いま、PCの世界では「AI PC」が一大トレンドとなっている。インターネットに接続していない状態でもAI機能を十分に発揮するだけの計算能力を持つ「AI PC」は業界のスタンダードになっており、多くの作業に自然とAIが介在するようになった。そんな中、テクノロジー・カンパニーのLenovo(レノボ)が2024年10月に『Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition, imagined with Intel』をリリース。本機は「AI」がユーザーをサポートし、仕事にも、クリエイションにも万能に使える一台だ。
そこで、DJ・ビートメイカーとしてだけでなく、編集者やライターとしても活躍するLicaxxx(リカックス)さんに『Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen9』を生活に取り入れてもらい、「AI PC」が仕事、クリエイション、ライフスタイルにどのような影響を与えるのかを訊いた。
DAW、DIG、移動。DJ・LicaxxxのPC事情とは?

2010年からDJとして活動を続けるLicaxxxさん。2017年に、イギリスのオンラインストリーミングプラットフォーム「BOILER ROOM」が開催したイベントでのパフォーマンスが脚光を浴びブレイク。現在までDJとして精力的に活動を続けながら、さまざまな音楽制作の現場で活躍している。大学時代はメディア・アートの研究を行い、現在はラジオパーソナリティ、モデル、編集者、ライターなど非常に幅広い分野でその才能とバイタリティを発揮し続けている。
そんなLicaxxxさんの日課は、DJに使用する音源探し。「Bandcamp」などの音楽配信・販売サイトを巡りながら、ネットサーフィン感覚で時間を忘れて没頭することが多いという。ビートメイカーとしては、「Ableton Live」というDAW(※)を使った制作作業をしながら、コラムやライナーノーツなどの執筆業も続けている。
(※)DAW……Digital Audio Workstation。PC上で音楽制作を行うためのソフトウェア。

「ディスプレイが大きくないと作業する気になれなくて、制作はほとんど自宅のデスクトップでやっています。ノートPCではちょっとしたメールの返信や文章を書くぐらい。ただ、長期間の海外遠征ではそうもいかないので、ノートPCで制作作業をすることもあって、やっぱり画面は大きい方がいいよなって常々思っています」
各地からの出演オファーが絶えないLicaxxxさんの生活は、自然と電車や飛行機での移動時間が長くなるそうだ。
「移動時間は執筆・編集とかテキスト系の作業に充てるか、音源の管理をすることが多いです。日本の新幹線はコンセントがついているのでいいんですが、海外の列車はコンセントがついてないところも多い。デバイスのバッテリー持ちが勝負になりますが、バッテリー持ちが良くないPCだと、『ちょっとやばいな』って瞬間もあるんですよね」
“あるある問題”を解決してくれる、Lenovoの魅力

Licaxxxさんが話してくれたような作業スペースやバッテリーの問題は、多くの人にとっての共通の悩みだろう。モバイルバッテリーは当たり前にみんなが持っているし、小型のポータブルディスプレイまで登場し、カフェで広げる人の姿を見かけることもある。
『Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9』は、そんな万人の悩みに鋭く応えるモデルだ。15.3型、2.8K高解像度タッチディスプレイは120hzのリフレッシュレートにまで対応し、非常に滑らかで色彩表現も美しい。それでいてノートPCとしてはかなりの大画面。2〜3個のウインドウを広げながらの作業もできそうなほどだ。また、ボディ側面にはUSB-C、USB-Aポート、HDMI出力端子、3.5mmイヤホンジャックを搭載。変換プラグなど余計な荷物を増やさなくて済むのもうれしいポイントだろう。
そして70Whの大容量バッテリーによって、なんと最大約22.4時間の長時間駆動を実現。丸一日作業に使っても、電池切れの心配が不要になった。PCの基本的な性能を決めるCPU、グラフィック表示の処理を行うGPU、そしてAIの性能を左右するNPUが統合した、「インテル® Core™ Ultra 7 プロセッサー 258V」を搭載したことで、バッテリーの運用効率が向上。普段の作業はもちろん、本来電力消費の激しいAIを使用する場面でも、充電の減りが非常に緩やかになった。

よりAIを生活に取り入れやすくしてくれる本機だが、LicaxxxさんとAIの関係性はどのようなものなのだろう。尋ねてみると、日々さまざまなタスクに追われるLicaxxxさんの生活には、すでにAIが自然と入り込んでいるという。
「例えば文章を書くために調べものをするときは、なんとなくの“あたり”をつけるためにAIに質問してから自分で検索をかけますし、自動翻訳もよく使います。制作ではDAWのプラグイン(音楽制作ソフト内で使用するソフトウェア。楽器やエフェクト、音響処理などさまざまなものがある)には、AIが使われているものが増えていますよね。音源にあった音色をライブラリの中から探しだしてくれるものや、AIがコード進行を生成し提案してくれるソフトは最近よく使います。マスタリングソフトの『Ozone』なんかも定番ですよね」
現在、Windows PCでAIチャットツールを使うなら、AIコンパニオンの「Microsoft Copilot(コパイロット)」だろう。本機には、最初から「Microsoft Copilot」がインストールされており、キーボードのCopilotキーからワンタッチで呼び出せるので、気付いた瞬間に相談を始められる。調べ物やブレスト、アイデア出しから雑談まであらゆる要望に応えてくれて便利だ。
「仕事もクリエイションもAIに相談しながら進めるのが一般的になったら面白いですよね。考えのフレームを組み立てたり、リファレンスを集めたりする効率も上がる。思考の幅もさらに広がるはずです」

3つの「Smart」機能で、より作業しやすく快適に
AIは、『Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9』の特長的な機能としても現れている。
Lenovoはインテルと協力し、本機に搭載した内蔵NPUを活かしたさまざまなスマート機能を実現。その代表が「Smart Modes」、「Smart Share」、そして「Smart Care」だ。Licaxxxさんにも実際にこれらの機能を体験してもらい、その感想を伺った。

「Smart Modes」は作業シーンに応じてPCの設定を最適化してくれる機能だ。例えば、集中して作業に取り組みたいときは邪魔になる範囲(ドメイン)を指定することでそれらをブロックでき、通知をオフにして雑念をシャットアウトしてくれたり(「Attention mode」)、オンライン会議ではAIカメラが自動で映りを調整してくれたり(「Collaboration mode」)、カメラを使用してデバイス使用中に定期的な目の休憩や姿勢の警告をしてくれたり(「Wellness mode」)と、ワンタッチで“今やりたいこと”に没頭できる環境を整えてくれる。
またカメラを使い、デバイスの近くに誰かが近づいたときに画面をぼかすプライバシー機能(「Shield mode」)も搭載しており、カフェなど公共の場で機密情報を扱うときにも安心だ。
「自分は作業になるべく没頭したいタイプなので通知などで邪魔が入らないのはありがたいです。でも作業に集中しすぎて前かがみの姿勢で固まってしまうことも多いので、デバイス使用中に適度に注意してくれる『Wellness mode』もいいなと思いました。あと、たまに新幹線の中でとんでもない額の見積もりを作っている人とかいるじゃないですか(笑)。そういう人に限って画面が丸見えだったりするので、『Shield mode』を必要としている人は多いと思います」

2つ目の「Smart Share」は、スマートフォンとPC間のデータ共有をシームレスにする機能だ。スマホで撮影した写真や動画もワンタッチで瞬時にPCへ転送できる。もちろんPCからスマホへのファイル送信も可能。さらに、スマートフォンのOSに関係なく転送できるのもうれしいポイントだ。

「Windowsマシンでこれができるようになるのは大きいですね!」と、Licaxxxさんはうなずく。「気軽にスマホから写真などのデータをシェアできないことを理由に、Windowsを選べなかったって人は結構いるんじゃないかな」。
3つ目の「Smart Care」は、本体の保証情報の確認や、オンラインサポートと連携しチャットボット形式で24時間365日サポートを提供してくれるものだ。バーチャルアシスタントのLenaとのチャットでトラブルシューティングを行ったりもできる、困ったときの総合サポート窓口のようなイメージだ。
「機材とかソフトウェアの説明書って基本読まないじゃないですか。作業がスタックしたりしたときに柔軟にサポートをしてくれるのはありがたいですね」

『Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9』が生む制作の時間と効率

ここまで『Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9』の機能やAI活用を中心に見てきたが、やはり気になるのがデザインだろう。結局愛着の持てないデバイスを使い続けるのはなかなか難しい。
『Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9』はシンプルでいて、細部まで行き届いたデザインだ。ディスプレイのベゼルも細く、無駄な装飾も一切ない。薄さ約13.9mm、重さ1.53kgと機能や画面サイズに比して小型・軽量。手にしたときの冗長さも感じない。Licaxxxさんも、素直に感想を語ってくれた。

「細部までちゃんと作り込んであって、手にしたときの質感も肌馴染みがいい。届いたときは『ACアダプターがちょっと大きいかも?』と思ったんですが、バッテリーが長持ちなので、あまり充電する必要がないと思うと、もはやこれも気になりませんね」
『Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9』の機能を一通り体感いただいたうえで、改めて気に入った機能を訊いてみた。

「やっぱりノートPCなのに15.3型の大画面であること、長時間バッテリーがもつ点は本当に気に入りました。今はオンラインでの作業も多くなったから、マシンの性能よりも、『ノートPCがいかに快適な作業空間であるか』ということのほうが大切な気がします。実際に触っていても、自分にとってこの2つ以上に重要な要素はないですね。それと、タッチパネルも直感的で面白いなと思いました。ライブラリの中から音源を選んだりするときの作業効率も上がりそうです」
「Microsoft Copilot」からSmart機能まで、さまざまな機能を試していただいたLicaxxxさんに、今後『Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9』を使って、どんなクリエイションに挑戦してみたいかを訊いた。
「バッテリーの持ちも、ディスプレイの大きさも、『Smart Modes』なども含めた本機の良さは、やっぱりクリエイションの制約を減らしてくれることだと感じました。余計な作業に時間を取られず、やるべきことに集中するのって、やろうと思っても案外難しいですから。今後、よりAIが生活に馴染んであらゆる制限や雑務が消えたとしたら、もっといろんな種類の音楽を作ってみたいなと思います。2年に1度ぐらいやっているインスタレーションとかの展示ももっとしっかり取り組みたいし、文字数や締め切りに追われずにエッセイを書いたりもしたい。まだまだやりたいことが本当にたくさんある。これらの機能を駆使して自分のやりたいことに真っ直ぐに挑戦して、今後もジャンルに縛られず色々なものを作っていきたいです」

LOOK1(ジャケットのルック)
ジャケット 10万3400円、サロペット 9万7900円(KHOKI)、ネックレス 4万6290円、ブレスレット 12万1000円、右手人差し指、中指リング 7万1500円、左手薬指リング 2万9700円(GARNI/GARNI tokyo 03-3770-4554)、その他スタイリスト私物
LOOK2(チェックのルック)
ニット 3万9600円(BASICKS)、中に着たシャツ 4万7300円(YOHEI OHNO 03-5760-6039)、パンツ 2万680円(NIKE SPORTSWEAR 0120-6453-77)、ネックレス 12万6700円(Tom Wood/Tom Wood Store Aoyama 03-6447-5528)、その他スタイリスト私物
『Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9』
・発売日:2024年10月4日
・Lenovo公式オンラインショップ価格:24万9810円
・プロセッサー:インテル® Core™ Ultra 7 プロセッサー 258V (Eコア 最大 3.70 GHz Pコア 最大 4.80 GHz)
・初期導入OS:Windows 11 Home 64bit
・バッテリー:4 セル リチウムイオンポリマーバッテリー 70Wh
・電源アダプター:65W
・カラー:ルナグレー
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