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石井和美の家電やりすぎ比較レビュー<オーブンレンジ>

【第4位】操作数も調理時間も短く、ユーザーが操作で迷わないオーブンレンジ

author: 石井和美date: 2023/09/15

お弁当や惣菜、飲み物のあたため、パンやお菓子などの加熱調理ができるオーブンレンジ。スチームを使って蒸し料理などができるタイプもあり、一台でさまざまな調理ができる。

多機能ゆえに「使いこなせない」という声も聞く。高性能なオーブンレンジを買ってもあたためしか使わないのはもったいない。最新のオーブンレンジはセンサーが優秀で設定する手間が減り、自動で識別してちょうどいい仕上がりに調整してくれるものも多い。そんな独自機能も含め、今回はシャープ、東芝ライフスタイル、日立グローバルライフソリューションズ、パナソニック各社のフラッグシップモデルを試している。

テストした項目は

「2品同時あたため(15点満点)」
「解凍(10点満点)」
「オーブン(10点)」
「独自機能(10点)」
「操作性(5点)」の合計50点満点。


家庭でよく使うあたためは、1品ではどれもほぼ変わりなく、ムラなくあたためられたので、ごはん(150g)とおかず(チーズハンバーグ100g)の同時あたためでテストをした。
解凍は挽肉(約300g)の全解凍、オーブンはクロワッサンを焼き、独自機能では各製品の便利そうな独自機能を使ってみた。

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日立グローバルライフソリューションズ

「ヘルシーシェフ MRO-W10B」の特徴

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日立独自のセラミックプレートと熱風で食材を包み込み一気に加熱し、旨みを閉じ込めておいしく焼き上げる「熱風旨み焼き」を採用。今回肉料理に加え、新たに魚料理にも対応した。セラミック製のテーブルプレートだから、マイクロ波を使ったレンジ加熱、オーブン、過熱水蒸気、グリルの複合加熱(クワトロ加熱)が使える。 また、おまかせで作れるさまざまなオートメニューを搭載しているので、調理の手間を軽減できる。今回、自宅で手軽に作れる多彩なスイーツメニューや、大火力ですばやくおいしく調理する「野菜シャキシャキメニュー」のメニュー数を増やしており、手軽さもアップしている。

Point ①「2品同時あたため」

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2品同時にあたためる操作は「あたため・スタート」ボタンを押すだけ。操作の数は最も少ない。加熱にかかった時間は1分25秒。1品の分量は100~300gと幅が広い。 ごはんは熱々に仕上がっている。ただし、チーズハンバーグが冷たいまま。サーモグラフィ画像で見てもハンバーグは全体的に青色で、温度が上がっていないことがわかる。操作回数は少なく、加熱時間も短かったが、おかずに関してはもう少ししっかり加熱してほしいところ。

Point ②「解凍」

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「解凍」→「ひき肉」→「あたため」スタートの3操作と少ない。終了まで5分2秒と最も短い時間であったが、スプーンで中心部を押してみると表面しか解凍されていなかった。「全解凍」「半解凍」といった選択ができないので半解凍なのかもしれないが、それにしてももう少し解凍をしてほしい。もう少し解凍をするなら「仕上がり調整」で(強)などを選択すればよいのかもしれないが、そのあたりが少々わかりにくかった。

Point ③「オーブン」

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オーブン予熱あり、180℃で25分。膨らんでいるものの、他社と比較すると全体的に色が薄い。また、膨らんだ後に表面をしっかり加熱して全体に焦げ目をつけてほしいが、生地が伸びた部分は白いままで、中心部も焼きが甘かった。特に冷めてくると中の油分が気になった。すべて同じ温度設定にしたが、同製品の場合、少し温度が低いようだった。

Point ④「独自機能」

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テーブルプレートを使用し、「鶏手羽元のはちみつ焼き」を作ってみた。皮を上にして焼網の中央に寄せて並べ、中段に入れ「056 鶏手羽元のはちみつ焼き(熱風旨み焼き)」で加熱する。並べて入れて待つだけなのでとてもカンタンだが、こちらも火力が弱い。中まで火は通っているものの、肝心の皮がパリッとしておらず、期待した食感ではなかった。こういった皮がある肉を焼く料理の場合、皮の食感が大事ではあるが、グリルで焼き上げた感じがあまりなかった。

Point ⑤「操作性」

一番よく使うレンジの操作をトップに表示してあり、操作名もシンプルでとても使いやすい。また、中のセンサーを駆使してユーザーは操作を減らすように工夫されており、どのメーカーよりも操作数は少なかった。取扱説明書と読み込まなくても、感覚的に使えるのは嬉しい。ただ、今回は少ない操作回数と短い調理時間ではあったものの、全体的に火力が弱かったので、操作回数が増えたとしてももう少ししっかりと仕上げるようにしてほしい。

操作数も調理時間も短く、ユーザーが操作で迷わないオーブンレンジ

今回は調理のテストであたため、解凍、オーブン機能で調理をしてみたが、全体的に加熱不足だった印象だ。2品同時あたためでは明らかにハンバーグが冷たく、挽肉の解凍は表面のみ、クロワッサンの焼きが不足しているといった状況で、以前のモデルよりも評価が低いという結果に。ただ、今回の結果に関してはテストした製品に問題があった可能性もある。

ふだん庫内の底に置いている「テーブルプレート」を使用して「熱風旨み焼き」などの調理ができるのは便利だ。熱風旨み焼きはレシピ数が増加しており、手軽にできる内容で手軽にできる。難しい火加減調整を自動で行ってくれるので嬉しい機能だ。

また、同製品は他社製品と比較するとボタンなどを押す回数が少ない。細かくグラム数、人数などを設定する手間がないので、オーブンレンジの使いこなしに不安がある方でも、すぐに使えるだろう。なお、同モデルで調理できるレシピについては、スマートフォンやPCなどで検索をして調べる。レシピ本は付属していないため、そこは評価が分かれそうだ。

ホーム画面はレンジの操作がメインで、「あたためいろいろ」をタップするとおかず、パン、飲み物、おかずといったオートメニューが表示される。よく使う機能がわかりやすく簡潔にまとめられており、写真でも表示されるのでわかりやすい。また、底面のテーブルプレートも外して洗えるので、お手入れもしやすく、調理後のストレスがなかった。

SPEC
本体サイズ:497(幅)×442(奥行)×375(高さ)mm
総倉庫内容量:30L
質量(約):約18kg
実勢価格:14万円

製品貸与:日立グローバルライフソリューションズ

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家電プロレビュアー
石井和美

家電をレビューするため「家電ラボ」を開設、小物家電から冷蔵庫や洗濯機などの大型家電のテストも行っている。製品レビューや家電についての解説はWEB、雑誌、ラジオ、テレビなどで発信している。ライター、家電コメンテーター、家電コンサルタント。
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