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石井和美の家電やりすぎ比較レビュー<炊飯器>

【第1位】炊きたてが艶やかで、一口目から「美味しい」と思わずつぶやいてしまった

author: 石井和美date: 2023/12/15

最高に美味しいごはんを味わえる、各メーカーの最高級炊飯器を試した。フラッグシップモデルとなると、どれを購入してもハズレはなく、お米のポテンシャルを最大限に引き上げてくれる。ただ、それぞれ特徴が異なるので、好みに合ったものを選んでほしい。

今回は代表的な6社の最高級炊飯器を比較。炊きたてのごはんやおにぎり、冷凍ごはんなどを試した。また、毎日使うものなので操作性やお手入れなども評価している。食感などは好みが分かれるところなので、特徴をぜひ参考にしていただきたい。

テストした項目は

「炊きたて(10点満点)」
「冷凍ごはん(10点満点)」
「おにぎり(10点)」
「操作性(10点)」
「お手入れ(5点)」
「独自機能(5点)」の合計50点満点。

お米は福島産の新米コシヒカリを使用。一度に炊いたごはんはすべて3合。

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象印マホービン
「炎舞炊き NW-FB」の特徴

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「炎舞炊き」は、かまどの炎のゆらぎに着目し、底IHヒーターを複数に分け、それぞれ独立制御する、業界初の「ローテーションIH構造」を搭載したシリーズで、NW-FB型は、6つの底IHヒーターで縦横の激しく複雑な対流を生み出す「3DローテーションIH構造」を引き続き搭載。釜内の温度を正確に検知する蒸気センサーの精度向上によって、更なる大火力での炊飯を実現している。使用性の向上として、「お気に入り登録」機能を搭載。普段よく炊飯するメニューを登録することで、ホーム画面から簡単に選択することができる。また、スマートフォンなどで読み取ることで、操作方法や取扱説明書を確認できる2次元コードも液晶に表示されるようになった。

さらに、健康意識の高まりに対応するため、「雑穀米炊き分け3コース」を新たに搭載。しゃっきり、ふつう、もちもちの3種類で炊き分けることができるので「雑穀米」の食感が苦手な方も、手軽に楽しめる。

Point ①「炊きたて」

「炊き分けセレクト」で炊飯。56分で炊き上がった。他社にあるような銘柄を選ぶ機能はないが、細かくかたさ、ねばりを調整できる。炊き上がったごはんは弾力があり、粘りと甘さのバランスがよい。ごはんが主食にもなる、香りのよさが特徴だ。おかずに合わせてもおかずの美味しさを引き立たせることができるので、ごはんも進む。お米をほぐしたときに、全体がふっくら炊き上がっており、下のほうも潰れていないので、すみずみまで美味しく食べることができた。

Point ②「おにぎり」

冷めたごはんも抜群に美味しい。かたさ、甘さ、みずみずしさのバランスがちょうどよく、お弁当などに入れて時間が経ったごはんも満足度が高い。冷めていても香りがよいので、炊いたお米の種類により、それぞれの特徴を味わうことができそうだ。

Point ③「冷凍ごはん」

「冷凍ごはん」モードで炊飯、時間は56分。解凍してレンジで加熱した後も、ふんわりと優しい食感を維持している。甘く、香りも強いが、少しお米同士がくっついている感じもする。もう少しみずみずしさと弾力が残っていると嬉しい。

Point ④「操作性」

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シンプルで見やすい操作パネル。文字が小さめで、一部ギュッと詰まっているので、慣れるまで少々時間がかかるかも。ただ、余計な情報や装飾がなく、スッキリしているので迷いにくい。

Point ⑤「お手入れ」

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内釜の重さは実測値で1123g。金属製の釜で、少々重いと感じた。お手入れはシンプルで、内蓋は一枚のみ。洗うパーツが少ないのは嬉しい。

Point ⑥「独自機能」

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「銘柄炊き」機能をあえて搭載しない潔さで、あくまでもユーザーの好みに合わせて調整できる考え方は共感できる。普段よく炊飯するメニューをホーム画面に登録し、すぐ操作できるのは便利だった。

炊きたても冷めたごはんも
お米本来の美味しさを堪能できる炊飯器

「3Dローテーション IH構造」で、釜全体にムラなく加熱し、お米のうまみを引き出している。特に甘さともちもちした弾力が特徴で、ごはんだけでも満足できる。かため、やわらかめなどの好みはあると思うが、調整しなくても「美味しい」と実感できるだろう。冷めたごはんも美味しい。もちもち感を失わず、みずみずしいのでお弁当やおにぎりをよく作る人にもおすすめしたい。スーパーで購入した安いお米でも、炊飯器のほうで美味しく炊き上げてくれることにも驚いた。

他社が銘柄に合わせた炊き方を行う「銘柄炊き」機能を搭載している中、「わが家炊き」「炊き分けセレクト」などのユーザーに合った炊き方にしているのは、納得できる。同じ銘柄でも季節によって変わる米の状態に合わせて、炊き加減を変えられたほうが、より自分好みの炊き上がりにできそうだ。その操作も直感的にできるので迷わない。

お手入れはシンプルだが、文字は一部詰まっているので見にくいと感じる方もいるかもしれない。内釜は少々重い。金属製なので割れる心配はないが、もう少し軽くしてほしいところ。また、デザインのトレンドはマットな質感だが、ツルツルしているので好みが分かれそう。ツルツルした材質は、さわったときに指紋などがつきやすいところも、今後改善してほしい。

SPEC
本体サイズ:260(幅)×330(奥行)×235(高さ)mm ※フタを閉じた状態
質量(約):約8kg
消費電力:1240W
実勢価格:14万8500円

製品貸与:象印マホービン

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家電プロレビュアー
石井和美

家電をレビューするため「家電ラボ」を開設、小物家電から冷蔵庫や洗濯機などの大型家電のテストも行っている。製品レビューや家電についての解説はWEB、雑誌、ラジオ、テレビなどで発信している。ライター、家電コメンテーター、家電コンサルタント。
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