MENU
search icon
media
Beyond magazineでは
ニュースレターを配信しています
  1. TOP/
  2. アート/
  3. フォトグラファー・野口花梨の「アクティブでありながら丁寧になりたい!」ウィッシュリスト@2026
アート

「堂々とした」自分を目指して

フォトグラファー・野口花梨の「アクティブでありながら丁寧になりたい!」ウィッシュリスト@2026

author: 野口 花梨date: 2026/01/27

フォトグラファーの野口花梨です。年末年始って、ちゃんと区切りがあるようで、実際は「気づいたら年が終わってる」みたいなところもありますよね。

だからこそ、このタイミングで“来年のウィッシュリスト”を言葉にしてみるのって、ただの願いごとというより、自分の暮らしや仕事にちゃんと手触りを戻す作業なのかもしれないなと思いながら、書き出してみました。

野口花梨

1999年生まれ。大阪府出身。高校生の頃から写真を撮り始める。現在はポートレートをメインに、暮らしにまつわる自然風景や、動物、料理など幅広いジャンルの撮影をおこなっている。

Instagram:@nk_photo

2025年、どんな年だった?

2025年を一言で言うなら、すごく自由であっという間な1年でした。以前はかっちりと会社勤めの日々を過ごしていたのですが、環境が変わったのもあって、「やりたいことをやっていい」という感覚がありがたいことに現実になった感じです。『コーリーの導き』と題して展示をしたり、写真集を作ったり。大学を卒業してからできていなかった、撮るだけじゃなくて、形にするところまで自分でやるという時間が増えました。

特に写真集に関しては、途中で「やっぱり納得いかない」と思って完成後にすべて作り直した部分もあって。そういうときに「納得いかないなら作り直したほうがいいよ」って言ってくれる人が周りにいたのが大きかったです。自分ひとりだと、“ここまででいいか”って折れてしまいそうになるので。粘ってよかったな、って今は思います。

fade-image

写真展『コーリーの導き』の会場(撮影:嶋田聡史)

それから、写真以外のことにも手を伸ばしました。ラジオに呼んでいただいたり、アフレコに挑戦したり。普段は「写す」側にいるけれど、話すこととか、別のメディアに触れると、当たり前にやっている仕事の見え方も少し変わる気がしました。 

色々なお仕事ができた一方で、生活はちょっと雑になりがちで……(笑)。忙しくて、iPhoneを壊したまま放置してしまったり、ぎっくり腰をやってしまったり。そういう“小さな崩れ”も、ちゃんと積み重なるんだなという反省があります。だから2026年は、勢いだけじゃなくて、整えることも、同じくらい大事にしたいです。

2026年のウィッシュリスト

やってみたいことはたくさんあるけれど、その中からいくつか挙げてみます。仕事のことも、暮らしのことも、ちゃんと混ざってます。

fade-image

車を買って運転を練習する

まず、車。買ってみたいですねえ。その前に運転の練習……練習が大事……ですが。やっぱり仕事柄、機材は増えるし、撮影の内容によって持っていくものって変わるし、光や天気に合わせて動きたいときもある。そういうときに、移動の自由度が上がるって、フォトグラファーにとってはそのまま表現の自由度にもつながる気がしています。

行きたい場所もあります。たとえば美ヶ原みたいな、ちょっと遠くて、車があると一気に現実味が増すところ。目的地があると、運転の練習にもちゃんと意味が出てくるので、そういう“具体”を自分の中に持っておきたいです。 

仕事でも、プライベートでも海外に行く

海外にも行きたいです。2025年も「海外で撮れたらいいな」と思っていたけど、結局行けなかったので、2026年はちゃんと実現させたい。視界が変わるとか、刺激になるとか、もちろんそういう面もあるけれど、私はどちらかというと「身体を別の土地に置く」ことで、考え方の速度や、生活のリズムが変わる感じが好きです。

そういう意味で、すでに予定として決まっている旅もあります。1月にフィンランドへ、1週間くらい! ワーホリ中の友だちに会いに行って、北部の田舎のほうで過ごす予定です。仕事とは別の旅だけど、こういう時間が結局、撮るものや、見たいものの根っこを育てるんだと思います。

北海道·天塩町に行く

国内でも行きたい場所があります。北海道の天塩町。ここは私にとって、“心のオアシス”みたいな場所です。十回以上行っている牧場があって、行くと不思議と崩れていたリズムを取り戻せる感じがします。とにかく寒い場所ですがみんなの心があったかくてホカホカになるんです。

忙しいと「いつでも行ける」と思って後回しにしがちなんですけど、オアシスって、放っておくと枯れるので。ちゃんと行きたい。行って、何もしない時間も含めて楽しんで、戻ってきたいです。

ポートレート写真集(紙)の撮影をしたい

フォトグラファーとしてのウィッシュをもうひとつ挙げると、紙のポートレート写真集の撮影に携わってみたいです。

紙にすると、質感が全部グッと一気に出るし、頭に記憶されると思います。この感覚が、私の中ではすごく大きいです。ページをめくる感覚とか、紙の柔らかさとか。そういう部分まで含めて、写真の表現にこだわっていきたい。だからこそ、紙の形でポートレート写真集をつくれたら嬉しいですね。

中村ハルコさんの写真集『光の音』を買う

個人的な買い物として、中村ハルコさんの写真集『光の音』を買いたいです。今から6~7年前に初めて見たのですが、とても記憶に残っています。中村さんがイタリアの田舎町で老夫婦の家に泊まったときの様子を写したもので。買うかどうか数年、ずっと迷っているのですが、絶版で簡単に出会えないものだから余計に決断できなくて。 

でも、こういうものって、待っていても安くはならないし、むしろ遠ざかることのほうが多い。自分のための“良い迷い”は大事にしたいけど、ずっと先延ばしにするのは違うなと思って。2026年は、ちゃんと買って、自分の目の前に置きたいです。 

健康・運動など、ケアの時間を作る

それからなんと言っても、健康。本当に切実に。ぎっくり腰も経験したので、再発しないためにも、インナーマッスルを鍛えたい。撮影って体力仕事なので、疲れにくい体を作るのは、そのまま仕事のためでもあります。 

ケアという意味では、もうちょっとお化粧についても学びたいです。今まで、化粧ってどこか“義務”のように感じていたけれど、せっかくなら「化粧を好きになる」方向にしたい。身だしなみを整えるって、自分の気持ちを整えることにもつながるし、写真を撮る仕事をしているならなおさら、美意識をちゃんと持ちたいなと思っています。運動も化粧も、結局は「自分の時間をつくる」っていうケアの話なのかもしれません。

(ほかにも、家計簿をつけるとか、益子陶器市で爆買いするとか、細かいものはいろいろありますが、全部は書ききれないので、また別の機会に……)

fade-image

2025私的ベスト映画『みはらし世代』。2026年、映画もいろいろ観たい

2026年、どんな年にする?

今年1年を通して「恐縮しすぎない」「堂々とする」年にしたい。まだまだ若手ということもあって、仕事の面でも生活の面でも、これまでなかなか思い切ってやりたいことを言えなかったり、緊張してしまう場面が多くありました。

そんな風に萎縮してしまうのって、たぶん簡単には直らないと思うんですけど、少しずつでも「自分の仕事や表現に、ちゃんと自信を持つ」方向に持っていきたい。謙虚さは絶対に忘れずに。フットワーク軽く動いて、人も物も大切にして、心身を整えて、行きたい場所に行く。そういう1年にしたいです。 

Text・Edit:白鳥菜都


author
https://d22ci7zvokjsqt.cloudfront.net/wp-content/uploads/2026/01/profile-1.jpg

フォトグラファー
野口 花梨

1999年生まれ。大阪府出身。高校生の頃から写真を撮り始める。現在はポートレートをメインに、暮らしにまつわる自然風景や、動物、料理など幅広いジャンルの撮影をおこなっている。
more article
media
サツマカワRPG×端栞里が語る「観劇のすすめ」
アート
date 2025/12/26