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石井和美の家電やりすぎ比較レビュー<冷蔵庫>

第3位:たっぷり入る冷凍室が魅力のアクア「AQR-TZ51K」

author: 石井和美date: 2021/08/27

まとめ買い需要の増加により、大型冷蔵庫が注目されている。食材をたっぷり入れられるから、こまめに買い物をする必要がなく、コストコなどで大量に買ってもストック可能なのがメリットだ。また、大型の方が電気代は安くなっており、断熱材などの進化により10年前と比較すると同じサイズでも内容量は大幅にアップしている。今回は家電プロレビュアーの石井和美さんが、鮮度保持と使いやすさ、オリジナル機能などに注目し、評価した。

・「冷蔵室の使いやすさ」では、食材の出し入れのしやすさ、見渡しやすさ、扉の使いやすさなどを評価

「冷凍室の使いやすさ」では、大量に購入した冷凍食品の整理のしやすさ、出し入れのしやすさを実際に入れて検証

「冷蔵室の鮮度保持」では、フィルムをはがしたハムを中段に置き、6日後に乾燥や縮み具合を確認

「野菜室の鮮度保持」では、椎茸、きゅうり、パプリカを上段に、ほうれん草を下段にいれて8日後にチェック

「チルド室の鮮度保持」では、豚挽肉を保存。チルドの温度帯よりも低い設定温度があればそちらを選択。7日後に変色や固さなどをチェック

「オリジナル機能」では、ほかにはない便利な機能をチェック。実用性があるのか、実際に使ってみた

深澤直人氏による独創的なデザイン

Brand AQUA(アクア)

Item  AQR-TZ51K

price 21万8000円

spec
定格内容積:512L
外形寸法:幅830×奥行635mm×高さ1825mm
質量:133kg
容量(食品収納スペースのめやす):冷蔵室332L(250L)、製氷室なし、冷凍室180L(116L)
定格消費電力:電動機70W、電熱装置160W

「AQR-TZ51K」の特徴

世界的プロダクトデザイナーの深澤直人氏によるデザインで、クラス最薄の奥行きを実現した冷凍冷蔵庫。146Lの大容量冷凍室は6つのボックスに分かれており、食材の大きさや用途によって使い分けることができ、庫内の整理が簡単だ。冷凍性能ではAQUA独自技術の「おいシールド冷凍」を搭載。

食材の霜付きや乾燥を防いでおいしさを保つことができるため、まとめ買いや作り置きの保存に役立つ。明るく冷蔵室内を照らすロングLED庫内灯や冷凍室を照らすドア下LED照明など、庫内の明るさも特徴だ。

「冷蔵室の使いやすさ」

一番奥まで手が届くので、ラクに食材を出し入れできる。各棚の下にLED照明があり、中はとても明るい。冷蔵室内に野菜室が入っている。

「冷凍室の使いやすさ」

容量冷凍室は6つのボックスに分かれており、すべて引き出し式。分かれているので整理しやすいが、一度に見渡せないため、置き場所を決めて覚える必要がある。

「野菜室の鮮度保持」

湿度が高いのか少し濡れている部分もあったが、葉もしゃっきり。先端が少し縮んでいる程度。茎部分もみずみずしい。全体的に乾燥は少なく、優秀な印象。

「冷蔵室の鮮度保持」

ハムの変色が始まり固くなっている。他社と比較すると乾燥が進んでいた。

「チルド室の鮮度保持」

保存を開始したときとほぼ同じ状態。肉自体もやわらかいままで、変色もない。そのまますぐ調理のときに使えるのでうれしい。 

「オリジナル機能」

奥行きが狭いため食材の出し入れはしやすいが、幅広なので置き場所は広いスペースが求められる。野菜室が冷蔵室に入っているのも珍しい。

同じような構成の冷蔵庫が多い中、
オリジナリティを追求

横幅が80cm以上あるので置き場所は限られるが、そのぶん奥行きは狭いので使い勝手がよく、一番食材の出し入れがしやすかった。LED照明も明るく、一目で奥まで確認できるので食材のロスを防ぐこともできる。

野菜室が冷蔵室の中にあり、他社と比較すると狭い。たっぷり野菜を保存しておきたい方には物足りない容量かもしれないが、狭いスペースなので乾燥しにくく、野菜の保存状態が優秀だった。みずみずしく、葉物もピンとしている。新鮮な野菜を食べられるから野菜好きな方にもおすすめできる。

そして、注目すべきポイントは冷凍室だ。冷凍室はとても広く、すべて引き出し式で冷凍食品をまとめ買いしても安心できる容量だ。市販の一般的な冷凍食品がちょうど収まるサイズで整理しやすい。ただ、引き出しが6つのボックスに分かれているので、「このジャンルはここ」とある程度決めておいた方がいいだろう。迷って何度も引き出しを開けると非効率だと感じた。目的の引き出しを開けることができれば他の引き出しは閉めっぱなしで冷気が逃げにくく、食材も傷みにくい。

また扉のケースは一番下が1列のみ。他社は2列で前後にペットボトルや牛乳パックを入れられるが、それはできないため、収納量は少ない。ただ、ケースは片側で4段あるため、調味料などはたくさん収納できた。取り出しやすい点もメリットと言えるだろう。 デザインもユニークで独創的だ。プロダクトデザイナー、深澤直人氏によるデザインで、他社とは異なり、キッチンで映える。ガラストップが多い中で、少し本体は大きいが、場所にゆとりがある方はぜひ選択肢に入れてほしい。

製品貸与:AQUA

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家電プロレビュアー
石井和美

家電をレビューするため「家電ラボ」を開設、小物家電から冷蔵庫や洗濯機などの大型家電のテストも行っている。製品レビューや家電についての解説はWEB、雑誌、ラジオ、テレビなどで発信している。ライター、家電コメンテーター、家電コンサルタント。
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