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苦にならないロカボ飯に挑戦

ほったらかし家電で1週間の低糖質ライフ<4日目~7日目>

author: 田中真紀子date: 2021/07/09

ダイエット方法のひとつとして注目されている低糖質メニュー。実際に作ってみようと思うと、意外とどんなメニューがあるか、思い浮かばないし、手間もかかりそう。そこでほったらかし調理の定番である「ホットクック」を使って1週間、低糖質メニューにチャレンジ。果たして、ちゃんと肉もスイーツも食べながら糖質オフできるのか?

使用しているのはシャープ「ヘルシオ ホットクック」KN-HW16F(実勢価格:5万4340円)

“低糖質ライフ4日目”
豆腐を炒めてご飯がわりに「三食丼」

一見普通の三食丼だが、ご飯の代わりに炒り豆腐を使っている

低糖質ライフを始めて4日目。今までよく作っていた丼ものが献立に入れられないのは辛いと思い始めた。牛丼、親子丼、カツ丼……。そこで何かアイデアを、と思い、ダイエット動画を見てみると、ご飯の代わりに多く使われているものがふたつある。ひとつは、カリフラワーを小さく刻んでご飯に見立てた「カリフラワーライス」、もうひとつが豆腐を炒めた「炒り豆腐」だ。この炒り豆腐、動画では、水を切った木綿豆腐をフライパンで炒めて作っていたが、ホットクックでも作れちゃうんじゃないか?

ホットクックの手動メニューに「炒める」モードがある。崩した豆腐を入れ、「炒める」モードでまずは10分、調理してみた。

うまくいくのか、ちょっと不安を抱きつつ、調理スタート。まぜ技ユニットでしっかりかき混ぜつつの加熱が始まった。10分経過したところで中をのぞいてみると……不安的中! 無水調理が得意なだけあって、大量に出た水がそのまま溜まっていた。

炒り豆腐というより、湯豆腐のように熱々の豆腐が……

そこで溜まった水を一旦捨て、さらに10分調理したところ、ポロポロになった炒り豆腐が完成した。というか実は、この前々モデル以降「煮詰め」機能が搭載されており、蓋を開けて煮飛ばすこともできたのだが、何しろ筆者がそれより古いモデルを愛用していたため、そんなことができるとは露知らず……。無駄に手間をかけてしまった。次回からは、この煮詰め機能を活用しよう。

自分で炒める手間なく、ここまでポロポロに。軽く焦げ目もついている

ホットクックが豆腐を炒めている時間を使って、フライパンで炒り卵、鶏そぼろ、ほうれん草のナムルを作り、炒り豆腐に乗せた。肝心の味はというと、豆腐は豆腐であり、ご飯っぽくはならないが、そういう料理としておいしい。具材の味を濃い目にしたので、淡白な豆腐にもマッチした。お腹もいっぱいになり、我慢した感覚もない。今度は牛丼でもチャレンジしてみよう。

“低糖質ライフ5日目”
やっぱり肉が食べたい……「ローストビーフ」

5日目ともなると、胃がスッキリしてきたような感覚がある。そして今日はジムに行く日。筋トレをするなら、その前にしっかりたんぱく質を摂るように言われていたけど、何を食べようか……迷った結果、低温調理で今度はローストビーフを作ることにした。ローストビーフも火が通り過ぎると硬くなってしまい、私にとってはハードルの高いメニューかも……。

作り方は2日目に作ったサラダチキンとほぼ同じ要領だが、こちらは最初に肉の表面にフライパンで焼き目をつける工程が追加される。また加熱温度や時間もサラダチキンとは異なり、より低温の57℃で、約3時間15分じっくり調理する。時間はかかるが、ほったらかしなので問題なし。ものの見事に、内側が赤くて柔らかいローストビーフが完成した。

赤身肉とは思えないほどやわらかく、ごちそう肉が完成した
こちらもとってもやわらかい!このままパーティーに出しても絵になりそうだ

私にとってほぼ初めて、ローストビーフがおいしく作れた。たんぱく質をしっかり摂って、ジムへGO!

”低糖質ライフ6日目”
スープも蒸し野菜もほったらかし「サムゲタン風スープ」

薬膳料理としても知られる韓国の参鶏湯をイメージした内蔵レシピ「サムゲタン風スープ」も体に良さそうだ

昨日はジムへ行き、肉も食べ、それなりに順調だったが、最近仕事が忙しすぎて疲れが取れず、今日は食べたいものが見つからない。そんなときはつい、簡単にパスタや麺で済ませてしまうが、低糖質ライフ中はそうはいかない。とにかく簡単に作れて栄養が摂れそうな料理を……とレシピ集をめくっていたら、気になるものを見つけた。それが、サムゲタン風スープだ。

材料にクコの実や松の実など、ふだん使わないものもあり、完成が楽しみだ

材料のなかで唯一、もち米を入れることに抵抗があったので、これはもち麦で代用することにした。白米やもち米に比べて糖質が抑えられるほか、食物繊維が豊富なので、食後血糖値の上昇を抑え、糖質の吸収を緩やかにする働きがあるという。

完成したのでいざ実食! クコの実、松の実などの香辛料が効いて、とてもおいしい。手羽先肉からはだしとたんぱく質が摂れ、スープまで飲み干したら体も温まってお腹も満足できた。

”低糖質ライフ7日目”
残り野菜を使って「豚しゃぶ風蒸し野菜」

いよいよ7日目。冷蔵庫の野菜室に、使われないまま萎び始めた野菜が気になってきた。これらの野菜を一気に食べるために、蒸してみることに。材料はなんでもいいと思うのだが、今回は、水菜、モヤシ(冷凍していたもの)、スライスした大根を入れ、その上に豆腐や豚しゃぶ肉を乗せた。

さて、どのメニューで調理しようかな。手動で時間をセットしてもいいけれど、内蔵メニューの「白菜と豚バラ肉の重ね煮」が近そうなので、これをセレクト。無水調理のため、野菜のうまみもしっかり出ていて美味しかった。

ごまダレとポン酢を混ぜたドレッシングをかけていただいた。野菜がたっぷり摂れるので、これはオススメ!

“低糖質ライフ:番外編”
低糖質高タンパクでも、美味しさは?「低糖質チーズケーキ」

ホットクックを使った低糖質メニューの選び方、作り方にもだいぶ慣れてきた。そこで再び、低糖質スイーツにチャレンジすることにした。ネットで多く見つけたのが、低糖質チーズケーキ。中でも、高たんぱくをうたうレシピに惹かれたので、チャレンジしてみる。

材料に、カッテージチーズや水切りヨーグルト、大豆粉、ラカントSを使う低糖質・高たんぱくチーズケーキ

材料をしっかり混ぜたら、内釜に入れ、内蔵メニューの「スポンジケーキ」で焼き上げる。オーブンを使わなくていいのは楽ちんだ。焼き上がりは思ったより厚みがなく、卵焼きのようにも見えたが、中はしっとりしている。

肝心の味はというと、かなりさっぱりしていて……正直チーズケーキとは思えない(笑)。ただ食感や仕上がりはよかったので、材料を変えれば、もっとおいしい低糖質チーズケーキが作れそうなので、いろいろアレンジしておいしいレシピを見つけたい。

デザートというよりおかずに近い?低糖質デザートのハードルは高く感じる……

さてホットクックで低糖質メニューを作ること1週間。改めて感じたのは、ホットクックが作れる料理のバリエーションの広さ、そして簡単さだ。作った、作ったと言いながら、私がやったことといえば、材料を切ったり、調味料を計量したり、というだけだから驚き。

肝心の体重はというと、1週間で700gダウン。思ったほど減ってはいないが、胃の負担がだいぶ減り、体は軽くなったように感じる。またこれを機に食生活の見直しができ、ホットクックがあれば低糖質メニューも手軽に作れることがわかったので、無理なく続けながら目に見える成果を出していきたい。

製品貸与:シャープ

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白物・美容家電ライター
田中真紀子

家電を生活者目線で分析し、雑誌やウェブ、テレビなど幅広く発信する専門家兼ライター。家電の最新情報をキャッチするとともに、日々多くの家電を使いこなし、暮らしをより快適にする採り入れ方を提案している。2021年2月、家電を中心に人が集まる場所として「家電サロン」を開設。
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