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ASUS/ZenScreen MB14ACを選ぶべき!

割り切り御免の”分かっている人”向けモバイルモニター

author: 山下 達也date: 2021/07/17

新型コロナ禍による在宅ワークの推進によって、にわかに注目度を増しているモバイルモニター。すでに市場にはたくさんの選択肢があふれていますが、まだ歴史の浅いジャンルだけに完成度の低い製品も少なくありません。そこでここでは、そんなモバイルモニター製品群の中から、編集部おすすめの高完成度モデルとして、ASUS『ZenScreen MB14AC』を紹介します。

ハイコスパな中華モバイルモニターも悪くはないが……

皆さん、「モバイルモニター」使っていますか? ノートPCでの作業時でもデュアルディスプレイ環境を構築できるモバイルモニターは、今、イチオシのPC周辺機器のひとつ。PCの作業領域が倍になるため、例えば今どきの在宅ワークであれば、片方の画面にビデオ会議のようすを、もう片方の画面に資料を同時に表示させるといった使い方ができるようになります。一般的な液晶ディスプレイと比べて圧倒的にコンパクトなので、使わない時にはサッと片付けておけるのも良いところ。もちろん、モバイルと言うだけあって、カフェなどでも使えます。ノートPCの狭い作業領域に限界を感じている人にはぜひ試していただきたいアイテムです。

今回紹介するASUSの『ZenScreen MB14AC』(2021年4月発売)は、そんなモバイルモニターの大本命モデル。14.0型フルHD解像度で直販価格2万6820円と、4K解像度で2万円台の製品がゴロゴロしているハイコスパな中華製品と比べてやや割高ではあるのですが、その実、モバイルモニターに必要なスペックを正しく盛り込んだ“分かっている”製品に仕上がっています。

本記事では、筆者が実際に購入し、愛用中のこのモデルがいかに“分かっている”のかをみっちり紹介します。

そのサイズ、その解像度には意味=こだわりがある

まずはサイズです。『MB14AC』の画面サイズは多くのモバイルノートPCで採用されている13.3型ディスプレイよりも一回り大きな14.0型。文字や映像を見やすいサイズではっきり表示してくれるので作業効率が高まります。

その上で、画面周囲のフレームがスリムなため、本体サイズは13.3型モバイルノートPC(あるいはスリムフレームな14.0型モバイルノートPC)とほぼ同等。ぴったり重ね合わせて無駄なくカバンに入れておくことが可能です。

さらに一回り大きな15.6型モデルも人気ですが、このサイズになるとケースに入れた際の大きさが一般的なビジネスバッグの横幅を超えてしまうことがあるので要注意。筆者としては見やすさと持ち歩きやすさのバランスに優れる14.0型がモバイルモニターのベストサイズだと考えています。

解像度がフルHD(1920×1080ドット)なのも“分かっている”ところ。最近は4K(3840×2160ドット)解像度のモバイルモニターも人気ですが、実は4K液晶パネルは消費電力が大きくモバイルにはとても不向き。コロナ禍の今はともかく、今後、出先でも使いたいと考えているのなら、4Kモデルは悪手です。『MB14AC』のようなフルHDモデルを選ぶべきでしょう。

なお、『MB14AC』の液晶パネルは表示品質に優れたIPS方式のもの。広視野角なので、どういう置き方をしても色味が変わったり暗くなったりということがありません。また、タテ置きすると内蔵センサーが向きを検知して自動的にタテ向きになります。A4ドキュメントの確認や編集、長いWebサイトの閲覧時などにとても重宝する機能です。

さらにディスプレの表面処理はノングレアタイプを採用。ツルツルなグレアタイプと比べて発色の点ではわずかの劣るものの、顔や照明が映り込まず、目が疲れにくいというメリットがあります。ビジネス用途なら間違いなくノングレアがおすすめです。

シンプルな使い勝手と超ライトウェイトがうれしい

もう1つ、『MB14AC』が“分かっている”ポイントが、あえてHDMI端子などの豊富なインターフェイスを搭載していないこと。『MB14AC』にはUSB Type-C端子1つしかなく、PCとの接続(と電力供給)はケーブル1本で行うかたちとなります。HDMI接続は幅広い機器に対応できるなどメリットも多いのですが、別途電源ケーブルが必要になるなど接続が煩雑になる弱点があります。パチッ、パチッと1本のケーブルで繋ぐだけOKのシンプルさは、『MB14AC』のナイスなこだわりと言えるでしょう。なお、付属のUSB Type-C→USB Type-Aケーブルを使えば、USB Type-C端子を持たないノートPCでも利用可能です(別途ドライバーのインストールが必要)。

気になるノートPC側のバッテリー消費も低消費電力なフルHD液晶パネルのおかげで充分許容範囲に収まっています(私の愛機『VAIO Z』の場合、不使用時に8時間だったものが6時間になる程度でした)。ノートPCがモバイルバッテリーからの給電に対応しているのなら、それを利用すれば消費電力問題はクリア。個人的には、ディスプレイにバッテリーを内蔵して毎回充電する手間を増やすよりも、よっぽどスマートだと思います。

なお、『MB14AC』にはHDMI端子やバッテリーのほか、タッチパネルやスピーカーも内蔵されていません。しかし、これによって薄さ約9mm、重量約590gを達成。ライバルと比べて圧倒的なモビリティを実現しています。

さらにうれしいのが、付属のスタンドカバーが極めてシンプルで軽量なこと。買ってから気がつきがちなんですが、安価なモバイルモニターに付属しているスタンド付きケースって意外に重いんです。製品によってはそれだけで本体と同じ重さだったりすることも(スタンドとして安定させるために重りを仕込んでいたりするため)。合計で1kgを超えるなんてこともザラなんですよね。その点、『MB14AC』付属のスタンドカバーはわずか約200g。本体と合わせても800g未満(編集部実測で約788g)なので持ち歩きが苦になりません。使用時には折りたたんでスタンドにしておけます。

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“分かっている”ビジネスマンに使ってほしい

まだ、モバイルモニターという周辺機器が一般的でなかった頃から、このジャンルに取り組んでいたASUS。2016年に発売された15.6型モデル『MB169B+』はヘビーモバイラーの間で人気を博し、現在のブームを先駆けたと言っても過言ではありません。

その後、5年に渡るノウハウの蓄積を元に生み出された『MB14AC』は、同社がモバイルモニターに何が必要なのかをきっちり考え抜いた末に生まれた決定版。内蔵スピーカーやバッテリーがないため『Nintendo Switch』などといった非PC機器との接続はできないのですが、ビジネスユースであればこれ以上ない最高の選択肢と断言できます。在宅ワークはもちろんのこと、新型コロナ禍明けのモバイルワークにおいても役立つこと請け合いですので、ノートPCの必須周辺機器として、ぜひともお試しいただきたいですね。

「アレもコレも」ではない、迷いなき厳選スペックが本機の魅力です。

なお、ゲーム機やカメラなど非PC機器との接続もしたいという人には同時に発売されたASUSの15.6型モバイルモニター『ZenScreen MB16AH』もおすすめです。こちらはHDMI(microHDMI)端子やステレオスピーカーが内蔵されているので(それでいて本体重量も約730gに抑えています)、より多くの機器に接続して利用することができますよ。

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デジタルグッズライター
山下 達也

ジアスワークス有限会社所属。「デジタル」が世の中に浸透し始めた90年代後半から、さまざまな情報誌・オンラインメディアで、PC、カメラ、スマートフォン、AV機器など、幅広いデジタル機器を紹介してきた。近年はサブカルチャーやテクノロジーなどの分野でも活動中。合理性、機能性だけでは説明できない“トキメキ”のあるガジェットをこよなく愛する。
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