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こばかなの、無駄話から生まれる“感性”の法則

仕事のアウトプットを高める「能動的な休み方」

author: こばかなdate: 2022/03/17

さまざまな事象を分かりやすい図解で表現し、Twitterやnoteでの発信で支持を集めるこばかなさん。多摩美術大学を卒業後、デザイナーとして歩み始めたのち、コーチング会社THE COACHの代表を務める。SNSなどで発信する内容は理路整然としているこばかなさんだが、普段どんなことを考えているのか。そして普段の発信から削ぎ落とされている“無駄”な部分にこそ、感性を刺激する大事なモノが宿っているはず!

外からの力が作用しなければ、物体は静止、または等速度運動を続けるという「慣性の法則」をなぞり、「こばかなの無駄話から生まれる“感性”の法則」と題した連載。こばかなさんと無駄話をして、日々の生活で静止しがちな思考を動かし始めよう。第5回目は、仕事のアウトプットを高める“能動的な休み方”のお話し。

休むのは怖いけど、体が壊れるのはもっと怖い

以前は休みのメリハリなんて全く考えない、働き詰めタイプの生活をしていました。浪人生のときは毎日12時間以上、1日も休まず勉強していましたし、フリーランスのときや起業して間もないときもずっと仕事していて。なぜかと言えば、休むのが怖かったからです。

「誰よりも頑張ればきっと成功する」という思い込みが自分にありました。でも、いま思えば完全に努力の方向性を間違えていましたね。闇雲に長時間頑張ることと努力することがイコールではないと、いまの自分なら分かります。人によってタフさは違うので、ひょっとすると10年間くらい働き詰めの生活ができる人もいるかもしれません。でも、そのあとに必ず来る反動が怖いです。

一番のリスクは自分の身体が壊れちゃうことです。例えば、野球ゲームの「パワフルプロ野球(通称パワプロ)」では、選手を育成するモードがあります。このモードでは、練習すると体力ゲージが減っていき、そのままずっと練習し続けているとケガしてしまいます。つまり、自分でうまく休みを取って、リスクをケアしながら練習するという、まるで人生そのものみたいなゲームなんです。わたしたちの人生にもパワプロみたいに体力ゲージがあればいいんですが、そんな便利な機能はないので、最低限「休まないことのデメリット」は自覚した方が良いですよね。

生産性の高い仕事が良い休みにつながる

ちゃんと休もうと考えてからは、仕事の生産性を上げて時間を作ることを意識し始めました。わたしの場合、業務の8割がミーティングなので、作業をしていて波に乗ったところでミーティングが入る、ということが起こりがちです。そしてミーティング後にまた集中力を高めるまでタイムラグがあり、生産性を悪くしていました。そこで、集中して作業したいときは3時間ほどミーティングの間隔を空けるなど、能動的に時間を作るようにしています。

また、仕事をしていてお腹が減ったときは、お茶を飲むのに最近ハマっています。オススメは丸八製茶場のほうじ茶「Noma」。これで一息つきながら、近所の和菓子屋さんで買ってきたお菓子を食べると、心が整って集中力が戻ってきます。

それから、仕事のことを考えない時間を意図的に作るようになりました。たとえば、ミーティングは19時までにして、夕食タイムを確保する。あとは夕食後や土日はSlackを見ない。旅行のときはスマホからSlackアプリを消す。そういうルールを作って、休み方に対する工夫をしています。

休日はがっつり寝る日もあってもいい

わたしの休日の過ごし方には大きくふたつのパターンがあります。ひとつは、ひたすらゆっくりするパターンで、ベッドに寝転んで眠ったり、Netflixを観たり、あとはNintendo Switchでゲームしたりします。ゲームって生産的でもないし、人のためになってないんじゃないか……という指摘もありますが、わたしはそう思いません。ゲームをしている間は仕事や悩みについて考えずに済むので、メンタルに優しいなって思います。

もうひとつは、意識的に外出するパターンです。犬を飼っているのでドッグランに行くとか、最近カメラを買ったので写真を撮りに行くとか、趣味の時間に費やしています。一方で、アクティブな外出だけでなく、カフェに行って4~5時間作業するときもあります。仕事を休んでないと思われるかもしれませんが、いまの仕事とは関係ないアイデアを膨らませる作業などをして、頭のリフレッシュにもなっています。

自分に合う休み方は自分で開発していくもの

ささやかだけど満たされることをして、心のQOLを上げることが大事だと思っています。たとえば、お風呂に入るのがとても好きなので、湯船に毎日1時間くらいは浸かるようにしてます。あとは、できるだけ買い弁をしないで自分でご飯を作るとか。理由としては単純にその方がおいしいからですが、同時に心も満たされます。

また、頭に浮かんだことを書き出す「ジャーナリング(セルフコーチング)」もオススメです。わたしの場合は、その内容をTwitterに投稿する場合もありますが、最近ではパートナーと犬の散歩をしながら、今日あったことなどをつらつらと話しています。頭の整理にもなりますし、わたしにとって大事な時間です。

いろんなことをして自分のご機嫌を取っていますが、合わないものもたくさんありました。以前ボクシングジムに入会したのですが、素振りばかりでなかなか試合はできないと分かって、3日で辞めたんです。でも、合わないって分かったのも良いことだなと捉えています。気になったものは何でも試してみて、自分に合う休み方を探してみてください。

text:弥富文次

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THE COACH 代表
こばかな

THE COACH 代表。デザイナーとして株式会社DeNAに入社後、株式会社THE GUILD、フリーランスを経て株式会社THE COACHを創業。キャリアとエグゼクティブを中心にコーチングの実績400人以上。国際コーチング連盟認定コーチ(ACC)。開講以来、講師として150名以上のトレーニングを担当。Twitterやnoteでコーチングについて発信しており、SNS合計フォロワー数6万人以上。
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