検索
menu
close
loading...
Special特集
close
検索
Tags
  1. top/
  2. Review/
  3. 第2位:冷凍、冷蔵、常温品を一度に調理できる「ウォーターオーブン ヘルシオ」
Review

石井和美の家電やりすぎ比較レビュー<オーブンレンジ>

第2位:冷凍、冷蔵、常温品を一度に調理できる「ウォーターオーブン ヘルシオ」

author: 石井和美date: 2021/11/29

温めだけでなく、調理器具としても活躍するハイスペックなオーブンレンジを、家電プロレビュアーの石井和美さんが徹底レビュー。今回は各メーカーが誇る最上位モデルを4モデルピックアップ。電子レンジ、オーブン、グリル、過熱水蒸気などのほかに、独自機能を備えているものが勢揃い。

高性能なモデルなので、どの機能も遜色なく加熱や調理はできるが、やはり得意不得意はある。そこで温めがメインなのか、パンなどをよく焼くのか、おかずなどの調理で使うのか、自分が使いたい目的に合ったものを選びたい。

「弁当のあたため」では、幕の内弁当を600Wで1分半あたためた。どのくらい温度ムラがあるのか、赤外線カメラで撮影してチェック。

「解凍」では、豚挽肉200gを2cmほどの厚さにして小分け冷凍。全解凍(スチーム有り)で解凍を行った。

「オーブン機能」では、ロールパンを焼いてみた。予熱ありで190℃、35分焼き、ふくらみ具合や焼き色のムラを確認。

「オリジナル調理」では、それぞれのオーブンレンジで特徴的なレシピを実際に作って手間や美味しさなどを評価した。

「操作性」では、主に操作パネルなどの使いやすさをチェック。特に高性能モデルはわかりにくいこともあるので、確認する。

「お手入れ」では、庫内の掃除しやすさ、水タンクや水受けの取り外しやすさや洗いやすさなどをチェック。

100℃以上の高温状態にした
「過熱水蒸気」で調理

image

Brand シャープ

Item  ウォーターオーブン ヘルシオ AX-XA20

price 15万8000円

spec
総庫内容量:30L
外形寸法:幅490㎜×奥行430mm×高さ420mm
質量:約25kg
最高出力:1000W

「ウォーターオーブン ヘルシオ AX-XA20」の特徴

Slide 1
Slide 0
Slide 1
Slide 0

低温の食材へより多く熱を伝える過熱水蒸気の特性を利用することで、温度帯(常温・冷蔵・冷凍)にかかわらず、しかも好みの食材や分量で自動調理ができる「まかせて調理」の2段調理がさらに進化。

従来機では、上段で「網焼き・揚げる」・「焼く」に対応したメニューの調理が可能だったが、新たに上段で「炒める」・「蒸す・ゆでる」に対応したメニューも可能に。上段で焼肉チャーハンなどの炒め物や、アクアパッツァなどの蒸し物のメインの料理を調理しながら、下段で温野菜やゆで卵などの副菜を同時に作ることができる。

ミールキット宅配サービス「ヘルシオデリ」や、株式会社テーブルズの食体験EC「TASTY JOURNEY with Healsio」対応メニューを「COCORO KITCHEN」レシピサービスからダウンロードできるようになった。

食材を取り寄せ、ダウンロードメニューから調理を開始することで「あぶり焼き」や「ソフト蒸し」などの加熱方法を組み合わせた本格的な仕上がりの料理など、幅広いメニューを手軽に楽しめる。

「弁当のあたため」

Slide 1
Slide 0
Slide 1
Slide 0

全体的に熱は行き渡っているが、ごはんの中心あたり、鮭の中心あたりが少し温度が低めに。小さいおかずはムラなく加熱されていた。

「解凍」

「全解凍」のスチームありで「強」。7分29秒と、今回計測した中では平均的な時間。真ん中が少しかためだが、まわりはほろほろと崩れるほど解凍されている。残り時間は表示してほしい。

「オーブン機能」

Slide 1
Slide 0
Slide 1
Slide 0

他社と比較すると一番焼き色が薄めで、膨らみも弱いように見えたが、どの機種よりも中がもちもちでとても美味しい。焼き色は奥側が少し濃くなっている。

「オリジナル料理」

Slide 1
Slide 0
Slide 1
Slide 0

生卵、カレーのレトルト、冷凍したごはんを「まかせて調理」の「蒸す・ゆでる」でスタート。15分ほどかかったが、一度に調理できるのはとても便利。

「操作性」

操作に少しクセがある。他のモデルは電子レンジをメインにしているところが多いが、レンジは一番下の目立たないところにある。ある程度慣れないと操作が難しいと感じた。

「お手入れ」

Slide 1
Slide 0
Slide 1
Slide 0

過熱水蒸気は水をたくさん使うので、庫内が濡れる。そのぶん、汚れはつきにくく拭くとさっぱり落ちるが、全体を毎回しっかり拭かなければならないのは少々面倒に感じるかも。

他社にはない本格的な過熱水蒸気で料理時間も後片付けも短縮

水蒸気をさらに加熱し、100℃以上の高温状態にした「過熱水蒸気」で調理できるヘルシオ。他社とは異なる調理方法ができるので、指名買いも多いシリーズだ。幅広い温度と蒸気量の組み合わせで、蒸し物から焼き物までさまざまな調理ができる。うまく使えば、電子レンジの回数を減らして、より本格的な調理もできそうだ。

卵と冷凍ごはんとレトルトカレーを一度に調理できるのもヘルシオだけ。お鍋を用意したり、お湯をわかしたりする必要がなく、一度で済むので後片付けの時間も短縮できる。最初はオーブンレンジに生卵を入れていいのか不安だったが、慣れてくるといろいろな調理方法ができるので、ヘルシオを好んで買うという方が多いのも納得だ。

予想外だったのはオーブン機能だ。ロールパンは他社よりもふくらみが弱かったので心配だったのだが、中がもちもちしており、独自の食感だった。とても美味しく焼けるので、パンなどをよく焼く方にもおすすめしたい。

操作性に関しては、電子レンジをメインに使いたいという方には少し不便に感じるかもしれない。レンジのタッチボタンも小さめで、いったん押してから設定しなければならないので、少し手間となる。ただ、ヘルシオらしいおまかせ調理や蒸し料理、焼き調理などをメインで使う方なら、現状のほうが使いやすいのかもしれないが、他社と比較すると一般的ではなかった。声のガイダンスは他社よりも丁寧なのでわかりやすい。

デザインは、ヘルシオだけ艷やかな赤を採用している。他社はモノトーンが多いので、とても目立つポイント。ここ数年の流行はモノトーンで、インテリアに馴染みやすいタイプが人気だ。そのため、好みが分かれそうだ。カラーはホワイトも用意されているので、実物を見てほしい。

製品貸与:シャープ

author's articles
author's articles

author
https://d3n24rcbvpcz6k.cloudfront.net/wp-content/uploads/2021/05/036.jpg

家電プロレビュアー
石井和美

家電をレビューするため「家電ラボ」を開設、小物家電から冷蔵庫や洗濯機などの大型家電のテストも行っている。製品レビューや家電についての解説はWEB、雑誌、ラジオ、テレビなどで発信している。ライター、家電コメンテーター、家電コンサルタント。
Follow us!!
Copyright © Connect Beyond. All Rights Reserved.