渓流釣りを始めた5年前から、いつかはフライフィッシングにも手を出そうと思っていた。理由は単純で、釣ってる姿そのものが”優雅”だからだ。初期投資の少なさから、「釣り」という大きなカテゴリーの中でもニッチなテンカラを選んだが、想像以上にハマってしまった。そこからフライロッドを握るまでに4年以上を費やしてしまったのだが、思えば高校生の時に「リバーランズスルーイット」を独り映画館で鑑賞し、アメリカの雄大な自然とヘビーデューティーな洋服、ほどよく雑なライフスタイルに心打たれてからは30年を要している。
美しいコラボカラーに一目惚れ
そんなこんなで今回紹介するのはフライフィッシング用の竿の中でも、携帯性に優れたパック ロッドというモノ。外遊び好きなら誰もが知るブランド「NATAL DESIGN」と「Half Track Products」のプロジェクト”Adventure is out there!(冒険はそこにある)”がTiemcoに制作を依頼した豪華なコラボアイテムなのだ。
価格も３万2000円と初心者にも手を出しやすいお手頃さである。いや、初めて竿の購入を考えている人からしたら高いのかもしれないが、あまりにもチープな竿は結局壊れるのも早い。僕も最初は4000円ほどの竿を使ってみたが、釣り中に簡単に折れてしまって以来、手を出していない。
購入の決め手は元来の竿にはないロイヤルブルーというか、何ブルーというのか不明だが、カラーリングの良さである。「見た目かよ！」というツッコミも聞こえてきそうだが、”使いたくなるデザイン”というのもファッション好きには大切な要素なのだ。
何を隠そう、この竿のリリースに合わせて撮影のモデルをさせてもらったのが出会いなのだが、初めてのフライロッド、初めてのフライフィッシングにも関わらず、とにかく振りやすい。ハードルが高いと思っていたフライフィッシングだが、こんなにお手軽だったのか！ と驚きを隠せなかった。
トレッキングの途中にチョイ打ちもできる
仕舞い寸は約45cmで、重さは45グラム。竿だけに4545という下ネタがすぐ思いついたあなたは釣り向きです（笑）。自宅での収納や車載は当然のことながら、ザックに入れて持ち歩けるので、トレッキングの途中に沢でも見つけようモノなら「ごめん俺っちちょっと釣りするから先行ってて」とチョイ打ちすることも可能だ。
初釣行ではマスと岩魚を釣り上げて竿に入魂することができた。ちなみに一番難しいと言われているテンカラは6回目の釣行でやっと一匹釣り上げることができたから、フライがいかに初心者にも優しいかご理解いただけるだろう。
7フィート6インチの4番は、本流や渓流はもちろん、ちょっと練習すれば源流域でも降ることのできるジ·オールマイティーなユーハバッハ（※）なのである。
※編集部注：漫画「BLEACH」の登場人物でラスボス
