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庭もお風呂も水の力でピカピカに!

軽くてコンパクト!モバイル高圧洗浄機で庭の苔を吹き飛ばす

author: 田中真紀子date: 2021/09/11

今年の初め、自宅の近くに家電置き場兼オフィスとして使うアパートを借りた。重い家電を運び込みやすい1階で、小綺麗なところが気に入ったのだが、残念だったのが専用庭に苔が生えていたこと。それも梅雨を越え、かなり広がってきているのだ。そこで今回、高圧洗浄機を使って一掃することを決意した。使ったのは、今年7月に発売されたケルヒャーのモバイル高圧洗浄機「KHB6バッテリーセット」(3万2780円)だ。果たしてどれくらいきれいにできるのか、さっそくレビューしていこう。

今回のミッションは、苔だらけのアパート専用庭をモバイル高圧洗浄機「KHB 6」できれいにすることだ

場所を選ばず使える「バッテリープラットフォーム」シリーズ

本体重量は前モデル(KHB 5)から約50%軽量化し、より取り回しやすくなったKHB6。最大許容圧力は2.4MPa、本体サイズは302×89×265mm

実はすでにパワフルな高圧洗浄機は持っている。しかし本体重量が10kg近くあるため、出したり運んだりするのが面倒になってしまい、ほとんど使わなくなっていた。その点、このKHB6は本体重量が1.3kg(バッテリー・ノズル込みでは2.5kg)と超軽量。当然、高圧洗浄機としての水圧は落ちるが、使いやすさを優先したい筆者にとって軽量であることは重要だ。

さらに本製品はケルヒャーが展開する「バッテリープラットフォーム」で、つまり共通のバッテリーでさまざまなケルヒャー製品が使えるモバイルシリーズのため、電源がない場所でも使えるメリットがある。

バッテリーには18Vタイプと36Vタイプがあり、本バッテリーは18Vの他の適合モデルにも使える

このバッテリーには「リアルタイムテクノロジー」と呼ばれる技術が搭載されている。バッテリーの液晶部分に時間が表示されているが、これは「あと何分使えるか」という目安になる時間。そして充電を始めると今度は「充電完了まで、あと何分かかるか」を表示し、まさにリアルタイムでバッテリーの状態がひとめでわかるものだ。

そのほかバッテリーの劣化を防ぐオート保管モードや、水の噴射を直接浴びても機器本体に影響を与えないIPX5の防水性を備えている。

さて、これで電源は確保できたとして、次に水を用意する必要がある。水道がある場所では水栓に直接ホースと本体を接続して使えばいいが、そもそも水栓の形状は多彩で、直接ホースが接続できるタイプ、蛇口に別売アダプターを取り付ければ接続できるタイプ、そもそもホースがつけられないタイプなどがある。

筆者の事務所アパートは、アダプターをつければ接続できるタイプだった。

ホースと直接接続できず、ホームセンターに行って相談したところ、詳しいスタッフさんがぴったりのアダプタを見つけてくれたので、無事接続できた

積み重なった苔がはがれていく快感!

先端に取り付けるノズルには、扇状に広がった水が噴射される「1ジェットノズル」と、高圧の水を回転させながら噴射する「サイクロンジェットノズル」がある。今回は、コンクリートやアスファルトについた頑固な汚れが落とせるという「サイクロンジェットノズル」を装着した。

ではさっそくアスファルトにこびりついた苔を引っぺがしていただこう。トリガーを引くと、期待以上に高圧な水が噴射! 苔がめりめりとはがれていき気持ちいい!

一撃で分厚い苔や土の層がめくれあがり、アルファルトが見える。思った以上のパワーだ
塀にこびりついた苔や汚れもあっという間にきれいになり、わかりやすいビフォーアフター写真に

ちなみに高圧洗浄機で心配だったのが運転音だが、近所迷惑になるほどではなく、日中であれば生活音として許容される範囲ではないかと思う。

こうして順調に苔は剥がれていったのだが、ここで初めて、アルファルト全体にすごい量の土が積み重なっていることに気づいた。以前はなかったので、おそらく連日の豪雨により、お隣の庭から流れてきたようだ。やれやれ。これはもはやKHB6で歯が立たないため、別売の「デッキクリーナー」(7238円)を取り付けた。高圧の水を出しながらブラシでこすると効率もアップする。

本体にデッキクリーナーを装着し、こすりながら落としていく。苔を落とすより大変な作業になった

そんなこんなで掃除を続けること、約20分。ふとバッテリーは大丈夫かな、と思って表示を見たところ、なんと0%! そしてその直後、ヒューン……と動かなくなってしまった。幸い、満充電の予備バッテリーを用意していたため、すぐに交換して作業を継続できたが、1個しかなかったら中途半端なところで終わるところだった。

夢中になって作業していたため、バッテリー残量のことを忘れていたが、予備バッテリーがあってよかった

その後、10分ほどの作業で、苔や雑草、土もすべてきれいに洗い流すことができた。

この状態から…
きれいなアスファルトが見えるまでに。塀にはまだ汚れは残っているが、塀に高圧の水を当てると響くので、一旦ここまで。きれいになって大満足

自吸用ホースがあれば、まさに場所を選ばず使える

Amazonで購入した自吸用ホース。装着も簡単で、スムーズに使えた

今度は自宅の浴室で使ってみようと持ち帰ったが、自宅の水栓はどれもホースが装着できないタイプ。しかし、そんなときは別売の自吸用ホースを使えば、バケツなどに汲んでおいた水が使えるという。そしてこれこそが、電源がない場所でも、水道がない場所でも使えるKHB6のメリットだ。今回は近くに洗面台があったため、ここに水を溜めて使った。

水を出しながら使えば、途中で汲むことなく使い続けられる

ちなみに他にも高圧洗浄機で洗い流したいと思っていたのは、ちょっと地味だが、「風呂ふたの隙間のホコリ」だ。いわゆるシャッタータイプと呼ばれる蛇腹状の風呂ふたは、とにかくホコリや溜まりやすい。シャワーでは落ちないが、高圧洗浄機なら落ちるかも、と思って試していたら、なんとまあ、期待通りに洗い流してくれた。

隙間に沿って、高圧の水を吹き付けると、ホコリを弾きつつ洗い流してくれた。これはラク! 定期的にやりたい

この勢いで、あちこちを洗い流してみたのだが、バスタブと壁の隙間に水を吹きつけたところ、すごい勢いで黒い汚れが飛び出てきたのにはビビった。こんな隙間にも汚れが溜まっていたとは……。

バスタブと壁の隙間から出てきた汚れが、そのままバスタブ内へ。予想以上の量に驚きつつ、爽快感と、“やっつけた感”を感じる

このあとエプロンを外してバスタブ周りも洗ってみたが、水圧だけで8割型の汚れを落とすことができた。特に手が入りにくい部分の汚れがすっきり流れていったのは気持ちいい。落としきれなかった汚れも、ブラシでこすったらすっきり落とすことができ、これなら当面ハウスクリーニングを頼まなくてもよさそうだ。

手軽に使えるからこそ使用頻度も上がる!

今回、モバイル高圧洗浄機「KHB6」を使ってみて感じたのが、「また使いたい」「これなら使い続けられそう」ということだ。以前使っていた高圧洗浄機はハイパワーだったが、重さで気持ちが折れてしまったし、そもそもマンション住まいの我が家では、使える場所が限られてしまう。

その点、多少水圧は落ちたとしても日常遣いには十分なうえ、軽くてコードレス、しかも水道がなくても使えるKHB6は、筆者の体力と性格、ライフスタイルにマッチしていたようだ。今後もこのKHB6を便利に使って、今まで面倒で見過ごしてきた家中の汚れを落としつつ、アウトドアにも上手に取り入れてみたい。

洗車はもっぱらガソリンスタンドにお願いしているわが家だが、KHB6を使えばちょっとした汚れなら洗い流せそう


ケルヒャー

製品貸与:ケルヒャー

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白物・美容家電ライター
田中真紀子

家電を生活者目線で分析し、雑誌やウェブ、テレビなど幅広く発信する専門家兼ライター。家電の最新情報をキャッチするとともに、日々多くの家電を使いこなし、暮らしをより快適にする採り入れ方を提案している。2021年2月、家電を中心に人が集まる場所として「家電サロン」を開設。
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