ヨネダ2000がコンビ名を考えた思い出のファミレス

ヨネダ2000の2人が思い出のご飯屋さんとして名前を挙げたのが、「ガスト 下高井戸駅前店」。下高井戸駅北口から賑やかな商店街を3分ほど歩いたところにある。

全国に1200以上もの店舗があるお馴染みのファミレス。早朝から深夜まで暖かい光で迎えてくれるガストに、2人も子どもの頃からつい最近までお世話になってきたそう。

愛さん「初めてガストに来たのっていつだろう？　記憶にあるのは、中学生くらいの頃。下校時間が早くなるテスト期間中、よく帰り道に1人でガストに寄っていました。とりあえず山盛りポテトフライと唐揚げを頼んでつまみながら、翌日のテスト勉強をしていました」

誠さん「私はたぶん、人生で初めて来たガストがこの下高井戸駅前店だと思います。高校生くらいの頃に友達と一緒に来たような……」

そんな2人はガストのメニューもしっかり把握済み。普段から一緒に食事をすることが多いという2人は、お互いのお気に入りメニューも知っているようだった。

愛さん「どれにしよう。全部美味しいからな〜。テスト勉強を思い出しながら山盛りポテトフライかな？」

誠さん「山盛りポテトフライ、美味しいよね。私と出会ってからもよく頼んでるイメージある」

愛さん「味付けも選べるんだよ」

誠さん「ほんとだ！　マヨ＆明太バターなんてあるんだ」

愛さん「明太繋がりで、焼きたて明太トーストも好きだな。誠がよく頼んでいるのはこれ？」

誠さん「そう、ねぎとろ丼ですね。飲めちゃうぐらい好き。ちょっとさっぱりしたものが良い時にもバッチリ」

愛さん「あと、から好しじゃなくて、普通の若鶏の唐揚げも好き」

誠さん「美味しいよね。なんていうか、すかいらーくさんの味がするんだよね」

次々に出てくるお気に入りメニューの話題。そんな中でも、今回は2人が1番よく食べてきた、思い出の詰まったメニューを注文することに。

誠さん「色々好きなメニューはあるけど、やっぱりあの頃の定番にしよう！　愛さんはずっとこれ食べてて、自分はこればっかり。迷ったら大体選ぶメニューなんです」

ここ数年ですっかりおなじみになったネコ型の配膳ロボットに載って、2人が頼んだメニューが到着。ロボットの元気な声と共に美味しそうな匂いが漂う。

2人「いただきます！」

定番のハンバーグを頼むのかと思いきや、さすがはガストに通い詰めた2人。意外なメニューを注文していた。

愛さんが注文したのは、「チキテキスパイス焼き」（770円〜970円）。その名の通りたっぷりのスパイスにしっかりと漬け込んだチキンをジューシーに仕上げた一品。1000円以下という価格なのに、大きなチキンに、ハッシュポテトまで。

愛さん「肉汁がいっぱい出てくる。柔らかくて、スパイシーだけど辛すぎないから食べやすいのがお気に入りです。私はあまりお米は食べないんですけど、大きいサイズなのでこれだけで大満足」

一方の誠さんが注文したのは「牛チゲ（半玉うどん入り）」（870円～970円）。牛肉入りのスープに、こだわりの豆腐、卵、キムチ、もやしを煮込んだ辛口のチゲ。ピリッと辛く、体も温まる。うどん入りでしっかり満足感もある。

誠さん「久しぶりに食べました。やっぱり美味しい。実はこのうどん、昔、１回味が変わったことがあって、それからしばらく離れていたんです。でも、また食べてみたら美味しくて戻ってきました」

全国にあるガストの中でも、この下高井戸駅前店は特に思い出深い店舗なのだとか。お気に入りのご飯を食べながら、2人がガスト下高井戸駅前店で過ごした時間を振り返ってもらった。

誠さん「我々は１度コンビを組んで、その後トリオになって解散して、もう１回コンビを組んでいるんです。ガスト下高井戸駅前店には最初にコンビを組んだ時からずっと通っています。トリオになるかどうかの相談もしたよね」

愛さん「そうだね。よく端っこの席に座って相談してたよね。トリオの時は、もう１人のメンバーだったゼンツさんが、下高井戸は遠いということで明大前店によく行ってたよね」

誠さん「トリオ解散した後、2019年頃かな、私と愛さんがただの友達になった期間にもここにはよく来ていたと思う。今何している？　とか、誰に声かけてる？　とか、近況報告し合っていたよね。当時は相方としてネタを考えることはしなくていいから、本当に純粋にガストを楽しめていた気がする（笑）」

解散期間を経て、ヨネダ2000を結成してからも2人は、相方としてガストに集うことがよくあったそう。話を聞いていると、今のヨネダ2000ができるまでの歴史的な瞬間も実はガストが現場になっていたことが発覚した。

愛さん「バイト終わりに集まって、終電までガストで話す、なんてよくしていたよね。すごくよく覚えているのは、ここでコンビ名を考えたこと。2人で紙にたくさん候補のコンビ名を書いたよね」

誠さん「とりあえず単語をたくさん出してね。でも、決まったのはここじゃないよね？　とりあえずたくさん案を出して、本当に決まったのは……」

愛さん「それもガストだ！（笑）　渋谷のガストで最後の２択を決めたんだったね」

誠さん「ガストは決断の場所みたいです」

何度も通ったガストで仕事の相談をすることも多かったというヨネダ2000の２人。友達としても仲の良い２人が、雑談から仕事の話に切り替えるのはどんなタイミングなのだろうか。

誠さん「大体、自分が言い出します。普通に話していても急にネタの話をし始めたと思ったら、また脱線して戻ってこなくなったり。でも、最近気付いたんですけど、我々はファミレスでネタ合わせするの、向いてないみたいなんです（笑）。これは本当にガストさんのせいじゃなくて自分たちのせいなんですけど」

愛さん「テーブルを挟んで向かい合って話してもネタ合わせできないんですよ。大抵、誠の話だけ聞いても何をやりたいのかわからなくて（笑）」

誠さん「実際に体を使って動いてみないとわからない。だから、ガスト下高井戸駅前店の近くには公園があるんですけど、そこでよくネタ合わせするようになりました」

たくさんの思い出が詰まったガスト。改めてその魅力を聞いてみるとこんな答えが返ってきた。

誠さん「安いのに、美味しいものばっかり。誕生日クーポンがあるともっとお得になって、ソフトクリームが99円で食べられたり。お金がない時は本当によく助けられました」

そんな誠さんに対し、愛さんは「食べたいものは我慢しない」ポリシー。同じお店でも対照的な楽しみ方をしていたようだ。

愛さん「私は昔から金額は見ずに、いいなと思ったものを迷わず食べるようにしています。１回頼みたいものをタブレットに入力して、『あれ、思ったよりも高いな』となることもよくあります（笑）。でも、せっかくだから、食べたいものは我慢しないで食べた方が楽しいかなって」

誠さん「愛さんは前からそうだよね。私は金額気にしがちだから、愛さんみたいにもっと気楽に選べるようになりたいな」

そこで今回は、“あの頃”頼めなかったデザートも注文！　誠さんは「ガトーショコラ　ソフトクリームトッピング」（​​490円）をチョイス。濃厚なチョコレートケーキにひんやり冷たいソフトクリームの相性が最高。

対して愛さんは「チョコバナナサンデー」（420円〜470円)を注文。チョコソースやソフトクリームやバナナの下にマスカルポーネクリームと味の変化が楽しい1品だ。

誠さん「前はなかなか頼めなかったから嬉しいな。普段は何かうまくいかないことがあった時に八つ当たりで甘いものに手を伸ばしがち。でも、今日みたいな何もない日に食べるのも幸せ」

愛さん「ご飯をお腹いっぱい食べても別腹で楽しめる、ちょうど良いサイズなんだよね。あと、チョコソースが美味しい」

たくさんの思い出が詰まったガスト 下高井戸駅前店。最後に、2人が今後、ガストをどんな時に使いたいか聞いてみると、こんな答えが返ってきた。

愛さん「ガストを営業で回ってみたい。ガストでネタやれたら面白くない？」

誠さん「それいいね。ディナーショーみたいなのはどうだろう？　店員さんの出入り口から出てきて」

愛さん「それで全国のガストを周れたら面白いね。全国1200店舗以上。地道な旅だ！（笑）」

Text＆Edit：白鳥菜都
Photo：小財美香子