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「ビーストイック」体験記Vol.1

【体験ルポ】非筋トレ系パーソナルジムで、体のIQをチェックしてみたら…

author: 神津文人date: 2022/05/21

より一層、健康の価値が高まっている昨今。健康維持のためにジム通いをスタートしようと考えている人も多いのではないだろうか。ダイエットや筋トレに軸を置くジムが多い中、会員制プライベートジム、b{stoic(ビーストイック)が提供しているサービスがユニークで効果的だという噂を聞きつけ、体験取材をさせてもらうことに。数回に渡って体験の模様をレポートしていく。

まずは体が抱える課題を数値化

初回は、ビーストイック入会時にカウンセリングとともに実施する「身体評価プログラム コンディションドック」を体験することになった。テストと聞いて、持久走や垂直跳び、反復横跳び、ハンドボール投げなどを行った中学生時代の体力テストを思い浮かべてしまったが、どうやらまったく違うようだ。

まずはカウンセリングを受け、生活習慣と合わせて体にまつわる悩みや目標などを伝える

身体評価プログラム コンディションドック」とは、ビーストイックが開発した身体の抱える課題を数値化するプログラム。

MOVEMENT(動きの質)、MOBILITY(関節可動域)、POSITION(骨格の位置)、BREATH(呼吸の仕方)、CORE STABILITY(体幹の強さ)、CEREBELLUM(小脳の働き)、VISION(目の機能)、VESTIBULAR SYSTEM(平衡感覚)という8つの項目で、トータル33種目を超えるテストを行う。このプログラムを受けると、健康的かつ機能的な体と現状のギャップが浮き彫りになるという。それぞれの項目について、簡単に紹介していこう。

MOVEMENTとMOBILITYのテストでは、身体の関節を自分でしっかりと曲げ伸ばしができるか、左右差がないかといったことをチェックする。筋肉の過緊張や身体の歪みがあると点数は低くなる。

各関節を自分でしっかりと動かせるかのテスト。単純な柔らかさだけでなく、思い通りに動かせることが大切

主に骨盤、肋骨周りの筋肉の緊張や硬さをチェックし、骨格に歪みがないかを確認するのが、POSITIONのテスト。歪みがあれば、運動のパフォーマンスが落ちるのはもちろん、肩こり、腰痛の原因になる。

BREATHは、ズバリ呼吸に関するテスト。普段、無意識に行っている呼吸は自律神経と深く関わっており、呼吸が浅いと交感神経が優位の状態が続き、体がリラックスできない。

現代人の多くが思っている以上に浅くなってしまっている呼吸のテスト

体幹部の筋力を評価するのがCORE STABILITYのテスト。体幹部の筋力が必要なのはアスリートに限ったことではない。体幹部の筋力が衰えると不良姿勢になり、肩こりや腰痛など、さまざまなトラブルの引き金になる。

体幹のテスト風景。コアを自在に操るのは想像以上に難しい……

小脳(CEREBELLUM)の働きを日常生活で意識することはほぼないと思うのだが、自分の意思で体を動かし操作するのに重要な役割を果たしている。小脳の働きが衰えてくると、どんなに骨格や筋肉が優れていたとしても、それを自在に操ることができないのだそう。

小脳のテストシーン。イメージと体のアウトプットのギャップが……

トップアスリートでなくとも、眼球運動(VISION)の質は重要。眼球運動のコントロールに問題があると、視覚からのインプットが正しく行われない。インプットが間違っていれば、当然アウトプット(体の動き)も上手くいかないのだ。

眼球運動のテストをしているシーン。日常生活では眼球運動を意識することはほぼないので新鮮

前庭器官(VESTIBULAR SYSTEM)とは、耳の奥にあり、重力や加速度に対応する能力を司っている器官。前庭器官が衰えてくると、平衡感覚が保てず、体のバランスを上手くとれなくなる。

前庭器官のテスト中。柔らかいマットの上に立ち目を閉じると、普段いかに視覚情報に頼っているかがわかる

一般的なスポーツジムでは、なかなかテストされることがないものばかり。スピードやパワー、持久力などが問われるものではないので、アスリートでも低いスコアが出ることがあるそう。しかし、健康的に生活にも、スポーツのパフォーマンスを上げるにも重要な7項目なのだ。

実際テストを受けてみると、ほとんどが人生で初めて体験するものばかり。経験者なら上手くできるのかというと、そういうテストでもなかったが、スキルやフィジカルでごまかせるものではない印象。素の自分が暴かれてしまうような感覚を受けるテストが多かった。

結果は「歪みアイアンボディ」

そして、「身体評価プログラム コンディションドッグ」の結果は、以下のグラフのように数値化され、ボディタイプが判定される。

筆者のBODY IQは76。ボディタイプは「歪みアイアンボディ」と判定された。BODY IQの平均は70~100あたりとのこと。ギリギリ平均クリアという、嬉しいのか嬉しくないのかの判断が難しい結果となった。

結果を踏まえ、BODY IQを改善するために、何に取り組むべきかという提案もしてもらえる。筆者に優先的に必要なのは、骨格の位置の改善、呼吸の改善、小脳の強化とのこと。まずこの3つに取り組むことで、ベースラインが底上げされ、それに伴って他のスコアの改善にも繋がるそうだ。

ビーストイックでトレーニングを一定期間積んだ後に再度テストを受ける、とBODY IQが120を超えてくる人が珍しくないという。ポジティブに考えれば、現在BODY IQ76の筆者は伸び代だらけだと言えなくもない。

ビーストイックに入会せずとも「身体評価プログラム コンディションドッグ」を受けることはできるので、自身の体の状態を客観的に把握するためにも一度トライしてみてはいかがだろうか。普段、ランニングやジムでのワークアウトなどで体を鍛えているという人も、思わぬ弱点、伸び代を見つけることができるはずだ。


b{stoic SHIBUYA

東京都渋谷区神南1-3-2 不二ビル6階
https://b-stoic.com/
https://condition-dock.com/
「身体評価プログラム コンディションドッグ」は初回体験価格6,000円で受けることが可能。

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ライター・編集者
神津文人

雑誌編集者を経てフリーランスに。「Tarzan」などのヘルス&フィットネス系メディアや、スポーツの領域で活動中。「青トレ」(原晋/中野ジェームズ修一著)、「医師も薦める子どもの運動」「医師に運動しなさいと言われたら最初に読む本」「60歳からは脚を鍛えなさい」(中野ジェームズ修一著)、「100歳まで動ける体」(ニコラス・ペタス著)、「肺炎にならない!のどを強くする方法」(稲川利光著)、「疲れない体になるライザップトレーニング」(RIZAP)などの書籍の構成も手掛けている。趣味は柔術、ときどきランニング。
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