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石井和美の家電やりすぎ比較レビュー<ロボット掃除機>

モップ洗浄・給水・ゴミ収集を自動で行う“3way機能”が頼もしい「ロボロック」【第2位:同着】

author: 石井和美date: 2023/06/23

スイッチオンするだけで床を掃除してくれる「ロボット掃除機」。一昔前は「ルンバ」がその代名詞だったが、今はさまざまなメーカーからも続々登場している。さらに機能は向上し、ゴミを取るだけでなく「拭き掃除」もしてくれるタイプがトレンド。そこで今回は拭き掃除もできる5モデルを、家電プロレビュアーの石井和美さんが試した。

スイッチオンするだけで床を掃除してくれる「ロボット掃除機」。一昔前は「ルンバ」がその代名詞だったが、今はさまざまなメーカーからも続々登場している。さらに機能は向上し、ゴミを取るだけでなく「拭き掃除」もしてくれるタイプがトレンド。そこで今回は拭き掃除もできる5モデルを、家電プロレビュアーの石井和美さんが試した。

ロボロック「S7 MaxV Ultra」の特徴

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「3way全自動ドック」を新たに搭載し、モップ洗浄・給水・ゴミ収集の全自動化を実現。これにより常に清潔な水拭きモップで家中を掃除することができ、掃除の度に発生するモップ洗浄や、水タンクへの給水、ゴミ捨ての手間からも解放されるモデル。ロボット掃除機本体は、ストラクチャードライト&カメラとRGBカメラの2種類のカメラ搭載により、床にある小物や家具を避けながら掃除を行うことができる。

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Point ①「テーブル下の吸引(微細なごみ、大きめのゴミ)」

1回目
2回目

3本脚のサイドテーブル下に疑似ゴミ(砂、ペットのトイレ砂)を置き、強モードで2回運転。拭き掃除モードはなく、吸引力だけをテスト。2回とも脚の下に入りこみ、全体を吸引しているが、同じ場所にいつも疑似ゴミが残る。通ったところは少しザラつきが残っている。また、ペットのトイレ砂に関してははじき飛ばすことが少なく、通っていなかったところが数粒残っていた程度で吸引力は良好だった。

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Point ②「水拭き(床に少しだけ醤油などをたらしてテスト)」

水量は標準と最大で2回行った。どちらも目視ではキレイに落ちているように見えるが、キッチンペーパーでこすってみると、少し汚れが付着していた。水の量は増やさず、標準で拭いたほうが広がらない。全体的にニオイなども少なかった。こういった液体の場合は、水量は多くないほうがよく落ち、こびりついているような乾いた床の汚れに対しては、水量は多いほうがキレイになる。

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Point ③「障害物の避け方(コード、靴下)」

家具や壁のキワまで入りこんできちんと掃除することが多く、端まで掃除をしている。ただ、それだけにコードを巻き込むことがあった。巻き込んでも上下左右に動きながらコードを外しているが、掃除が終わってみるとコードが別の場所に移動していることも。靴下も5回のうち2回は巻き込んでいた。家具などはきちんと認識しており、ぶつかることは少ない。

Point ④「部屋全体の達成度(マップとゴミの残りをチェック)」

1回目
2回目
1回目
2回目

家具が多めのリビング+キッチンで5回清掃し、平均掃除時間は23分、掃除面積は17平米。マッピングの精度は高く、家具などもきちんと認識している。リビングのテーブル下の砂については、端のほうが少し残った。一見とりきっているように見える場所も少しザラつきが残った。キッチン真ん中あたりのゴミについては少し残っている。

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Point ⑤「お手入れのしやすさ」

水拭き時は定期的に戻り、モップを洗ってから再開する。洗浄後、裏側を確認すると汚れはほぼ落ちており、モップを外して何回も洗わなくても大丈夫なのは便利だ。ゴミもクリーンベースに収集するので、手間はかからない。また、メインブラシの両端のベアリングが取り外せるので、ゴミや髪の毛を取り除きやすい。

Point ⑥「独自機能」

8種の障害物(スリッパなどの履物・ペットの排泄物・布類・電源タップ・コード・台座・体重計・ちりとり)と、5種の家具(ベッド類、複数人がけのソファ類、テレビスタンド、ダイニングセット、洋式トイレ)を認識して回避。アプリ上でも障害物としてアイコンで表示される。一部コードは認識できていなかったが、認識の精度は高い。

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狭い場所でも本体は逃さず入り、ゴミの取り残しが少ない

障害物を認識し、部屋中を丁寧に隅から隅まで掃除をしている。テストの結果、比較的端は丁寧に行うものの、他社が得意とする部屋の真ん中は取りこぼすこともあった。床に這っているコードについては、5回中2回引っかかってしまうことがあった。障害物は細かく判定してアプリでも障害物と認識できるので障害物の位置を把握できるのは便利だ。今回のコードのように、比較的巻き込んでしまうのに障害物として認識されないものは、事前にこちらで片付けておくと早い。

モップ洗浄・給水・ゴミ収集を自動で行う「3way全自動ドック」で、本体に残ったゴミもまとめて吸引しておき、2ヶ月に1回程度のゴミ捨てで終わる。ただ、モップ洗浄後の汚水は汚水用のタンクに溜まるため、掃除終了後は必ず捨てて、さっと洗っておく。

一般的にロボット掃除機は大きなゴミを弾き飛ばすことが多いが、ペットのトイレ砂などの大きくて重いゴミは吸引しているのでパワフルだ。気になった点は、微細なゴミが残りがちだったこと。一見キレイに見えるものの、素足で歩いてみるとザラッとする箇所があった。

カーペットについては認識しており、カーペットは単独で隅から隅まで掃除をしている。センサーがカーペットを検知すると、水拭きモップが自動で5mm持ち上がり、吸引掃除のみに切り替えるという機能も備えている。ただ、薄めのマットでもこすってしまい、少々濡れてしまうことがあった。モップは簡単に外すことができるので、濡らしたくない場合はカーペット回避モードを利用するなど、使い分けたほうがよさそうだ。

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S P E C

本体サイズ:奥行×幅×直径:35.3×35.3×9.65cm
クリーンベースサイズ:奥行×幅×高さ:50.4×42.2×42cm
質量(約):約4.7kg(本体のみ)
充電時間:約4時間
実勢価格:15万9800円

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製品貸与:ロボロック

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家電プロレビュアー
石井和美

家電をレビューするため「家電ラボ」を開設、小物家電から冷蔵庫や洗濯機などの大型家電のテストも行っている。製品レビューや家電についての解説はWEB、雑誌、ラジオ、テレビなどで発信している。ライター、家電コメンテーター、家電コンサルタント。
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