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キャンパー目線でチェック!

「新型アウトバック」はキャンプの理想が詰まった車だった

author: 松井 直之date: 2021/11/22

筆者の愛車はスバルのフォレスター。購入したのは2014年で、ちょうど二人目の子供が生まれたタイミングだった。選んだ基準は、国産の新車で、ファミリーキャンプで使いやすいかどうか。いろんな車を見たが、ほぼ迷うことなくフォレスターに決めた。それから7年、さまざまなフィールドへと出かけているが、故障もなく、買い替えを検討したことは一度もない。それほど満足しているし、気に入っている。でも、今回参加した新型レガシィ アウトバックの撮影会は、正直、財布の紐が緩みそうに……。

スバルとスーリーの密月関係

10月某日、小雨が降る中やってきたのは千葉県鴨川市の山中。もともとは県立公園だった場所をスバルが借り上げ、「SUBARU里山スタジオ」として2021年8月にオープンしたばかりの広大なアウトドアフィールドだ。撮影会はここを舞台に、新型レガシィ アウトバックのオプション装着車を展示するという案内だった。

「アウトバックは1995年に発売した、SUVクロスオーバーの先駆け。6代目となる新型アウトバックでは最新技術を取り込んでさらなる進化を遂げています。今回の撮影会ではアウトバックとともに過ごすことでどんな世界観があるのかを具現化しています」と語るのは、商品企画本部の小野寺 圭さん。この日用意されたのはLimitedとX-BREAKの2グレードで、それぞれに純正アクセサリーやスーリーのキャリアを装着し、キャンプシーンを演出している。

実は筆者のフォレスターにもスーリーのキャリアを装着している。上質で北欧ブランドらしい洗練されたデザインが気にいっているので、この「スバル×スーリー」の組み合わせには、勝手に親近感を覚えてしまう。

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 新型レガシィアウトバック X-BREAK。マットブラックのアルミホイールがアウトドアにマッチ。落ち着きのあるアイスシルバー・メタリックカラーがテントと似合っている。

まず目にとまったのが、最近流行りつつあるルーフトップテントを装着したX-BREAK。ルーフトップテントの利点は、設営と撤収がとにかく簡単で素早く行えること。この作業がなくなるだけで、どれだけキャンプが楽になるかを想像したことは幾度とある。取材で旧いアメ車などに取り付けている人は何人も見てきたが、新型アウトバックのX-BREAKではルーフレールの積載荷重を高めているため、ルーフトップテントの装着も可能になったとのこと。なんとも魅力的である。

ポリコットン素材を使ったスーリーの「Tepuiエクスプローラー エアー2」は、保温性も高く、オールシーズン対応。なお、テントはスバルの純正アクセサリー設定されていないので、購入はアフターマーケットで。

カーキャリアは車種によって合わない場合も多く、本当は欲しいんだけど断念するというケースも多い。その点、スバルとスーリーは新車発売のたびにベースキャリアの開発を一緒に進めているという関係性もあり、純正パーツとしてスーリー製品が豊富そろっている。アフターマーケットで売っている製品もそのまま使えるので、ユーザーの選択肢も増えるというわけだ。なるほど、スーリー好きのキャンパーにはうれしい情報だ。

高い居住性とギアとしても使いやすい新型アウトバック

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 新型レガシィアウトバック Limited。ルーフレールはクロスバービルトインタイプで、キャリア未使用時は簡単に収納できるのが特徴。

Limitedグレードには、スーリーの定番ルーフボックス「Motion XT」が装着されていた。容量450Lの大容量で、汚れや雨から荷物を守ってくれるため、テントやシュラフといった濡れると困るアイテムを収納するには最適。最近は無骨なデザインのバスケットタイプのキャリアが人気だが、利便性を考えるとキャンプにはやはりボックスタイプが良いと個人的には思う。

ルーフキャリアへは後席からのアクセスとなるが、足元には滑りにくいゴム製のステップガード(オプション)があると安心。開口部が広いので、大きな荷物の出し入れも快適だ。

新型アウトバックの車高はフォレスターよりやや低めのため、キャリアへのアクセスはいつもより容易に感じた。それでいて、室内の居住性や荷室容量は新型アウトバックのほうが上というのだから、なんとも羨ましい。

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 モデルを勤めてくれたスバルスターズの平澤さんが入ると、この開放感。大人二人でも余裕で寝られる。

実際にフルフラットにしてみると、身長180cmの筆者でも余裕で車中泊ができるほど(フォレスターだとギリギリ)。従来のアウトバックと車体サイズは変わらないものの、車内はさらに広くなっているというから、開発努力の賜である。

荷室での作業をサポートするリヤゲートライト(オプション)は2灯装備。夜間の作業でも手元をしっかりと照らしてくれる。

リアゲートは手がふさがった状態でも自動で開く「ハンズフリーオープンパワーリアゲート」を標準で装備。トノカバーもワンプシュでポップアップする仕組みなので、キャンプにおける荷物の出し入れは格段にしやすくなっている。

ハーマンカードンのコンセプト“ピュアサウンド”を、どのシートポジションでも楽しめるよう、最適なスピーカーの組み合わせとミリ単位でのレイアウト調整が行われた。

また、新型アウトバックでは世界的プレミアムスピーカー「ハーマンカードン」をオプションとして設定。11基のスピーカーが紡ぎ出す極上サウンドは、キャンプ場までの道のりを一層上質なものにしてくれるだろう。

「グローバルで展開しているアウトバックは、安全性能が世界基準で合致するように開発を行い、アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアといった各国の安全性能テストでいずれも最高評価を獲得しています。さらに、日本仕様では日本専用装備のアイサイトXを全車標準装着として、スバルの掲げる“安心と愉しさ”を具現化した一台となっております」(小野寺さん)

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アウトドアツールとしての機能性を備えつつ、上質なくつろぎを与えてくれる新型アウトバック。実は、フォレスターを購入するときに迷ったのがアウトバックだった。でも、予算オーバーだったため断念。そんな経緯もあったが、フォレスターを選んだことに後悔はまったくない。が、今回の撮影会に参加して新型アウトバックに買い替えたいという思いが湧いてくる。

そろそろ8年目を迎えるし、「超安全」をフックに、妻と相談してみようかしら。

スバル 新型レガシィ アウトバック

X-BREAK EX:414万7000円
Limited EX:429万円
エンジン:1.8L DOHC 直噴ターボ “DIT”
駆動方式:AWD
最高出力:130kW(177PS)/5200-5600rpm

URL:https://www.subaru.jp/legacy/outback/

Photo:Ryota Sato
撮影協力:スバルスターズ

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Beyondディレクター・アウトドアライター
松井 直之

出版社で10年、IT企業で10年の編集職を経て2017年に独立。趣味はキャンプ。現在はアウトドア関連の企画・取材・執筆から、Webメディアのプロデュースやコンサルティング、広告制作まで、編集スキルを軸に幅広く活動中。
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