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石井和美の家電やりすぎ比較レビュー<ドラム式洗濯乾燥機>

第2位:乾燥後のシワの少なさナンバーワン!日立「ビッグドラム BD-STX110G」

author: 石井和美date: 2022/01/15

ドラム式洗濯乾燥機の売れ行きが好調だ。コロナ禍以降、衛生面を気にする人の増えた影響で、しっかり汚れが落ち、外干しだけではなく乾燥まで行えるドラム式洗濯機に注目が集まっている。そんな最新ドラム式洗濯乾燥機は、洗剤・柔軟剤自動投入機能がトレンドだ。今回紹介する4社はこれらにすべて対応しており、ボタンを押すだけで適量の洗剤や柔軟剤が投入され、洗濯から乾燥まで行える。そこでプロ家電レビュアーの石井和美さんが汚れ落ちやお手入れ面などをチェックした。

・「汚れ落ちテスト」では、醤油、ソース、ケチャップ、ワイン、口紅、ファンデーションをTシャツに付着させ、しっかり乾かして表面が硬くなった状態で洗濯から乾燥まで標準コースで行った。

・「洗濯後のシワ」をチェック。バスタオル3枚、ハンドタオル、Tシャツ、シャツ2枚、子供用のズボン、女性用の綿シャツなど3kgほどの洗濯物を入れて乾燥を行い、同じシャツ2枚から状態がよいものを撮影。

操作のしやすさ、パネルやボタンの見やすさ、扉の開けやすさなど、「使いやすさ」を総合的に見て評価を行う。

・「お手入れのしやすさ」を確認する。乾燥フィルターや排水フィルターなどのほかに、洗濯槽内のホコリなどについてもチェックする。

・「オリジナル機能」では、他社にはないような独創的な機能が本当に便利なのか、実際に使ってみた感想を。

・「外観のサイズ」をチェック。ドラム式洗濯乾燥機は大きくて入らない場合も多いので、コンパクトであれば高評価。

タッチパネルや除菌清潔プラスなど、新たな機能が盛りだくさん

Brand 日立グローバルライフソリューションズ

Item ビッグドラム BD-STX110G

price 34万円

spec
洗濯・脱水容量:11kg
洗濯~乾燥・乾燥容量:6kg
外形寸法:幅630㎜×奥行716mm×高さ1065mm(給・排水ホースを含む)
質量:81kg

「ビッグドラム BD-STX110G」の特徴

時速約300kmの高速風でシワを伸ばしてきれいに仕上げられるドラム式洗濯乾燥機。

BD-STX110Gは、大きな画面で見やすく使いやすい「ワイドカラー液晶タッチパネル」を採用。約7.8インチの大きな画面で見やすく、一覧表示で操作性を改善。よく使うコースを「お気に入りコース」としてホーム画面に登録でき、スマートフォンアプリでダウンロードしたコースや洗剤・柔軟剤の銘柄を確認できる。

水で洗えないものも湿気を含んだ温風で衣類を加熱して約60分の運転で除菌・消臭し、さらにウイルス抑制する「除菌清潔プラス」コースが追加された。コートや制服など、頻繁に洗濯できない衣類なども清潔にできる。また、ドラムが回転しないので、形くずれが気になる帽子などにもおすすめ。 

そのほか、約95分でしっかり洗ってきれいに乾かす「快速洗乾」コース、「[抗菌]糸くずフィルター」が新たに搭載された。

「汚れ落ち」

洗濯から乾燥まで、AIありでトータル2時間38分と表示された。ケチャップやソースのシミがうっすら残っているものの、しょうゆとワインはほぼ落ちている。

「乾燥後のシワ」

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今回試した中で一番シワが少なかった。普段着であれば、このままアイロンなしでも着ることができる。綿のTシャツも驚くほどシワがない。

「操作性」

液晶のタッチパネルになり、以前のモデルよりも操作しやすくなった。一目で状況がわかるアイコンも見やすい。ただ、文字が小さく詰め込んでいる感じもするので少々読みにくい。

「お手入れ」

乾燥フィルターは取っ手を引くだけで付着したほこりなどを取り除いてくれる。ただ、内部の扉内側、ゴムパッキンの表面と裏側にびっしりと汚れがつくのでそちらのお手入れが大変。

「オリジナル機能」

センサーで洗濯のさまざまな状況をセンシングして、洗い方や運転時間などを自動で制御する「AIお洗濯」は、しっかり効いている印象。途中で状況を見ながら洗濯時間などが変更されていた。

「設置性」

今回試した中では比較的コンパクトで、見た目も蛇口やコンセントからも距離がとれたので、ゆとりをもって設置ができた。

賢いAIセンシングやシワの少なさで
他社と差別化

大流量の“ナイアガラ洗浄”で、しっかり汚れを落とす。今回、泥汚れについてはテスト項目には入っていないが、しっかり押し洗いやたたき洗いができているので、靴下についた泥もよく落ちる。公園に行ったり、部活で汚したりするお子さんがいるご家庭では、水流やドラムの回転によって繊維内部の汚れを押し出せるタイプがおすすめだ。

乾燥については、今回試した中で一番優秀だった。大容積のビッグドラムの中で衣類を大きく舞い上げながら時速約300kmの高速風を吹きかけて、シワを伸ばしながら乾燥するのは日立だけ。乾燥後のシワが少なく、普段着であればそのまま着ることができる。他社と比較しても一目瞭然で、シワが多くなりがちな腕もキレイで、綿シャツもすぐに着られるほどふんわりとシワがない状態で仕上がっていた。忙しい朝や出かける前にサッとシワとりと消臭ができる「スチームアイロン」コースも便利だ。シャツ2枚程度なら15分、4枚程度なら30分でできる。

今回の新モデルからワイドカラー液晶タッチパネルが搭載された。横長で、右側によく使う機能が一覧表示されている。コースに付け加えたい機能を設定できるのは便利だが、コントラストが低く、文字が若干見にくい。

操作性については、ユーザーに寄り添った使いやすさが魅力。洗剤・柔軟剤の自動投入口のフタ部分がブルーとピンクに色分けされていたり、ユーザーが取り外してお手入れするような部品は山吹色に統一されていたり、迷わず操作できるように工夫されている。

気になったのは、洗濯終了後の扉の内側にびっしり付着しているホコリのような繊維。ゴムパッキンの外側と内側にもついており、そのまま洗濯物を取り出すと繊維がついてしまう。洗うモノにもよるが、洗濯のたびにいったんふきとってから出すようにしているので少々面倒だ。日立のドラム式洗濯乾燥機はパワフルな高速風で乾燥をしているので難しいのかもしれないが、前回試したときと同じ結果だったので改善してほしい。

製品貸与:日立

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家電プロレビュアー
石井和美

家電をレビューするため「家電ラボ」を開設、小物家電から冷蔵庫や洗濯機などの大型家電のテストも行っている。製品レビューや家電についての解説はWEB、雑誌、ラジオ、テレビなどで発信している。ライター、家電コメンテーター、家電コンサルタント。
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