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自動ごみ収集ドック付きコードレススティッククリーナー 比較レビュー総評

【総論】ゴミ自動収集機能付きコードレスクリーナーは「本体の軽さ」も人気

author: 石井和美date: 2025/04/11

充電台にゴミを自動収集し、溜めておけるコードレス掃除機が初めて登場したのは2021年だ。パナソニックが発売し、わずらわしいゴミ捨ての回数を減らせることから大きな注目を集め、現在では各社から続々登場している。

充電台に大容量のダストボックスを備え、掃除後にゴミを吸引・収集するので、1カ月以上もゴミ捨て不要だ。また、フィルターの目詰まりを抑え、吸引力が落ちにくいというメリットもある。4社ともその機能は問題なく使えたが、最も注目すべき吸引力、使いやすさ、お手入れのしやすさはそれぞれ異なる。

今回は、特に注目されている4台を試した。その中で1位を獲得したのは、この分野の草分けであるパナソニックだった。

1位 サラサラになる床が気持ちよすぎるパナソニック「セパレート型コードレススティック掃除機 MC-NX810KM」

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今回、1位に輝いたのはパナソニックだ。これまで、多くのセパレート型コードレススティック掃除機を販売してきたが、今回試したMC-NX810KMは、群を抜いて優秀と言える製品だった。特に感激したのは、マイクロミストだ。フローリングの床も、ふわっとしたマイクロミストを吹き付けることで、ゴミを吸引しながら軽い拭き掃除ができる。床もビショビショにならず、さわってみてもサラッとした状態に仕上げてくれるので、掃除後はとても気持ちよく過ごすことができた。

他社と比較すると、重心バランスがいまひとつで若干重いものの、小回りなどはよく、全体的な使い勝手はよい。価格も少し高めではあるが、フローリングをメインで使うのであれば、十分満足できる。吸引力などの面でパナソニックのセパレート型スティック掃除機はこれまでのモデルは吸引力や使い勝手の面でもの足りなさがあったが、このモデルは自信を持っておすすめできる。

2位 軽くて静かなシャープ「ステーションタイプコードレススティック掃除機EC-XR1」

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重心バランスが下にある、唯一のモデル。手元にバッテリーやダストボックスなどがないので、とにかく軽く感じる。下のほうが重いので、安定性もあり、使いやすさは抜群だった。また、驚いたのは、圧倒的な音の小ささだ。他社と比較するとよくわかるが、とても小さく、キーンという耳障りな音がしないので、夜間でも掃除ができそうだ。音が小さいと吸引力もいまひとつというイメージだが、このモデルは吸引力もトップクラスだった。

ただ、残念だったのはハンディクリーナーとして使えないこと。他社はハンディクリーナーとして、棚の上や狭い場所など、部屋中を立体的に掃除できるが、このモデルはできない。床掃除をメインに使うのであれば問題ないが、家具と壁の隙間など、狭い場所が掃除しにくい点がマイナスとなった。

3位 使いやすいギミックが満載!シャーク「Shark EVOPOWER SYSTEM NEO II+」

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シャークはハンディクリーナーで高いシェアを誇っており、今注目されているメーカーだ。同社のコードレススティックタイプの掃除機は、他社と比較すると少し重いが、ヘッドが床から浮かず、安定感がある。吸引力はパワフルで、特にフローリングは大小のゴミを端まで軽い力で取り切ることができたが、カーペットについては、中心部が残りがちになったことで、点数を下げてしまった。なお、付属品が豊富で、どれも使いやすさは抜群。特にハンディクリーナーとしての使いやすさは一番だった。

自動ゴミ収集ドックは、紙パックがない唯一のモデルで、紙パックの補充などを気にする必要がなく、ランニングコストもかからないものの、実際にゴミを捨ててみると飛び散ることが気になった。数か月に1度のゴミ捨てであれば、紙パックのランニングコストがかかってもかまわない…という人もいるかもしれないので、紙パック対応も検討してほしい。

3位 シートを使った拭き掃除もできる東芝ライフスタイル「コードレスクリーナー VC-SL130DS」

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重心バランスが上にある掃除機は重く感じることも多いが、このモデルはとても軽く、持ちやすい。ハンディクリーナーとしても手軽に使えるのはとてもよかったが、フローリングの吸引力については他社と比較すると若干不満が残る結果となった。

特に大きめなゴミがあるとヘッドが乗ってしまい、隙間ができることで微細なゴミが吸えなくなることもあった。ヘッドをスライドして掃除できるので、掃除の方法を工夫する必要がある。カーペットの吸引力については他社と比較すると優秀だった。また、ゴミ捨ては簡単だったものの、本体のシャッター部分に髪の毛などがはさまりやすい点は気になった。

自走力が高く、軽い力で掃除できるので、女性やシニア世帯にもおすすめできる。シートを使って手軽に拭き掃除できるのもユニークだった。

以上、代表的な4製品を試し、吸引力や使い勝手など、総合的に判断して評価した。各社のハイエンドモデルと比較すると、これまでは軽いものの吸引力が物足りないものも多かったが、カーペットも含めてゴミを取り切れる。メインの掃除機が増えている。持ったときの手元への負荷や、使いやすいサイズ感などは使用する人の好みや体格にもよるので、ぜひ実物を確認してほしい。

Author:石井和美

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家電プロレビュアー
石井和美

家電をレビューするため「家電ラボ」を開設、小物家電から冷蔵庫や洗濯機などの大型家電のテストも行っている。製品レビューや家電についての解説はWEB、雑誌、ラジオ、テレビなどで発信している。ライター、家電コメンテーター、家電コンサルタント。
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【第2位】自動ごみ収集ドック付きコードレススティッククリーナー シャープ ステーションタイプ コードレススティック掃除機EC-XR1
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date 2025/04/09