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車は自分を導き運んでくれる存在

印象設計の一貫として自己投資! 夢だったメルセデス・ベンツのゲレンデを買ったワケ

author: 鬼澤 孝史date: 2022/11/09

遂に念願の車を購入した。メルセデスベンツのG350Dゲレンデ。田舎者の自分は、東京でこの車に乗る姿をずっと昔から夢見ていた。起業してここに至るまでに15年の歳月。はたして自分に見合うのか、人からどのように見られるのか。そんなことを長年思いながらも遂に購入を決意。今回は車を購入に至るまでの経緯をお話したいと思う。

20代の頃に憧れた「THE TOKYO LIFE」

自分は茨城県で生まれ育ち、高校まで地元で育った。若くて田舎者だった自分には、東京で車を乗りまわす生活は憧れであり、夢であった。車は持ち物の中でも家に次いで大きなもの。よって、見た目の判断基準として、ステータスの象徴としても単純で容易なものだ。ファッションでいえば靴や時計、そしてインテリアもしかり。

見た目=自身のブランディングに関わることは色々と試してきたが、車に関しては駐車場代も含め、都内で乗りこなすには必要以上にお金がかかる。しかし、お金がかかるからこそ価値が生まれるのだと思う。

「無駄や余白にこそ価値がある」とデザインの世界ではよく言われることだが、インテリアスタイリングの仕事をやっていても同感だ。「無駄をなくす」ことを好む現代の20代のライフスタイルには確かに車は必要ないのかもしれない。これも時代の流れだと思わされる一方で、あえて僕は逆のことをしてみて欲しいと思う。

自分のイメージをどう設計していくべきか

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僕が最初に手に入れた車は軽自動車だった。当時28歳、起業したての頃だ。茨城県のつくば市に住んでいたがお金に余裕がなく、生活もままならない状態だった。今年で43歳になるが、いま振り返るとジェットコースターのような日々であった。あの頃の自分は今の自分を見るとどう映るのであろうか? 15年後、東京でメルセデスベンツのゲレンデに乗っているのだから、感動するに違いない(笑)。たまには立ち止まって自分の現在地をじっくり客観的に見つめ直す時間もまた楽しい。自分を褒めることも大切だ。

そんな田舎者の自分だが、もともとファッションやインテリアが大好物だったこともあって、上京してからはとにかく見た目(人からどう見えるか・映るか)を意識した。当時の先輩たちからは「時計・靴・車。この3つは無理をしてでも良いものを身につけろ」と言われたものだ。もともとモデルをしていた経験もあり、ファッションは得意分野。インテリアも仕事にしているくらい好きだった。見た目に凝ることはその人の第一印象そのもの。自分のイメージの設計である。

インテリアスタイリストという職業柄、なにかとセンスを問われることが多い。だからこそ、自分の見た目は需要なファクターだ。個性を出しすぎると外れるし、個性が無さ過ぎると印象に残らない。とてもバランスが難しいがTPOで加減を使い分ければセルフブランディングとして大いに成果をあげていく。見た目はその人の中身を映し出す鏡のようだ。

もちろん重要なのは中身なのだが、第一印象で9割が決まるとも言われているぐらいだ。それほどに人は見た目を重視する。それだけで仕事も外されるなんてこともあるかもしれない。

車は自分への投資であり鞭である

間と同じで、同じ条件なら汚いより綺麗な方が選ばれるし、手を入れられている空間の方が愛着も沸く。自分の見た目にしっかりと投資できているのか、そこも重要な要素。そして車も自分は同じ考えで、重要なセルフブランディング要素であると思っている。

例えば、仕事を依頼しようと思っているデザイナーさんがボロボロの軽自動車で来たら…おそらくその時点でがっかりしてしまうだろう。一方、見てくれの良い高級車で現れたとしたら、やはり後者に安心とセンスを求めて選ぶだろう。何も軽自動車が悪いと言っているわけではなく、良くも悪くも人は見た目で判断する生き物だということだ。

これまで、ポルシェやレンジローバーなどその時の自分のキャパで投資し乗り継いできた。そして起業して15年の節目に念願のゲレンデを買うに至った。もちろん今回も自分への投資であり鞭でもある。そしてクライアントへの信用・仕事のモチベーション上げることが目的である。

見た目への自己投資で歯車が変わる

車とは自分を導き運んでくれる存在だと思っている。ワンランク上の車に乗り換えると、ワンランク上のステージに不思議と運んでくれる。仕事も同じくワンランク上の仕事が転がり込んでくるものである。

自分にとっては多少無理をした高価な買い物になるかもしれないが、乗り換える度に変化があり、成長していった。そして、買った人(乗った人)にしか分からないストーリーや世界に触れられる。ぜひ、今のモノ離れした若い世代のみんなも印象設計の一貫として自己投資・見てくれを変えてみて欲しい。車ではなくてもいい、時計でも靴でもソファでも椅子でも何でもよい。そして、その変化を楽しんでもらいたい。きっと何かの歯車が変わっていくはずだ。

人にしか絶対に分からない。そして、夢はみるのではなく行動し実現させてこそリアルなライフスタイルになっていくのだ。

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インテリアスタイリスト
鬼澤 孝史

2009年にCREATIVE DESIGN OFFICEを設立。店舗・商業施設を得意とし、そのデザイン性・独自性の感性を生かし住宅等のインテリアデザイン・インテリアコーディネート・インテリア設計も手掛ける。他とは違った細部にこだわった空間造りをトータルにデザイン・コーディネート。ホームステージングやディスプレイ、スタイリングまで幅を広げ活動。2017年には一般社団法人インテリアスタイリング協会設立。
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