かわいい赤ちゃんは、いつもどんなことを考えているのだろう? 答えを確かめるために、50個の素朴な質問を用意。「M-1グランプリ2024」の敗者復活戦や「おもしろ荘2025」で大活躍したあの“赤ちゃん”にぶつけてみた。
1.お名前は?
赤ちゃんです👶

2.年齢は?
0歳👶
3.兄弟は?
お姉ちゃんが2人👶
4.朝ごはんは?
小さいバナナ🍌
5.今日は何時に起きた?
朝の5時。赤ちゃんだから早起き💤

6.歯磨きは好き?
気づいたら終わてるからわからない👶
7.好きな絵本は?
「はらぺこあおむし」。絵が丸いから👶

8.好きな食べ物は?
おかき👶
9.嫌いな食べ物は?
里芋😭
10.好きなおもちゃは?
ふわふわの絵本👶

11.好きなスポーツは?
リビングを歩き回る👶
12.得意なことは?
人差し指を顔に当てる👶
13.怖いものは?
影。追いかけてくる😭
14.大人になったら何になりたい?
パンダ🐼

15.暑い日と寒い日どっちが好き?
寒い日。街がキラキラしてるから👶
16.好きな場所は?
「新宿バティオス」。楽屋でiQOSが吸えるんです。
17.好きな遊びは?
キャチボル👶
18.赤ちゃんってどんな人?
いい子👶

19.休みの日は何してる?
ずと休みだよ💤
20.お友達は?
三四郎の小宮さん、モグライダーのともしげくん、ウエストランドの井口さんです。
21.好きな音楽は?
子守唄全般💤

22.好きなバンドは?
ナンバーガール、銀杏BOYZ、くるり。今はネコニスズという漫才コンビで活動しているんですけど、以前組んでいたコンビの出囃子をZAZEN BOYSにしていたこともありました。大学生の頃に好きだったバンドを聴き続けてしまいますね。
23.好きな映画は?
「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」👶
24.好きなラジオ番組は?
僕が所属している事務所(タイタン)の大先輩がやっている「爆笑問題カーボーイ」。太田さんは記憶力がすごくて、人の発言を一言一句全部覚えているからエピソードトークに臨場感があるんですよ。しかも、話を一切盛らずにありのままの内容を伝えているのに面白い。あれこそ話術の極みだと思いますね。

25.舞台前のルーティンは?
一回泣いて寝る💤
26.寝る前のルーティンは?
洗い流さないトリートメント、ヘアミルク、ヘアオイルをつけて、ナイトキャップをすること。ちなみに、お気に入りのシャンプーは花王の「メルト」です。
27.最近買ったものは?
「メンズビゲンワンプッシュ(白髪染め)」。

28.好きな人は?
三四郎の小宮さん。カッコ悪いところも取り繕わずにさらけ出せるところが銀杏BOYZの峯田さんみたいで。愛すべき芸人だと思います。
29.最近びっくりしたことは?
眉毛にも白髪が混じり始めたこと。
30.今日の服の好きなところは?
お菓子の「ルマンド」をイメージした配色。この衣装は世田谷の梅ヶ丘にあるテーラー「洋服の並木」で仕立ててもらいました。
31.最近悲しかったことは?
カラオケでバイトをしているんですけど、シフト表から名前が消えていました。
32.最近辛かったことは?
4年ほど付き合っていた彼女へのプロポーズに失敗しました。ずっと「結婚したい」と言われ続けてきたんですけど、僕がなかなか踏ん切りをつけられなくて。きっといつの間にか信用を失くしていたんですよね。僕が結婚したいと思った時には、もう遅かったみたいです。

33.好きな芸風は?
ウエストランドの井口くんのような、自分のダメなところを面白さに昇華できる芸風ですね。彼みたいに負けられる人には憧れる。僕もその境地に達せたら、自然体でいられて気持ちが楽になりそうです。
34.1000万円あったら何がしたい?
パパとママにあげる👶
35.相方はどんな人?
ツッコミが上手い👶

36.なぜ“赤ちゃん”?
僕がハマっているスマホアプリの「プロ野球スピリッツA(以降プロスピ)」のユーザー名が“てんとう虫の赤ちゃん”だったからです。プロスピの大会に出場した時に名乗ったら、芸人ではない人たちにウケて。その後にお笑いイベントのエンディングとかで赤ちゃんキャラを試してみたら、周りからイジってもらえて、手応えを感じたんです。

37.お笑い芸人を目指した理由は?
中学2年生の時です。当時熱中していたお笑い番組で視聴者参加型の大喜利コーナーがあったんです。学校の休み時間にその答えを考えてノートに書いていたら、クラスのいじめっ子に「面白いじゃん」と言われて。「お笑いは最強なんだ」と思いましたね。今でもその経験が原動力になっています。
38.一番泣いた時は?
ネコニスズを結成したばかりの頃ですね。当時は東京の吉本興業に所属していたんですよ。相方のヤマゲンは僕の4個下で、他の芸人もみんな年下だった。みんなに気を遣われているのが伝わって、なんだか恥ずかしくなってきて。渋谷のスクランブル交差点を歩いているとき、気づいたら涙が頬を伝っていました。

39.芸人になってよかった瞬間は?
「オールスター後夜祭’25春」です。いつかご一緒したいと思っていたたくさんの芸人の中に入れたのが嬉しかったですね。
40.お笑い芸人の辛いところは?
周りに面白い人しかいないので、色々あっても結局のところは楽しいです。
41.ネタを書いていて大変な時は?
「赤ちゃんが何をしたら面白いだろう?」「どうしたらヤマゲンがツッコミやすいだろう」と考えるんですけど、何も浮かばない時は心が削られますね。まあ僕は赤ちゃんだから大丈夫なんですけど……👶

42.漫才は楽しいですか?
楽しいです。僕は末っ子で姉2人に甘やかされて育ったので、ヤマゲンに頼れるのが性に合っている(笑)。コントと比べても、漫才の方が向いていると思います。人格が自分の延長線上にあるので無理なくできるんですよね。
43.いいボケとはなんですか?
“人(にん)”が出ていること。ボケの言葉の端々から「この人はこんなことを言いそうだな」と納得できるような何かが滲み出ていると、伝わりやすい気がします。無理をしていないことといいますか。そうやって言葉にするのは簡単ですけど、人が出ているボケって本当に難しいんですよ。だから、滲み出る何かがなくても、同じボケをひたすら繰り返すことも大事だと思います。その先に説得力が付いてくることもあるので。
44.いいツッコミとはなんですか?
ボケのことを好きでツッコんでいるのがお客さんに伝わること。

45.面白いってなんですか?
不幸なことです。偏った考えだとは思うんですけどね……(笑)。でも、太田光さんのような僕が面白いと感じる芸人には共通してその要素がある気がしていて。不幸を昇華した先に面白さがあると言えるし、反対に、哀愁が漂う人の方が笑ってもらいやすいとも言えるかもしれません。
46.スベるってなんですか?
そもそもこの世界には面白い人ばかりだから本当の意味でスベることってあまりないと思うんです。そんな中でも笑われない人は、不幸さが足りないからなのかなと思ったりします。うーん、僕が「スベる」と「不幸」を結びつけて、自分を正当化したいだけなのかもしれません(笑)。

47.ネコニスズにこれから必要なものは?
絶望。「M-1グランプリ2025」や「おもしろ荘2025」をきっかけに、ありがたいことに僕らや赤ちゃんの存在をふんわりと知ってくれる人が増えてきていて。でも、肌感覚で「今のままではダメだ」とも思っています。この波はいつか去る予感がしている。その後に新しい面白さを作り出してからが、ネコニスズにとっての勝負どころだと思っています。

48.赤ちゃんとしての目標は?
大人に甘やかされたいです。もう今、周りに後輩しか残っていなくて……(笑)。ずっとやんわり気を遣われているのがしんどいです。先輩芸人の錦鯉さんを見ていると、やっぱりM-1で優勝したりと、分かりやすく結果を出すことが必要なのかなと思いますね。そう考えるとまだまだ道のりは長いです。
49.芸人が成長するのはどんなとき?
何かを手放したとき。僕が今の芸風をはじめてから、他人に委ねてみようと思えたんですよ。赤ちゃんって何もできないじゃないですか(笑)。そしたら「俺がなんとかしないと」という余計なプライドを捨てられて、肩の力が抜けたんです。手放した分だけ、周りを信用できるようになった気がします。
50.赤ちゃんになってよかったですか?
よかた!👶


舘野忠臣
1983年、群馬県生まれ。お笑いコンビ・ネコニスズのボケ担当。ネタ作りも行う。吉本興業、マセキ芸能社を経て、現在はタイタンに所属。2023年ごろに始めた赤ちゃんキャラでボケる芸風が話題を呼び、2025年の「おもしろ荘」で優勝。大学時代の後輩芸人はミルクボーイ、鈴木もぐら(空気階段)など。
X :@neconisuzu_ta
YouTube:@aka-chan1983