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“チンしたのに冷たい”はもう卒業! 

ニトリの“2万円レンジ*”は、冷凍食品を驚くほどムラなく温める!

author: 田中真紀子date: 2025/07/30

冷凍食品を電子レンジで温めると、端は熱くなったのに真ん中は冷たい、といった加熱ムラが起こりがち。もはや「レンジで上手に温めるのはムリ」と諦めている人も多いことでしょう。ニトリはこの課題に挑み、冷凍食品を上手に温める機能を搭載した「冷食シェフレンジ」を開発しました。果たして2万円以下*の電子レンジでこの問題を解決できるのか。さまざまな食品を温めて、その実力を検証しました。
 

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冷食シェフレンジ(22L BK2G01 ブラック)

◯庫内容量(約):22L
◯本体サイズ·質量(約):W495×D410×H302mm(ドアのハンドル含む)・9.7kg
◯定格高周波出力:900/600/500/200W相当
◯価格:19,900円(税込)*
◯主な機能:冷凍食品あたためプログラム、フルオート
*一部離島では別途手数料がかかります。

単機能のフラットテーブル電子レンジ。独自の冷凍食品専用プログラムを搭載し、加熱ムラが起こりやすい冷凍食品を均一に温めます。赤外線センサーにより自動で最適に温める「フルオート加熱」も搭載。コンパクト設計で、冷凍食品をよく利用する単身や少人数世帯に適しています。

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中心と端の温度差がほとんどなし

そもそも冷凍食品を電子レンジで温めると加熱ムラが起こりやすい理由は、電子レンジのメカニズムにあります。それは、マイクロ波が食材の中の水分子を高速で振動させ、摩擦による熱エネルギーで加熱するというもの。しかし冷凍食品は水分が凍っているため水分子が振動しにくく、一部だけ解凍が進み一部は冷たい、といった現象が生じやすいのです。

そこでニトリは、赤外線センサーで食品の温度をチェックしながら出力をコントロールする「冷食あたためプログラム」を開発。まず低出力で表面をゆっくり解凍し、その後全体をしっかり温めることで、ムラなく加熱する仕組みです。

実際に冷食シェフレンジで市販の冷凍えびドリアを温めてみました。操作は「冷凍あたため」ボタンを押し、出力と時間を選んで「あたためスタート」ボタンを押すだけ。

以前、同価格帯の電子レンジで温めたときは、パッケージの表示通りに設定しても中心部は50℃前後、皿の縁周辺は70℃前後とかなりの温度差がありました。これは多くの方が体感していることと思いますが、本製品で温めたところ、中心部分、皿周辺ともに90℃前後とムラなく熱々に。実際に食べてみても、温度差を感じるところはありませんでした。

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「冷凍食品あたため」ボタンを押すと冷凍食品あたためが起動します

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市販の冷凍えびドリアを温めます

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表示通り、出力を600W、時間を4分30秒で設定

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温まりにくいとされる中心部でも93Cと高温に

続いて冷凍チャーハンを温めてみました。冷凍チャーハンは特に熱ムラが起きやすい食品の1つですが、こちらも中央部分で90℃、周辺で95℃といずれも高温で加熱されていました。ほかの冷凍食品でも同じ結果となり、冷凍食品の温め精度は高いと言えるでしょう。

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冷凍チャーハン2人分を、熱ムラが起こりにくいよう皿に薄く広げます

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600W、7分10秒で温めると、中心部までしっかり高温に

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出力·時間おまかせでムラなく加熱

本製品には、出力や時間を設定しなくても最適に温める「フルオート」モードも搭載されています。そこで先ほどと同じ冷凍えびドリアと冷凍チャーハンをフルオートで温めてみました。

設定は「冷凍あたため」を押した後、「あたためスタート」を押すだけ。まず冷凍チャーハンを温めたところ、8分4秒かかりました。パッケージ表示では、500Wで8分30秒、600Wで7分10秒だったので、時間的にもほぼ同じ。加熱具合も、中心、周辺ともに90℃を超え、熱ムラなく温まりました。

続いて冷凍えびドリアを温めたところ、こちらは6分27秒かかりました。パッケージ表記は、500Wで4分30秒~5分、600Wで4分~4分30秒だったため、だいぶ長め。5分を過ぎたあたりから、ホワイトソースが煮立ち始めていたので、やや加熱しすぎの印象もありました。

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ぐつぐつと長めに加熱され、すぐに食べられないほど熱々に

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解凍/半解凍は火が通らない程度に解凍

続いて試したのは、冷凍したひき肉とマグロの解凍。冷凍ひき肉は解凍が難しく、レンジの解凍モードを使っても中心が凍ったままなのに、周囲は火が通って白くなってしまうことも多々あります。冷凍マグロも同様で、刺身として食べたいのに火が通ると困ります。

冷凍食品のように解凍時間が決まっていない食材の解凍は、「解凍·半解凍」ボタンを押した後、食材の重量を設定します。ひき肉は246gだったため、「解凍」「250g」で設定し、あたためスタート。8分12秒で解凍が完了したのでチェックしてみたところ、見た目はきれいに解凍されています。ただ周囲はやわらかく解凍されていましたが、中心部を押してみると半解凍の状態のよう。ひき肉は炒めて使うことが多いので、このまま炒めれば問題なさそうですが、解凍不足のときは「手動」「200W」で、様子を見ながら加熱すればOKです。

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解凍/半解凍の場合は、重量を設定します

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表面は解凍されているようですが、中心部分は硬いまま

一方の冷凍マグロ300gは、「半解凍」で解凍してみましたが、サクで厚みがあったためか、5分8秒加熱しても表面がやわらかくなった程度。もう一度同じ設定で半解凍したところ、4分49秒で少し解凍されたため、最後に手動で200W·3分で加熱した結果、包丁で切れるレベルまで解凍されました。マグロは解凍前の状態によってきめ細かい調整が必要です。

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日常使いに便利なボタン設定

ここまで冷凍·解凍機能を紹介しましたが、常温·冷蔵食品の温めにも対応。食品を入れて「あたためスタート」ボタンを押せば、自動あたためモードになります。さらに「ごはん」「お弁当」「飲み物」「惣菜パン」などの専用ボタンもあり便利。特に冷凍ごはんの温めは優秀で、しっかり72℃まで温まりました。まとめて炊いて冷凍しておく人にとっては、ワンボタンで最適に温められるのはうれしいポイントです。

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冷凍でも常温でも、ごはんを温めるときは「ごはん」ボタンを押すだけ

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冷凍ごはんは、厚さ2-3センチで冷凍しておくとよいとのこと

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温め後、温度を測ると72℃と熱々に。自動あたためだと、熱ムラが出る電子レンジが多い中、これは優秀

続いて「お弁当あたため」を試しました。弁当にはさまざまな食材が入っていますが、生姜焼き、ごはん、スパゲティのいずれも70℃~80℃まで温まっていました。冷蔵庫から出したばかりの牛乳200ccは、57℃とこちらもちょうどいい温度に。もう少し熱めがいい場合は、仕上がりを「強」で設定することもできます。

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牛乳は冷蔵庫から出したてでもOKとのこと。そもそも飲み物は飲み頃温度も異なるので、「弱」「強」ボタンで調整すればよさそうです

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生姜焼き弁当は、どの具材もしっかり温まりました

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フルオートやワンボタン設定が便利

前述のようにフルオートモードやワンタッチで設定できるボタンが搭載されているのは便利。その一方で、「冷凍食品あたため」機能がメインに押し出されているため、操作の手順がイレギュラーで、最初は取扱説明書が手放せません。また加熱中は残りの時間が表示されず、残り20秒からカウントダウンが始まるので、もう少し早めに表示されると安心です。

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パッと見た瞬間、通常の温めは? 冷凍食品の温めは? と戸惑うことも。操作パネルの文字も見づらいので、もう少し浮き立つ白のほうが見やすいかもしれません

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カウントダウンは20秒前から。残り時間の目処が立たないのは意外とストレスです

お手入れ面では、構造がシンプルかつフラットテーブルなのでサッと拭き取りやすく、清潔に保てそうです。

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フラットテーブルのメリットは、やはりお手入れしやすいことでしょう

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大手メーカーの解凍機能に匹敵

冒頭でもお伝えしたように、電子レンジの特性上冷凍食品を上手に解凍するのは難しく、大手メーカーでも熱ムラが起こることはありました。そのため上位モデルの中には、高機能な温度制御やスチームを活用して解凍するものもあるほど。それを考えると、この価格帯で安定した解凍機能を実現していることは非常に優秀。ひき肉やマグロの解凍に関しても、慎重に解凍することで周囲に火が通るのを避けるという点では理にかなっていて、この電子レンジがあれば、肉や魚も冷凍も躊躇なくできそうです。

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もう冷凍食品の加熱で悩まない

2万円以下*の電子レンジなら「温められればいい、冷凍食品あたため·解凍は二の次」と考えがちですが、本製品は「冷食シェフ」というだけあって、冷凍食品の温めも解凍も、十分に満足できるレベル。日常的に使っていても、市販の冷凍食品や自宅で冷凍したごはんの温めで熱ムラを感じたことは一度もありませんでした。コンパクトな単機能レンジを購入する人の多くは、単身や少人数世帯で冷凍食品を利用する頻度も高いと考えられるので、ニーズにもマッチしていると考えられます。あとは操作性がさらに向上すれば、いうことなしです。


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白物・美容家電ライター
田中真紀子

家電を生活者目線で分析し、雑誌やウェブ、テレビなど幅広く発信する専門家兼ライター。家電の最新情報をキャッチするとともに、日々多くの家電を使いこなし、暮らしをより快適にする採り入れ方を提案している。2021年2月、家電を中心に人が集まる場所として「家電サロン」を開設。
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