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僕らを超えたキッチンツール

ゼロ・グラビティ体感! バグから生まれた僕らのキッチンバサミ

author: 藤原 奈津子date: 2021/07/15

おしゃれな時計にいい自動車、それからグルメ。僕らのセンスは上昇中。きっと、次なる世界が僕らが上がる最後の大人センスの階段、それはキッチンツールの世界! 360°空間を料理領域に変えてしまう“超肉食”なデザイナーズキッチンバサミって、つい欲しくなりませんか?

その使い勝手は、かの哲学者アリストテレスの名言「手は、道具の中の道具である。」をインスパイアさせます。今、アウトドア好きはもちろん、料理好きから料理下手まで注目のキッチンツールNo.1は、キッチンバサミです。この“まな板と包丁”2プロダクトの意図を併せ持つ、天地創造系ツール“キッチンバサミ”のアプローチデザインから、手に勝る……フレキシブルな道具勝手の哲学を感じることができるでしょう。

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インテリア脚立「lucano」でもお馴染みのデザインブランド・METAPHYS(メタフィス)から、待望の「キッチンバサミ Chef’s」が新登場。肉をサクッと切るために考えられた、今までにないかっこいいデザイン設計は、使ってみたいという意欲をも刺激し、料理の“切る ”センスをアップデートしてくれます。すでに、星付きシェフからもラブコール! というから驚きです。

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2018年、METAPHYSは韓国「光州デザインセンター」から、焼肉専用ハサミのヴァナキュラーデザインプロジェクトの依頼を受け、開発を開始。ヴァナキュラーとは、固有の伝統様式のこと。韓国ではハサミで肉を切って提供する習慣がありますが、この“焼肉”専用のキッチンバサミは多くなく、洋裁のハサミが代用される状況にありました。そこで、日本と韓国で流通している既存のハサミから10のバグ(問題点)を抽出。そのひとつひとつのソリューションを統合し、デザインを設計しています。

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製造はメイドインジャパンにこだわり、金物の町・燕三条「プリンス工業」にて。創業1964年のキッチンツール製造の老舗です。エターナルな美しい黒を生み出すため、刃渡りに酸化発色加工を採用。酸化皮膜を更に酸化発色させることで、耐食性が上がるので元のステンレスよりさらに錆びにくくなっています。品質もまた、使い勝手のよさを生むデザインです。これぞ、一生もののキッチンバサミ!

プロダクトデザイナー村田智明は「人の行為に注目すれば、あるべきデザインが見えてくる」 と。まさに“バグトリデザイン”は、僕らの「あちゃー」な未来を回避してくれるUXデザインなのです。

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キッチンバサミは、食材をキャッチする=まな板的な“地”である静刃と、切る=包丁的な“天”である動刃が合体した“人間の叡智”とも言えるツールです。食材の全方位を地にできるので、天も自由。だから、いろんなものをいろんな場所で切るのに便利なのです。

METAPHYS「キッチンバサミ Chef’s」は、アクロバティックキャッチ&スムーズカット。「どんな角度からでも、驚くほど軽い力で食材がサクっと切れる。」この刃間に創造された空間での出来事は、宇宙でのゼロ・グラビティ切り体感かもしれません。

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“行為のデザイン”プロダクトデザイナー村田智明がプロデュースするMETAPHYSは、複数の企業がコンソーシアム体となって1つのブランド“METAPHYS”を共有し、個々の企業ではできないスケールメリットをもDesignする、まさに編纂ブランドです。アリストテレスの没後300年を経て、紀元前1世紀後半に14篇からなる「METAPHYSICS」が編纂されました。

その冒頭には“人はその本性として知ることを好む”と。それが、METAPHYSの語源です。常識に囚われずモノの本質を探求し、ミニマムな記号としてのプロダクトは、行為のデザインとして、新たな認識を体現しています。現在、智を追い求めるダイナミックな25社以上の企業が、僕らのMETAPHYSをドラマチックに編纂し続けています。

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禅に通じるが如く、思想は内省によりセンスとなると感じます。キッチンツールは、性別に関わらず誰もが手にするプロダクト分野。日々と向い合い、自分なりに求めるモノを、心踊りながら選び使うことで、そのセンスをモノにできます。そこには、巷の流行り廃りではなく、真摯なものづくりに対する目利きを鍛えるチャンスがあるはずです。

METAPHYS「キッチンバサミ Chef’s」

https://www.makuake.com/project/metaphys/

1万450円
サイズ:全長241.7mm、刃渡り87mm、高さ77.1mm、幅16mm
重量:146g
材質:刃…ステンレス、持ち手…ナイロン樹脂
仕上げ:黒酸化発色加工

※7月15日(木)より、クラウドファンディング「Makuake」にて先行販売開始(初回限定数出荷予定)

取材協力:ハーズ実験デザイン研究所

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栄養士/クリエイティブディレクター
藤原 奈津子

秋田県出身。6種のクリエイティブ職種で第一線活躍し続ける新型フリーランス“ダヴィンチworker”として注⽬される。“ものづくり”の先をデザインする独自の「アプローチデザイン思考法」を軸に、クリエイティブディレクター/コピーライターとして、雑誌広告などで広告賞も受賞。料理研究家として、雑誌、広告、CM、TV、レシピ開発など実績多数。PR広報/ブランディングプランナーとして「もち麦」のブーム構築など、担当ブランドは続々ヒット。しかも、キッチンツール萌えと独自解釈が高じ、おもしろ過ぎるキッチンツールマイスターとして通販番組に出演し完売を連発中。
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