MENU
search icon
media
Beyond magazineでは
ニュースレターを配信しています
  1. TOP/
  2. エンタメ/
  3. 「スマート脳ドック」で人生の後半戦に備えてみた
エンタメ

約10〜20分で検査が完了!

「スマート脳ドック」で人生の後半戦に備えてみた

author: 小口 覺date: 2022/02/04

ネットから予約し、MRIで脳卒中などの検査を行う「スマート脳ドック」をご存じでしょうか。脳血管の病気は日本人の死因の第3位。自覚症状がなく、突然発症することが一般的で、かつ麻痺などの後遺症が残ることも少なくありません。40歳以上は、脳ドックを2〜3年に1回は受けた方が良いとされています。一体スマート脳ドックはどんなサービスなのか、実際に体験してレポートします。

齢50を過ぎると、体のいろいろなところにガタがきます。私の目下の悩みは五十肩で、服の着替えにも難儀するありさまです。もう半年以上リハビリに通っていますが、なかなか痛みはなくなりません。しかし、本当に怖いのは心臓や脳の疾患です。ここ数年、まわりで心筋梗塞や脳梗塞で倒れる人が少なくありません。これらの病気は突然来る上に、死に直結したり、大きな後遺症が残ったりすることが多い。命が助かっても、またやっかいなのです。

自覚症状がないうちに心臓や脳の異常箇所を調べる有効な方法が、「人間ドック」です。ただ、時間がかかり高額なイメージがあります。会社で負担してくれる人はいいけど、自営業者の自分にはハードルが高いと思い続けていました。しかし、検査時間が10分~20分、1万7500円(税別※保険適用外)からの「スマート脳ドック」というサービスがあると聞き、新年早々受けてみました。いわば、大人の初詣です。

「スマート脳ドック」

予約·問診はWebから

“スマート”と名前に付いているように、クリニックの予約や問診はネットから行います。まずはクリニックを指定し、空き時間をチェック。そして、検査メニューをリストから選択します。

今回選んだのは、2万9000円(税別)の「スマート脳ドック+CT肺·心血管ドック/体脂肪検査」。日本人の病気による四大死因は、悪性新生物(がん)、心疾患、肺炎、脳血管障害ですが、(肺がん以外の)がんを除いてこれらをまとめてチェックできます。

続けて、健康状態や生活習慣(飲酒·喫煙や運動の有無など)、新型コロナウイルスワクチンの接種状況など、画面上で問診票に答えていけば予約は完了です。

クリニックにやってきました

数日後、予約したメディカルチェックスタジオ新宿クリニックへ。受付で名前を伝えると、更衣室に案内されます。といっても、着替えなどは必要ありません。MRIには金属を持ち込めないので、ベルトやメガネ、アクセサリーなど金属製のものを外します。更衣室には鍵をかけられ、貴重品やカバンなどを置いても大丈夫です。

コロナ禍なのでマスクはマスト。小型の金属探知機で鼻の部分のワイヤーを検査されます。マスクのワイヤー、てっきり金属だと思っていましたが、最近はポリエチレンなどプラスチック製が多いようです。知ってました?

CTの検査室

まずは肺や心血管をチェックするCTから。X線を使用するのは、胸部のレントゲン検査と同じですが、平面ではなく体を輪切りにして撮影する検査です。ベッドのような台に横になると、息を「吸う」「止める」などの指示が出るので、その通りに呼吸するだけです。

メディカルチェックスタジオ新宿クリニックには3台のMRI室がある
MRIの検査室
検査中に点灯する「磁場発生中」のランプ。スマホを持ち込んだら壊れてしまいます

仕事の合間に検査を完了できるほどスピーディ

続いて頭部の検査を行うMRI。磁場と電磁波を使用して、脳の内部を画像化する検査です。こちらもベッドに横になり、頭が動かないように固定されます。検査中に、「ゴウンゴウン」「カンカン」などと音が響くのが特徴で、この音と閉所が苦手な人もいるようです。個人的には嫌いじゃありません。独特の音も、隣がライブハウスで、音漏れしているみたいで、実験的な現代音楽だと考えると楽しくなってくるぐらい。

MRIは病院で受けたことがありますが、これまででもっとも短時間で終わりました。聞けば、病院のMRIは患者ごとにセッティングが必要なのに対し、ここは脳ドックに特化しており、さらにチューニングが施されているので時短が可能になったとのこと。

受付から検査、支払いまで、トータルでかかった時間は30分ほど。これなら、会社の昼休みや、デパートで配偶者がショッピングしている間に済ませることもできるでしょう。

MRI画像はスタッフの方がチェックし、大きな異常がある場合はその場にて医師が対応してくれる
CTによる体脂肪の結果はすぐに教えてくれる。腹回りの脂肪はそれなりに自覚していたが、結果は問題なし

老化による脳の劣化が判明!?

検査からおおよそ1週間以内に検査結果のお知らせがメールで来ます。マイページにログインすると、画像と共に、医師2名による所見も記載されています。このレポートはPDFとしてダウンロードも可能です。

MRIのレポート

MRIの結果としては、軽度の白質病変(グレードⅠ)がありました。白質病変は、50代の約半数に発見されるようで、軽度ならさほど気にする必要はなさそうですが、高血圧や脂質異常症に注意すべきようです。しかし、脳が劣化しているのは、ちょっと嫌ですね。

CTのレポート

CTでは、肺に陳旧性病変、腎臓に腎結石が発見されました。そうそう、私は20年来の結石持ちなのです。ここ10年ぐらいは症状がなく、完治したかと思っていましたが、まだいるみたいですね(おそらく発生と排出を繰り返しているのでしょう)。

Cap:肺に異常があり、1年後の低線量CT検診が薦められている。血管は異常なし
腎結石は経過観察

総合判定としては、脳ドックが「日常生活に支障ありません。2-3年に1回の脳ドック受診をお勧めします」、CTは「1年後にCTを再検査して下さい」でした。冒頭に、大人の初詣と書きましたが、初詣以上オリンピック未満のスパンで受けていこうと思います。

取材協力:スマートスキャン

author's articles
author's articles

author
https://d3n24rcbvpcz6k.cloudfront.net/wp-content/uploads/2021/04/023.jpg

ライター・コラムニスト
小口 覺

雑誌、Webメディア、単行本の企画・執筆などを手がけるライター・コラムニスト。自慢できる家電「ドヤ家電」(日経MJ「2016年上期ヒット商品番付」前頭に選定)の生みの親。近年はトレンドやマーケティングをテーマに取材を重ねる。著書に「ちょいバカ戦略: 意識低い系マーケティングのすすめ」(新潮社刊)など。エンタメテックを主軸としたコンサルティングも務める。
more article
media
お笑いコンビ・はるかぜに告ぐは大学生&社会人から“好き”を追いかけた
エンタメ
date 2024/12/24