MENU
search icon
media
Beyond magazineでは
ニュースレターを配信しています
検索
Tags
  1. TOP/
  2. ANNEX/
  3. 【第5位】東芝ライフスタイル「VC-CLX72」
ANNEX

石井和美の家電やりすぎ比較レビュー<コードレススティッククリーナー>

【第5位】東芝ライフスタイル「VC-CLX72」

author: 石井和美date: 2024/02/27

吸引力が向上し、小型化が進んでいるコードレススティッククリーナー。最近では1万円程度からというリーズナブルな価格のコードレススティッククリーナーも登場しているが、やはり有名メーカーが誇る高価格帯コードレススティッククリーナーは、吸引力や使い勝手が大きく異なる。長く使い続ける、出番が多い家電は、ストレスが少ない高品質なものを選んでほしい。

今回は代表的な6社のコードレススティッククリーナーを比較。フローリング、カーペット、操作性、ゴミの捨てやすさなどを比較して、総合的に優秀な一台を決めた。特徴をぜひ参考にしていただきたい。

テストした項目は「フローリング(10点満点)」「カーペット(10点満点)」「操作性・小回りのよさ(10点)」「ゴミの捨てやすさ(10点)」「充電のしやすさ(5点)」「独自機能(5点)」の合計50点満点。フローリングとじゅうたんについては、擬似ゴミとして砂、ペット用のトイレ砂を使用している。

ハンディにしてもLEDが光る! 吸引力も持続しやすい構造で長く使える1本

fade-image

東芝ライフスタイル「VC-CLX72」の特徴

fade-image

モーター内部の部品を見直し、より高速回転化に対応することで、従来機種より風量を向上した新開発の「Hi-Power DC モーター」で強い吸引力を実現。また、目詰まりするサイクロン部のプリーツフィルターを無くし、高速気流でゴミと空気を99%以上分離する「パワーキープシステム」を採用している。詰まりやすいプリーツフィルターがなく、掃除の最後までパワフルな吸引力が99%以上持続する。

「自動」モード運転時、床面に合わせて吸引力とブラシの回転スピードを制御する「床見極めセンサー plus」を新たに採用。フローリングなど抵抗が小さい場合は吸引力と回転スピードを落としてゴミの弾き飛ばしを抑えながらしっかり吸引し、じゅうたんなど抵抗が大きい場合は吸引力と回転スピードを上げてゴミをしっかりかき出す。床の種類に合わせて最適な制御でゴミをしっかり取り除くことができる他、無駄なバッテリー消費を抑え、効率的な掃除ができるようになった。

Point ①「フローリング」

少しはじいてしまい、大きいゴミが残るところもあったが、ブラシの下に入りこんだゴミはよく取れている。奥側の隅はほとんど残っていなかったが、両端についてはうっすらと微細なゴミが残っていた。

Point ②「カーペット」

カーペットの吸引は優秀で、両端はうっすらと微細なゴミが残っている。ただ、ブラシが当たっているところは取り切れており、カーペットでも安心して使える。

Point ③「操作性・小回りのよさ」

LEDライトで床のゴミを明るく照らし、掃除できる。ヘッドはコンパクトで軽い。持つ部分の範囲も広く、ハンディにしても自分が持ちやすい場所を握ることができるので使いやすい。

Point ④「充電のしやすさ」

台は付属品収納スタンドで、充電スタンドではない。そのため、スタンドに本体を立てた場合、コードを本体(バッテリー部分)に直接挿す必要がある。また、バッテリーは単体で充電できるため、コンセントがない場所にも本体を収納できる。

Point ⑤「ゴミの捨てやすさ」

目詰まりするプリーツフィルターがないからゴミ捨てごとのチリ落としや水洗いの必要がない。新しく採用された粉ゴミがダストカップ上部に溜まるようになったが、外すときにこぼれてしまうことがあった。

Point ⑥「独自機能」

6気筒の気流がチリや花粉などの微細な粒子まで遠心分離。ゴミと空気を分離できるので、目詰まりするプリーツフィルターがなく、吸引力が持続する。

吸引力が持続する、パワフルな本格的なサイクロン式コードレスクリーナー

6気筒のパワフルなサイクロン式で、しっかりゴミと空気を分離している。そのため、お手入れが面倒なプリーツフィルターがなく、吸引力も持続するので、「長く使っていると吸引力が落ちてくる」といったストレスがなさそうだ。

今回の吸引力テストでは、擬似ゴミをよく吸い取っており、トップクラスだった。フローリング、カーペット共にゴミの取り残しが少ない。もう少し、キワまで掃除してほしいところだが、ブラシが当たっているところはよく落ちている。

気になったのは充電方法だ。収納スタンドではなく、充電スタンドにして、本体を乗せるだけで充電できるようにしてほしかった。クリーナーを使用時はコードがぶらんとしてしまい、抜き差しも少々面倒だった。バッテリー単体でも充電できるのは便利だ。コンセントの近くに置く必要がないので、本体の置き場所を選ばない。

ゴミ捨ては、つまむだけでダストカップを簡単に着脱できる。ただし、粉ゴミがポケットにたまるダストカップ上部の「粉ゴミポケット」は、傾けたときに勢いでゴミが落ちやすいので、もう少し改良してほしい。

コンパクトで軽く、吸引力はパワフルで、使い勝手も良い。他社より吸引力が持続する掃除力で、長期間快適に使えそうなクリーナーだ。ハンディにしてもLEDライトが明るく光るので、車の中など暗い場所でも掃除しやすかった。

SPEC
本体サイズ(コードレススティック):1070×180×228mm
質量(約):約1.6kg
充電時間:約2.5時間
実勢価格:7万1880円

製品貸与:東芝ライフスタイル
author: 石井和美
author's articles
author's articles

author
https://d3n24rcbvpcz6k.cloudfront.net/wp-content/uploads/2021/05/036.jpg

家電プロレビュアー
石井和美

家電をレビューするため「家電ラボ」を開設、小物家電から冷蔵庫や洗濯機などの大型家電のテストも行っている。製品レビューや家電についての解説はWEB、雑誌、ラジオ、テレビなどで発信している。ライター、家電コメンテーター、家電コンサルタント。
more article
media
福岡市が「デジタルノマド」の聖地になりつつある理由。そして「AI PC」がもたらす変化
ANNEX
date 2024/11/21