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飾らないゆるやかな1週間

わたしたちのBeRealアーカイヴ。|#07 ミュージシャン・Le Makeup

author: Le Makeupdate: 2025/02/28

SNSは楽しいけど、自分と他人を比べて疲れてしまったり、「いいね」のために写真を撮ってしまったり……。気づかないうちにプレッシャーを感じて「SNS疲れ」しているひとも多いかも。
 
そこで、通知が送られてきてから2分以内に写真を撮影しなくてはならず、フィルターも使えない日常の“リアル”をシェアするSNSアプリ「BeReal」を使って、みんなありのままの姿を覗き見する本連載。
 

第7回は、シンガー・プロデューサーとして活躍するLe Makeupさんが登場。謎に包まれた彼が、「なるべく撮り直さず1発撮影を意識した」という1週間の様子をアーカイヴ。



シンガー/プロデューサー。大学在学時に作曲へと本格的に取り組みはじめ、以降国内外の様々なレーベルから作品を発表する。2020年にアルバム「微熱」、2023年に「Odorata」、2024年に「予感」をリリース。

Instagram:@le_makeup___
X:@le_makeup___

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2:55 PM @新潟「Albano」

ラッパーのlil soft tennis(リルソフトテニス)のライブでバッグDJをすることになって、富山県に行ったときの1枚です。前日にライブがあって、この日は帰りの新幹線までその辺をプラプラしていて。出演したイベント自体もアパレル系だったので「服屋とか見たいね」ってなって色々見て回っていたら、見つけたのがこのお店。

「Albano(アルバーノ)」っていうお店なんですが、イタリアブランドの服ばっかりを置いているお店で、めちゃくちゃこだわりがあって「ハードコアだな!」と思ってパシャリ。店長も伊達男って感じの方で、接客中に色々なこだわりを説明してくださって。普段こういう格好は全然しないんですが、結局シャツとか試着させてもらって、記憶に残る面白い体験になりました(笑)。

いまは日本のどこへ行っても駅前とか栄えている所は同じお店があることが多いじゃないですか。それもいいと思うんですが、やっぱり「その土地らしさ」に触れるとうれしい気持ちになりますよね。「Albano」でのこの出会いは、富山の真髄を見た感じがしてめちゃくちゃ良かったです。

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9:19 PM @大阪 難波

 Kazumichi Komatsuっていう、音楽と美術をやってる友だちとたまたま飲みに行ったとき。友だちと遊ぶときは夜会うことが多くて、飲みに行ったりクラブに行ったりしますね。昼間は1人で出かけることが多くて、そういうときは喫茶店に行って散歩したりするかな。それが普通の過ごし方です。

僕は大阪出身でいまも大阪に住んでいるんですが、難波って「まさに大阪」って場所だけど、写真で見るとどこか異国感もありますね。

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7:28 PM @大阪「豚足のかどや」

大阪の難波にある「豚足のかどや」で、1人飲みしてるとき! ここは結構有名なお店で、たまに友だちと行く好きな店です。食事は豚足と串焼きがあるんですが、お酒はビール、小ビール、一級酒、二級酒の4種類のみというスタイル。白米とかサラダとかもないんですけど、安いしおいしいし、ホンマいい店なんですよね。

この日はたまたま近くで用事があったので、帰る前になんとなく寄ってみました。僕は用事があってどこかへ出かけたときは、たまに1人飲みするんですが、この店で1人飲みするのは初めて。写真に写っているのは、豚足と串焼きと飲みかけのビールです。

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7:24 PM @実家

いまは大阪で一人暮らしをしているんですが、実家も大阪にあって、この日はたまたま実家に帰っていた日です。前日にパソコン音楽クラブのワンマンライブで客演していて、実家の方が大阪の中心地に近いので、その都合で少し寄りました。

ただ、「実家って何もやることないなー」って思って、そんな気持ちで撮った1枚です。顔が恥ずかしいんですが……(笑)。

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11:56 PM @自宅

仕事中の1枚。ボーカルを調整しているところ。僕は宅録が好きで、これも宅録した音源です。宅録は緊張しないし時間の制限もないので好きなんですよね。ちなみに、このソフトは「Ableton Live(エイブルトン ライヴ)」というもので、大学1年生のときからずっと使っています。僕は被ってはないですが、過去にtofubeatsさんが所属していた音楽を作るサークルに大学時代に入っていて、そこでソフトの使い方とかを学んで、曲を作り始めたのがいまの活動を始めたきっかけです。

ちなみに、PCに貼ってあるのはタイのチャイナタウンで買ったシール。キラキラしたシールがたくさん売っていて思わず買って、旅行中にテンション上がって貼って、そのまま使っています(笑)。PC開くたびに異国を感じられて、旅行の思い出が蘇ってくるのでいいですね。

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僕はライブなどで月に数回は別の県などへ行く機会があるんですが、「その町が持つ空気」を感じ取るのが好きなんですよね。僕が初めて行く土地にもいろんな人たちが暮らしている、そのことを知るだけでも、いつも新鮮な気持ちになれます。だから僕は「移動すること」が好きなんですよね。

音楽を作るなかでも、僕が住んでいる町の雰囲気が自然と作るものに影響を与えていると思うんです。だからこそ、2枚目の難波での写真は、“この土地らしさ”が写真に出ているので好きですね。どこかラフな感じが写真に表れているというか。

あと、BeRealを使っていた期間の写真を振り返って、実は「もっと楽しい瞬間」ってめっちゃあったはずなのに、1人で暇してる写真とかが多いなと思いました(笑)。けど、暇してるときって普段写真を撮らないので、これがリアルなのかなと。あと、密かなこだわりとしては、あまり撮り直さないように気をつけました(笑)。

SNSに関しては、僕は自分の“下世話な部分”を自分で認めているので、Xとかはエンタメとして割り切って楽しんで閲覧しています。あと、いま住んでいる家が中心部から遠めなこともあり、Instagramで楽しんでいる投稿とかをみても「自分とは違う世界で起こっていること」って捉えていますね。フォロワーを増やすためとか、仕事のためとかで投稿するのはいまでもあまり得意じゃないんですが、それと同時に「自分も流し見しちゃうから誰も気にしてないよな」って。だから、自分で投稿したいからする、で完結できたら、SNSとうまく付き合っていけるんじゃないかと思います。

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Text&Edit:那須凪瑳
Illustration:Athyssa M


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シンガー・プロデューサー
Le Makeup

シンガー/プロデューサー。大学在学時に作曲へと本格的に取り組みはじめ、以降国内外の様々なレーベルから作品を発表する。2020年にアルバム「微熱」、2023年に「Odorata」、2024年に「予感」をリリース。
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