検索
menu
close
loading...
Special特集
close
検索
Tags
  1. top/
  2. Review/
  3. サイバーパンクカラーな照明が撮影を楽しくする!
Review

RGBビビッドで世界を照らそう

サイバーパンクカラーな照明が撮影を楽しくする!

author: 武者良太date: 2021/07/24

写真や動画でモノの正しい色、正しい形を伝えるには、太陽光で照らして明るく撮るのがベスト。でもSNSといいね全盛期の現在、いろんな色で照らしてスタイリッシュに魅せるのもアリなはず。多様性ある演出色を手に入れたいアナタ。フラットパネルのRGB LEDライトを使ってみませんか。

古いデジカメのクオリティを引き出す光源

カメラが好きです。特に最近は古いデジカメばかり集めています。さっき鳴ったチャイムもクロネコさんによるもの。メルカリを媒介として持ってきてもらった箱には、コニカミノルタの遺作となった一眼レフデジカメα-Sweet DIGITALとレンズ2本が入っていました。

2006年式のくせにボディ内手ブレ補正入りだし、前期のソニー製一眼レフ用レンズが使えるというスグレモノ。他にもヤフオクやメルカリで、程度がよさそうなヤングタイマーデジカメを見つけては狩っています。

さすがに90年代のデジカメはビンテージな雰囲気の写真しか撮れませんが、技術革新が続いた2000年に入ってからのモデルの写真は今でも侮れません。少しでもISO値を上げるとノイズという膜が貼られたような見栄えとなるけど、だったらISO100で撮ればいいじゃない! ISO100連合作ろうぜ! 2010年以降、2020年以降に作られた新世代のデジカメでもISO値が少ないほど滑らかでクリーンな写真となるので、綺麗な写真を撮りたいならまずISO値を下げるものだと考えてください。

ストロボは写真専用ですが、LEDライトなどの定常光機材は動画撮影でも使えます。

ところでISO100で撮るには、いっぱいの光が必要です。被写体はぺかーっと明るく照らされてなくてはダメ。屋外の日中であればあっかるいソーラーパワーで問題ありませんが、屋内だとそうもいきません。そこでストロボや電球などのライトが、あなたの低ISO写真&動画を救うのです。

どうせ買うなら定常光タイプのRGB LEDを

別途照明スタンドが必要ですが、1台2台あるとブツ撮りが捗るLEDライト。

今までいろいろなライトに手を出して、自宅でのブツ撮りを行ってきました。現在愛用しているのは「Neewer 480 RGB LEDライト」です。名前からわかるように、RGB(赤緑青)の光が出せる定常光機器で、背面にあるコントローラもしくはペアリングしたスマホから専用アプリを使って色の明るさ・色温度・RGB·発光モードをコントロールできます。価格は1台7500円以下! 照射範囲を決めるバーンドアもついていますし、様々な色表現が可能なLEDライトとしては特価といっていいでしょう。

放熱性に優れたメタルケースに入っているLED球は480個。そのうち120個が白色LED、120個が黄色LED、240個がRGB LEDとなっています。記事執筆時は総LED数が530球の「Neewer 530 RGB LEDライト」(7549円)、660球の「Neewer 660 RGB LEDライト」(9949円)といったより明るいバリエーションがありまして…480球のモデルを買う意味はもうないかな。530球との価格差、100円もないもんな。買うの、もうちょっと待てばよかった。僕が購入したときは、まだ480球のモデルしかアマゾンで扱ってなかったんですよね。

複数のLEDライトを組み合わせて目的の色を作り出します。

朝日·昼間·夕日の太陽光と同じような色を出すために、白色LEDと黄色LEDの組み合わせでオレンジ色から白色の光を、3200~5600Kまでの色温度の光を放ちます。記事に掲載するための写真撮影時や、メルカリやヤフオクに出品したいブツを撮るときはこちらのLEDだけ光らせるCCTモードにしています。

これは7年前に発売されたミラーレスで撮ったもの。もちろんISO100です。ノイズが少なく、色のエッジも立っているのがわかります。

趣味の撮影をするときはRGB LEDの出番です。ボタンを押してHSIモードに切り替えると、彩度と色相をコントロールして様々な色の光を出せます。2台、3台と用意すると、複数の方向から異なる色の光を当てることができるので、物撮りがめっちゃ楽しくなるんですよ。もともとRGB LEDをダイレクトに発光するLEDライトだから、光の質がケミカルカラーっぽくて、ピンク·紫·水色をうまく組み合わせるとアキラやブレードランナー、攻殻機動隊にサイバーパンク2077っぽいサイバーパンクっぽさが出せますし。

多少のノイズを許容できるなら、ISO値を上げて手持ち撮影してみましょう。自由なフレーミングで、被写体のカッコいい角度を見いだせます。

赤色の演出力もかなりのもの。映画やドラマでも赤い非常灯に照らされたシーンは強い緊張感が押し寄せてきますよね。ただし赤一色よりは、他の色のカウンターとして被写体の斜め後ろ方面から他の色を差し込みたいもの。

マクロ撮影時は、LEDライトの光が撮影側のカメラのレンズに入り込まないよう、バーンドアを比較角度に気をつけて。

 デュフューザーとなる半透明パネルつきですが、レンズのような光源をストレートに反射する素材の撮影で使うと、LEDのつぶつぶが写り込んで目立ちます。もっとフラットな光としたいときは、トレーシングペーパーやコンビニ袋の無地部分を切ってバーンドアに貼り付け、今以上に光を拡散させましょう。

RGB LEDライトを使って撮った写真は色乗りがいいため、彩度などの調整でねっとりとした雰囲気が作れます。

普段見ているモノが、一瞬で異なる気配を放つようになるRGB LEDライト。自宅でのブツ撮りが捗る一品です。どうですか。1つとはいわず2つや3つほど仕入れてみませんか。なあに、それでもメーカー純正ストロボの新品を買うくらいのお値段ですから。

Neewer 480 RGB LEDライト

実勢価格:7499円
明るさ:2700LUX / 0.5m
LED数:480個SMD
色温度:3200~5600K(±100K)
CRI:95
重量:1.4kg

author's articles
author's articles

author
https://d3n24rcbvpcz6k.cloudfront.net/wp-content/uploads/2021/04/014.jpg

ガジェットライター
武者良太

1989年にフリーライターとして活動開始。株式会社三才ブックスに入社して編集職に就き、退職の後にフリーライター/カメラマンとして活動再開。2021年で執筆・編集歴32年。現在注視しているフィールドはIT、IoT、スマートフォン、デジカメ、モビリティなど。1971年生まれ。元Kotaku Japan編集長。
Follow us!!
Copyright © Connect Beyond. All Rights Reserved.