MENU
search icon
media
Beyond magazineでは
ニュースレターを配信しています
  1. TOP/
  2. ANNEX/
  3. 【第1位】ロボット掃除機 エコバックス DEEBOT X8 PRO OMNI
ANNEX

石井和美の家電やりすぎ比較レビュー<ロボット掃除機>

【第1位】ロボット掃除機 エコバックス DEEBOT X8 PRO OMNI

author: 石井和美date: 2025/07/23

近年、ロボット掃除機は吸引清掃だけでなく、「水拭き掃除」機能を備えた多機能モデルが主流になりつつある。フローリングやクッションフロアの皮脂汚れ、食べこぼした場所など、従来の吸引では落としきれなかった汚れにも対応できるため、床掃除もラクになる。今回では、注目のロボット掃除機を実際に使用し、水拭き機能を含めた実力を比較。日常使いに適した一台を見つけてほしい。

テストした項目は「吸引(10点)」「水拭き(10点満点)」「障害物の回避性能(10点)」「使いやすさ(10点)」「お手入れのしやすさ(5点)」「アプリの使いやすさ(5点)」の合計50点満点。ゴミは疑似ゴミとして微細な砂、ペットのトイレ砂を用意した。

エコバックス「DEEBOT X8 PRO OMNI」の特徴

fade-image

他社にはない大きな特徴は、「OZMOローラー定圧式常時洗浄モップシステム」を搭載していることだ。統合型ローラー構造により、床にしっかりと密着し、高い洗浄力を発揮。スリップすることなく床面に安定した圧力をかけることで、効率的かつ安定したモッピングを可能にしている。16個のクリーンウォーターノズルから清潔な水がモップに供給され、スクレーパーで汚水をしっかり絞り出す。さらに、汚れた水が汚水タンクに吸引されるので、1分間に200回相当の高速スクラブとすすぎ動作を実現し、掃除跡や二次汚染を防いでいる。加えて、モップの接触面積を小さくすることで圧力を集中させ、頑固な汚れにも優れた洗浄効果を発揮している。

Point ①「吸引」

本体が通過した場所は、ほぼ取り切れている。隅が少し残っているものの、広い場所のゴミは少しだけタイヤ跡が残っている程度。大きいゴミもほぼ取れていた。他社と比較しても優秀。

Point ②「水拭き」

醤油をたらしておいたが、跡が残っていない。どこにこぼしたのかもわからないほどきれいな状態に掃除されていた。今回試した中で、水拭き掃除は一番優秀だった。 

Point ③「障害物の回避性能」

ローラータイプのモップで、掃除する場所に合わせてモップユニットが出てくる。そのため、端まで掃除できる仕組みだ。方向転換するときにモップユニットが家具にコツンとぶつかるときがあるものの、全体的には障害物をしっかり回避

Point ④「使いやすさ」

タンクは半透明で、外から量を確認できる。持ち手が大きく、出し入れはしやすい。ただ、水と汚水タンクのマークが似ていて見分けにくいので、慣れるまで戸惑うかもしれない。

Point ⑤「お手入れのしやすさ」

40~75℃の温度制御によるモップ洗浄では、部屋の種類や汚れの程度に応じて、モップの洗浄温度が自動で調整される。台の部分は若干汚れが残るものの、外して丸洗いできるので安心だ。

Point ⑥「アプリの使いやすさ」

Slide 1
Slide 0
Slide 1
Slide 0

他社のアプリではキッチンを自動判別してくれるものもあったが、こちらは自分で設定する必要があった。アプリはシンプルでわかりやすく、よく使う「開始」ボタンが一番上の目立つ場所にあり、初心者でも迷いにくい。

吸引も水拭きも優秀で、安心して掃除を任せられるロボット掃除機

他社の多くは、2つの円形モップを回転させて拭き掃除をする仕様であるが、このモデルは棒状のモップ1本のみという設計である。最初は不安を感じたものの、実際に使用してみると、微細なゴミや液体汚れまでしっかり取り除き、最もきれいな仕上がりとなった。1本のブラシであっても、むしろ隙間ができにくく、一度に広範囲を掃除できるため、取りこぼしも少ないように感じた。また、ブラシの構造や吸引力の高さに加え、無駄のないルート設計によって、部屋の隅々まで効率よく掃除を行っている点も優れている。 水タンクは半透明で、外側から水の残量をすぐに確認できる仕様となっており、取っ手も大きく設計されているため、持ち運びがしやすい。お手入れの面でも配慮されており、一般的には汚れがたまりやすいステーション底面も、トレイを簡単に取り外して丸洗いできる構造になっている点は便利である。

本機は障害物も正確に認識して自動で回避し、全体として非常にバランスの取れた製品である。操作性やメンテナンス性においても特段の不満はなく、水拭き機能についても汚れを引き伸ばすことなく一度で吸い取ってくれるため、掃除後の床は見違えるほど清潔になる。今回試した中でもとりわけ優秀なモデルであり、自信を持っておすすめできるロボット掃除機である。

SPEC
外形寸法:本体:幅353×奥行き351.5×98高さ
ステーション:幅350×奥行き477×高さ533mm
充電時間:4時間37分
実勢価格:17万1400円

製品貸与:エコバックス
Author:石井和美

author's articles
author's articles

author
https://d3n24rcbvpcz6k.cloudfront.net/wp-content/uploads/2021/05/036.jpg

家電プロレビュアー
石井和美

家電をレビューするため「家電ラボ」を開設、小物家電から冷蔵庫や洗濯機などの大型家電のテストも行っている。製品レビューや家電についての解説はWEB、雑誌、ラジオ、テレビなどで発信している。ライター、家電コメンテーター、家電コンサルタント。
more article
media
ニトリの“2万円レンジ”は、冷凍食品を驚くほどムラなく温める!
ANNEX
date 2025/07/25