検索
menu
close
loading...
Special特集
close
検索
Tags
  1. top/
  2. Review/
  3. 会計事務所がスープカレーを都内で布教する謎に迫る!
Review

北海道スープカレー「Suage池袋店」開店

会計事務所がスープカレーを都内で布教する謎に迫る!

author: Beyond magazine 編集部date: 2021/08/08

7月27日に都内4店舗目を池袋東武百貨店内にオープンしたスープカレー屋「Suage」。もともとは札幌で展開していた人気のスープカレー屋を、なぜ会計事務所が東京で展開し続けているのか? Suage Japan運営本部マネージャーの竹下遼さんに聞いた。

framer-article-full-width-image

Suage池袋店

札幌で長年愛されている「美味しくて、食べやすい」をコンセプトにしたスープカレー専門店「Suage」。2019年に東京渋谷に初出店する。その後、丸の内店・中目黒店に続き、2021年7月27日には4店目になる池袋店をオープンした。https://suage.info/ja/

スタートアップ、会計事務所...
なぜセブンリッチがSuageを都内に立ち上げたのか

札幌で人気のスープカレー屋だと聞いてますが、なぜ2019年にSuageを東京に?

元々はセブンリッチ会計事務所の代表服部峻介と、取締役福島大生が飲食店をこれから運営したいと話し合っていた時に、僕(竹下遼)を含めた3人が全員北海道出身という共通点がありました。それで、地元の北海道で好きな飲食店といえば? みたいな話をしたときに、「Suageだよね」と全員一致したんです。それで東京でもそのおいしさを広めたい!と、2018年にSuage Japanを設立しました。

framer-article-full-width-image

北海道には多くのスープカレー屋が存在しますが、Suageがやはり一番?

たしかに北海道にはいろいろなスープカレー屋が存在します。実はSuageって札幌以外で出店していなかったのですが、「こんなにおいしくて地元では認められているのに、もったいない」。そんな想いがありました。 それに服部は昔から通っているお店だったりして、北海道出身メンバーが昔から馴染みが深いお店がSuageだったんですよね。僕自身も友人に札幌のグルメを紹介するときには、だいたいSuageを伝えていました。地元札幌で愛されているお店なんですよね。

運営したい!と決めたとき、最初どういうアプローチを?

地元で通っていたとはいえ、別に特別なルートとかはなく、かなりアナログですが、お店の公式HPのダイレクトメールでオファーを送りました(笑)。「これで駄目だったら諦めよう」という気持ちで送ってみたら、まさかのすぐに返信がきまして。そこから実際に会って話しましょうとなったんです。

この頃、ちょうどSuage本部では海外展開をしようとしていたので、タイミングがよかったんですよね。あとは、北海道出身メンバーが関わっているという部分と、母体が会計事務所である安定感・安心感があったので、会ってもらえたんだと思います。

どのようにして立ち上げに成功したんですか?

2018年6月頃にはじめて本部の方とお会いしてから、2019年5月に渋谷店、同年10月には丸の内店をオープンさせました。オープンと平行して「CAMPFIRE」で、クラウドファンディングをマーケティングの目的で利用しました。Suageのファンがどれくらい存在するのかをある程度把握することで、僕たちも確信を持って渋谷店オープンに臨めましたね。最終的には300人を超える支援がありました。

Suageが一気に広まっていったのは、CAMPFIREさんのご協力も大きかったと思いますね。

2019年の立ち上げ期〜現在までの苦悩と成功

渋谷店を2019年にオープンした当時、どんな反響が?

何気ないオープン前のTwitterが起爆剤となり、テレビ・雑誌などの複数のメディアでSuageが取り上げられて。だから、オープン後しばらくは行列が絶えなかったですね。この反響は正直想像以上で、2019年5月から一回目の緊急事態宣言が発令された2020年2月頃まで続いて、コンスタントにテレビ出演もしていました。

クラファンとツイッターで好意的な反応を示してしてくださった方が多いとは思っていたけど、お店に出来ていた行列を目の当たりにするとファンが多いというリアルな実感を持てました。

この何気ない発信が、Suageの認知拡大に繋がった

立ち上げ期に大変だったことはありますか?

何よりも札幌本店と同じ味を再現できるかが不安でした。数カ月間研修させて頂いたものの、Suageでの経験者が少なくオープン当初は本部の方にも応援に来てもらいながらの営業となりました。そんな状況のなかでオープンして、想像以上にお客さんがきてくださったので、オペレーション設計にも苦労しました….まさに嬉しい悲鳴のような感じで。

Suageのライバルとなるお店はあるんですか?

ベンチマークしたい存在は、「SAMURAI」さんですね。もう既に大阪、福岡などに全国展開していて、スープカレー業界で一番規模は大きいと思います。僕たちとは違って路地裏カレーだから、駅チカではなく一軒家のところにあったりします。

正直、コロナ禍で飲食業界が大変ななかで、売上はどうですか?

2020年2月までは行列が絶えなかったのが、緊急事態宣言以降、一気に落ち着いてしまって大変でした。でも、デリバリーやキッチンカーを始めたりとリカバリープランに向けて動いていたので、回復するだろうとポジティブに向き合い続けましたね。

都内数カ所でSuageが食べれる「キッチンカー」

ポジティブに向き合えた、そのモチベーションの源泉は?

開店当初から今まで予想外にバタバタし続けていので、落ち着いている期間を活用して、お店のルールや制度をイチから作り直そうとみんなで気持ちを切り替えたんです。目標を考えるきっかけが持てたので、コロナ禍にモチベーションが下がって退職するメンバーはいなかったですね。あとはセブンリッチグループの経営基盤がしっかりしているのもあってか、常にチャレンジの姿勢は忘れず向き合ってこれたのかなと思います。

池袋店は北海道っぽさを感じさせるゆったりとした店内デザイン

framer-article-full-width-image

7/27に4店舗目の池袋店がオープン予定ですね。どういった想いがあったんですか?

Suageをもっと広めていきたいと常に思っているからこそ、山手線をはじめとした主要なエリアにどんどん出店したいという想いがもともとありました。実は競合は都心から離れたエリアを攻めているお店が多くて、主要エリアの駅チカにスープカレー屋は少ないんです。だからまずは、この池袋に出店をと思いオープンを決めました。

東武百貨店内にある池袋店はどういったご縁があったんですか?

2020年2-3月あたりに担当者さんが、メールしてきてくれたんです。担当者さんがSuageを食べて美味しいと思ってくれて、一回話をしました。また、社長の服部が東武百貨店にはプライベートでもよくお邪魔していたり、あとは自分の地元で馴染みが深いお寿司屋さん(トリトン)が東武百貨店内にはあったりして(笑)。

そういった観点で、東武百貨店でやることの意味や親和性を感じました。担当者さまが親身に向き合って頂き、コロナ禍での出店リスクなどたくさんお話しいただいた上で決定まで進みました。

店舗の内装やインテリアで、こだわったポイントは?

実は池袋店は、丸の内店と似た設計になっていて。北海道っぽさを感じられるように壁にレンガや、トタン屋根をイメージしたトタン調の建材を使用したりしています。

スープカレーやさんはカフェっぽい作りが多いけど、スタイリッシュでモダンなスタイルの内装に仕上げました。あと、収容人数は44名。東京の店舗では最大級の大きさでテーブルサイズも広めに作っています。

framer-article-full-width-image

今あるメニューはほぼ札幌と変わらないんですか?

そうですね、ほぼ変わらないですね。というか、あえて自分たち独自で考えるメニューをあまり出さないようにしています。Suageとはなにかを知ってもらいたいから、おすすめメニューすらも本部と統一しています。今後は、東京ならではのメニューを提供していく予定です。

今後の展望はありますか?

一気に日本全国にSuageを広げていきたいです。特に関西、九州エリアには今後確実に出店したい、そう思っています。

Text&Photo 雨谷里奈

author's articles
author's articles

author
https://d22ci7zvokjsqt.cloudfront.net/wp-content/uploads/2023/03/001-EDIT2.png

Beyond magazine 編集部

“ユースカルチャーの発信地“をテーマに、ユース世代のアーティストやクリエイター、モノやコトの情報を届けるWEBマガジン。
Follow us!!
Copyright © Connect Beyond. All Rights Reserved.