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石井和美の家電やりすぎ比較レビュー<オーブンレンジ>

【第2位】電子レンジのあたためは1位、ムラなく2品を同時にあたためられる

author: 石井和美date: 2023/09/14

お弁当や惣菜、飲み物のあたため、パンやお菓子などの加熱調理ができるオーブンレンジ。スチームを使って蒸し料理などができるタイプもあり、一台でさまざまな調理ができる。

多機能ゆえに「使いこなせない」という声も聞く。高性能なオーブンレンジを買ってもあたためしか使わないのはもったいない。最新のオーブンレンジはセンサーが優秀で設定する手間が減り、自動で識別してちょうどいい仕上がりに調整してくれるものも多い。そんな独自機能も含め、今回はシャープ、東芝ライフスタイル、日立グローバルライフソリューションズ、パナソニック各社のフラッグシップモデルを試している。

テストした項目は

「2品同時あたため(15点満点)」
「解凍(10点満点)」
「オーブン(10点)」
「独自機能(10点)」
「操作性(5点)」の合計50点満点。


家庭でよく使うあたためは、1品ではどれもほぼ変わりなく、ムラなくあたためられたので、ごはん(150g)とおかず(チーズハンバーグ100g)の同時あたためでテストをした。
解凍は挽肉(約300g)の全解凍、オーブンはクロワッサンを焼き、独自機能では各製品の便利そうな独自機能を使ってみた。

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シャープ
「ヘルシオ AX-LSX3A」の特徴

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たっぷりの過熱水蒸気による調理で、食材本来の味を活かしながらおいしくジューシーに調理できるウォーターオーブン「ヘルシオ」シリーズの最上位モデル。

「ヘルシオあたため(おいしさ復元)」機能を新製品全機種に搭載。冷めたおかずや惣菜をできたてのような食感に復元することが可能。加えて、水蒸気を充満させた低温の庫内で解凍することで食べごろの状態に仕上げる「食べごろ解凍」機能を搭載している。食材の温度帯(冷凍・冷蔵・常温)や分量によらず、火加減や調理時間を自動で調整してくれる「ヘルシオ」ならではの「まかせて調理」などと合わせ、忙しい毎日の食事づくりをサポートしてくれるオーブンレンジだ。

Point ①「2品同時あたため」

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2品同時にあたためる操作は「スタート」→30秒以内に「強め」を押す、2操作。火加減・加熱時間は自動で、加熱にかかった時間は3分34秒。2品同時あたためで冷凍のものはできない。1品の分量は100~200g。 ごはんもハンバーグもアツアツに加熱されている。中心部まであたためられていたが、チーズハンバーグは中に入っているチーズが溶け出すこともなく、ちょうどいい仕上がりに。今回試した中で一番優秀な仕上がりだった。

Point ②「解凍」

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ラップをしき、中央に置く。「あたため・解凍・下ごしらえ」→「解凍」→「スタート」の3操作。終了まで7分52秒で、スプーンで中心部を押してみると半分くらい入る。端煮え、変色などはない。少し置いておかないと、このままではすぐ調理には使えないかたさ。「サックリ解凍」というモードも別にあるので、「全解凍」ではもう少し解凍をしてほしいところ。

Point ③「オーブン」

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予熱あり、180℃で25分。もう少しクロワッサンの濃い焼き色をつけてほしいところだが、全体的には熱が均等に回っており、ムラは少ない。表面はさっくりとしており、中はふんわりとした食感。クロワッサンの層が中心部はやわらかくなってしまうので、もう少し中心部のサクッとした食感を残したいのであれば、延長したほうがいいかもしれない。冷えても油っぽさは感じなかった。

Point ④「独自機能」

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「焼きたてふっくら」機能を使って、買ってきた調理済みの焼き鳥の温め直しを行った。外に少し焦げ目ができて、中はふっくらとした仕上がり。トースターなどで温めると外だけ焦げて中が冷たいこともあるが、これなら間違いなく美味しく食べられる。本数などを設定する必要もないので手軽にできる。ただ、調理時間は13分以上かかった。レンジやトースターなどであたためるよりも待つ時間が長いので、もう少し短時間でできると嬉しい。

Point ⑤「操作性」

他社と比較すると、文字が多く、コントラストが弱いので目的の設定を探すのに最初は戸惑った。また、2品同時あたための「30秒以内に『強め」を押す」という操作で少し焦ってしまった。このような操作は同モデルだけだったので、これは別に「強め」のボタンを作って欲しいところ。付属品は角皿2枚と調理網のみで、過熱水蒸気を活用した幅広い調理ができるのは手軽でうれしい。庫内灯が電球色となっており、他社と比較すると暗く、仕上がりの状態が確認しにくい。

電子レンジのあたためは1位、ムラなく2品を同時にあたためられる

優秀だったのは、2品同時あたため(レンジ機能)だ。各社のフラッグシップモデルは、1品だけであればムラなく加熱できる。ただ、2品となると、ムラに差が出た。そんな中で、ごはんもおかずもアツアツにできた、数少ないオーブンレンジだ。中のチーズが飛び出ることもなく、肉が縮むこともなく、「加熱しすぎ」がなかったことで、今回満点となった。満点をとったのは、今回試した中で同製品だけとなる。ただ、操作性は気になった。ごはんとおかずをあたためる場合、スタートを押してから30秒以内に「強め」を押さなければならない。スタートを押す前に、選べるほうが慌てることなく、使いやすいと感じた。「強め」などのボタンは、最初の設定時に選べるようにして欲しい。

「全解凍」では、端煮えなどはなく、均等に解凍がされているが、中心部が少しかたい状態に。全解凍なので、すぐに使えるよう全部を均等に解凍してほしいところ。

オーブンなどは熱が均等にまわっており、キツネ色に。また、「焼きたてふっくら」では、少々時間はかかるものの、難しい焼き鳥の再加熱も簡単だった。調理したてのように焦げ目がついており、中はジューシーで、お店で食べるような焼き鳥を楽しむことができた。

操作パネルは文字による情報量が多く、少々見にくいと感じた。家電の操作が苦手な方にとっては、迷うかもしれない。ただ、音声による案内があるので、耳でも確認できるのは安心だった。

SPEC
本体サイズ:490(幅)×430(奥行)×420(高さ)mm
総庫内容量:30L
質量:約23kg
実勢価格:21万3000円前後

製品貸与:シャープ

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家電プロレビュアー
石井和美

家電をレビューするため「家電ラボ」を開設、小物家電から冷蔵庫や洗濯機などの大型家電のテストも行っている。製品レビューや家電についての解説はWEB、雑誌、ラジオ、テレビなどで発信している。ライター、家電コメンテーター、家電コンサルタント。
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