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ファッション

気になるあの人のバッグの中身Vol.2

服部恭平のベーシックかつストーリーのあるバッグの中身

author: 服部恭平date: 2024/05/02

バッグの中身には個性が出るもの。必要なものだけで揃えたい人、お気に入りのもので満たしたい人、思い出を常に傍に置いておきたい人。アイテムも想いも千差万別、だからこそバッグの中にはロマンがある。そこで、今をときめくあの人のバッグの中身をのぞき見して、その人の内面や想いに迫ろうというのがこの連載。
 

第2回に登場するのは、写真家・モデルの服部恭平さん。独自の生活ルールがたくさんあるという服部さん。普段持ち歩くバッグの中身からも、そんな服部さんの暮らしが垣間見える。

服部恭平

1991年、大阪府生まれ。2013年に上京し、モデルとして東京やパリといった世界各国のランウェイショーや国内外のファッション誌で活躍。その傍ら、プライベートなライフワークでもあった写真作品が注目を集め、2018年から写真家として本格的に始動。フィルム特有のパーソナルな雰囲気を持ち味にファッション写真やポートレートで活躍。さらにはキャリアの中で築いてきた彼ならではのコミュニティを活かし、国内外のファッション誌やブランドのシーズンビジュアルなどを多く手掛けている。

Instagram: @kyoheihattori

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「バッグを持ち歩く日は大体こんな中身です。できるだけ手が空くように、必要なものだけを持ち歩いています。安いものや中古のものを買うこともあるし、ブランドものを買うこともある。自分が本当に納得できたものを手に取るようにしています」

インド雑貨屋さんで購入したバッグ

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「インド雑貨屋さんで2000円くらいで買ったバッグです。手がふさがるのが嫌なので、斜めがけできるバッグを探していて、見つけて購入しました。基本的にいつでも走れるようにしておきたいし、スキップとかもしたいじゃないですか? だから、このバッグがピッタリでした」

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「バッグについているピンクのサイコロはStüssy、尻尾はRAF SIMONSです。周りからはよく『昔のギャル』とか『竹下通り』とか言われるのですが、実はちゃんとしたやつなんですよ(笑)。PARISのキーホルダーは自分用にパリで買ったもの。くくりつけているバンドはBLESSのイベントでもらったものです。いろんな人の顔が印刷されていてかわいいです」

Hender Schemeのお財布

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「中が区切られていなくて、なんでも入れられるのが好きなポイントです。僕はお金もカードもレシートも、なんなら家や車の鍵までお財布に入れちゃうんですよね。だから、以前はジップロックをお財布代わりに使っていたこともあります。このHender Schemeのお財布は立体感のあるものも入るので選びました。


結構長く使っているので、色も渋くなってきました。でも、使いすぎてもうボロボロで閉まらなくなっちゃって。また同じ財布がいいなと思って、オーダーしているところです」

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「普段の買い物では小銭を使わないようにしています。現金で買い物をするときはお札で払って、返ってきた小銭はズボンの右ポケットへ。家に帰ったら、10円以下は貯金ボックス、50円以上は車に持っていきます。車に乗ると、駐車場料金などで意外と小銭を使うんですよね」

iPhone

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「前はケースをつけていたのですが、いつの間にかケースが壊れちゃって。僕は物をいじるクセがあって、ケースをパカパカいじっていたので、それが原因だと思います(笑)。なので、今はケースなしで使っています。iPhoneは新しい機種も出ていますが、ホームボタンが気に入っているので、この機種をギリギリまで使うと思います。


ホーム画面はスタジオジブリの映画『君たちはどう生きるか』のポスター画像にしています。待受はあまり変えないのですが、映画館でジブリを観られたことに感動してこの画像にしました。画面の収まりがちょうど良くて気に入っています」

毎日持ち歩く小物たち

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イヤフォン:AirPods
リップクリーム:ヴァセリン
サングラス:Stüssy

「ヴァセリンは手と唇用に。リップクリームとハンドクリームをそれぞれ持つ、みたいなのが苦手なので、どこにでも使えるこれが気に入っています。それに基本的にどこにでも売っているし、バッグに入れていても探しやすいです。

Apple製品が好きなので、イヤホンもAirPodsを愛用しています。もともとはAppleの有線イヤホンが好きで使っていたんですけど、壊れてしまったので試しにAirPodsを使ってみたら楽すぎてびっくりしました。

サングラスはパリで買った物です。車を運転するようになってから持ち歩くようになりました」

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「生活の中では基本的にずっと音楽を流しています。高校の頃軽音楽部だったので、その頃に聴いていた邦楽ロック、例えばマキシマム ザ ホルモンとかは今でもよく聴きます。最近は日本のヒップホップを聴いていることが1番多いかもしれません」

山野アンダーソン陽子『ガラス』

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「オペラシティで観た展示が素敵だったので、ガラス作家の山野アンダーソン陽子さんの本を買いました。まだ読んでいる途中ですが、面白いです。展示とかに感動すると、『その人が普段どんなことを考えているんだろう』と気になるので、思想が覗けそうなエッセイを読んだりします。物作りをしている人の本には勇気づけられることが多いですね」

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「読書は毎日ちょこちょこと読むので、読み進めるスピードはゆっくりです。僕が本を持ち歩くのは、いつ待たされても良いようにするため。僕自身、あまり時間にとらわれたくないんですよね。だから、たとえ友だちが待ち合わせに1時間遅れてきても怒らない。ただ、待っている間の暇つぶしは欲しいので、いつでも本を持ち歩いています」

Moleskineの手帳

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「手帳には、毎日の生活の中で気づいたことや読めなかった漢字、その日に会った人の名前などを書いています。僕は写真を仕事にしていますが、どうしても写真に撮れないこともあって。例えば『あの子の声ってこんな感じだったな』とか、写真には残せなくても、僕にとっては同じように大事なことなので、ノートに残しています」

PENTAX 67Ⅱのカメラ

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「カメラは基本的にいつも持ち歩いています。でも、持っていると撮りたくなってしまうので、あえて持たずに出かけるときもあります」

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「僕にとって、プライベートであっても仕事であっても、写真を撮ることに対する気持ちはあまり変わらないんです。毎日写真を撮っているし、日常の中で撮った写真が展示の作品になります。いつでも、僕がやるべきことはいい写真を撮ることだと思っています。

写真を撮ると、自分が何を大切にしているのか、何がいいと思っているのかがわかるのが面白いところです」

フランスで買ったキーホルダーたち

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「家の鍵や車の鍵、ガレージの鍵などをまとめています。車は、写真家の嶌村吉祥丸くんに勧められてカングーという車種に乗っています。吉祥丸くんに言われて調べたらかわいくてテンションが上がって、決めました。


キーホルダーは全部、フランスで買った物です。猫、マルセイユ、ミシュランマンと、どれもお気に入りです」

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「僕は仕事でパリに行くことが多いのですが、行くたびに蚤の市を訪れます。自分用にもお土産用にもたくさんキーホルダーを買ってくるんです。その土地のカラーも出てかわいいし、気軽にお土産として配れるのでちょうどいいですよね」

Doleのジュース

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「栄養があるものが好きなんですよ。果汁100%ジュースなんて、わかりやすくて好きです。あと、ストローを噛むと落ち着くときがあります(笑)。だから、ペットボトルじゃなくてストロー付きの紙パックのジュースを買いがちです」

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「物を選ぶときは、もちろん見た目のかわいさも大事だけれど用途や使い心地を重視します。自分の中で生活のルールは決まっている割にきれいに物を使うことができないんですよね。財布やスマホをみてもらったら分かる通り、物を使うときは思いっきり使いたい。だからこそ、ベーシックでシンプルなものを選びがちかもしれません。

それから、ブランドものでも中古品や安いものでも、選ぶときに大切にしているのはそのアイテムの背景にどんなストーリーがあるのか。例えばStüssyはどんなカルチャーと結びついていて、今までどんなイメージを打ち出してきたブランドなのか、とか。そういった『背景が好きになれたアイテム』は買いたくなりますね」

写真展『Bacon』

東京展
・会場:229(東京都台東区台東4-24-2)
・会期:2024年4月20日(土)〜5月8日(水)
・開場時間:12:00~20:00 ※火水木のみ12:00〜19:00(無休)
・入場料:併設カフェにて1ドリンクオーダー
Instagram:@229.4242
HP:https://www.u-r-u.net/

京都展
・会場:haku(京都府京都市下京区中之町566)
・会期:2024年4月26日(金)〜5月6日(月)
・開場時間:14:00~20:00 ※4月30日(火)は休廊
・入場料:なし
Instagram:@haku_kyoto
HP:https://www.haku-kyoto.com/



author
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写真家
服部恭平

1991年、大阪府生まれ。2013年に上京し、モデルとして東京やパリといった世界各国のランウェイショーや国内外のファッション誌で活躍。その傍ら、プライベートなライフワークでもあった写真作品が注目を集め、2018年から写真家として本格的に始動。フィルム特有のパーソナルな雰囲気を持ち味にファッション写真やポートレートで活躍。さらにはキャリアの中で築いてきた彼ならではのコミュニティを活かし、国内外のファッション誌やブランドのシーズンビジュアルなどを多く手掛けている。
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