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「Panasonic Factory Refresh」って知ってる?

お財布にも環境にも優しいパナソニックの再生品販売サービス

author: 日比楽那date: 2024/05/07

「家電を買うならできるだけ安く、高品質なものを買いたい。そして、長く使いたい」

そんなニーズに応えるのが、パナソニックが運営する「Panasonic Factory Refresh」だ。このサービスでは検査済み再生品(リファービッシュ製品)の販売や定額貸し出しを行なっている。

「Panasonic Factory Refresh」とは、回収後に検査やクリーニング、修理がなされ、厳格な出荷基準をクリアした、新品と同等のクオリティで再び市場に出る製品のこと。中古品より安心して使え、新品より安く手に入れることができるのがメリットだ。

この取り組みの裏側には、「より良いくらし」と「持続可能な地球環境」の両立を目指したいというパナソニックの思いがあった。

安心のパナソニック製品を通常より安く買える

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「Panasonic Factory Refresh」のラインナップ

「Panasonic Factory Refresh」は、パナソニックの検査済み再生品を保証付きで販売する取り組みだ。再生の対象になるのは、主に初期不良によって回収された製品や、サブスクリプションサービスで利用された後に回収された製品。ラインナップされているのは、ドラム式洗濯乾燥機、4Kテレビ、ポータブルテレビ、ブルーレイディスクレコーダー、ミラーレス一眼カメラ、冷蔵庫、食器洗い乾燥機、ドライヤーだ。

一部カテゴリでは既にリファービッシュ品の販売が始まっていたが、この春新たにカテゴリが追加され、本格展開されることになった。さらに2024年9月には電子レンジや炊飯器が加わり、全10カテゴリーで展開される予定とのこと。いずれもパナソニック公式通販「Panasonic Store+」で購入することができる。

消費者としてまず気になるのは、新品と比べてどれだけ安く手に入れることができるのかという部分。リファービッシュ品の価格は個別の状態によるため固定ではないが、4月10日時点では、冷蔵庫や洗濯機は通常販売の2割引きで販売されているそう(※)。安心のパナソニック製品を2割引きで手に入れられるのは嬉しい。

さらに、人気のヘアードライヤー「ナノケア」と食器洗い乾燥機は、リファービッシュ品のサブスクリプションサービスが用意されている。あらかじめ使用したい期間が決まっている場合や、製品を試してみたいという人にはサブスクリプションもおすすめだ。

次に気になるのは、クオリティだろうか。「Panasonic Factory Refresh」の製品はすべて、パナソニックグループ監修の厳格な品質基準のもとで検品から再生までが行われる。さらに、1年間の無料修理が保証されている。これなら再生品でも、新品同様に安心して使うことができそうだ。

※商品カテゴリ、販売時期、外観や使用年数などの条件によって今後も価格は変動する可能性あり。

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「Panasonic Factory Refresh」再生工程

環境負荷にも責任感のある電機メーカーだから信頼できる

価格面でもクオリティ面でも、消費者の「より良いくらし」につながるように感じられる「Panasonic Factory Refresh」。では、「持続可能な地球環境」の観点から見るとどうだろう。

今回、「Panasonic Factory Refresh」の発表に際して行われたプレゼンテーションでは、企業としてのパナソニックの責任に触れる場面が多くあった。人々に感動を与え、愛される商品をつくるという使命のもとで新商品を開発し、生産する電機メーカーとして、同時に責任を持つべき環境負荷への配慮。

リファービッシュ品は現在、全国で回収された製品を宇都宮の工場に集約させ、再生を行っているそう。その輸送においてもCO2などが排出されるため、理想は地域ごとに循環する仕組みと環境を整えることだ。そのため、パナソニックにとってこの取り組みはあくまでも「スタートである」と強調した。

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パナソニック 執行役員 宮地晋治さんによるプレゼンテーションの様子

一方で、再生の対象になるのは、主に初期不良によって回収された製品や、サブスクリプションサービスで利用された後に回収された製品である。大きな数があるわけではないなかで、どのような規模で取り組みを進めるのかは課題の1つだろう。今後も経済産業省や地域と連携しながら進めていくという。

くらしをより良くする、環境にも優しいパナソニックの製品たち

パナソニックグループでは、「Panasonic Factory Refresh」の他にも環境に配慮したさまざまな取り組みが行われている。その1つが、長期環境ビジョン「Panasonic GREEN IMPACT」だ。カーボンニュートラルとサーキュラーエコノミーの実現を目指し、自社バリューチェーンでの3億トン以上のCO2排出量削減や、省エネと再生可能エネルギーの利活用による自社工場のCO2排出量実質ゼロなどの目標を掲げている。

さらに、各製品には、植物由来のプラスチックや塗料、あるいは再生樹脂材料が使われているものもある。全体から見たら小さな取り組みかもしれないが、そうした1つ1つが持続可能な生産や消費につながることは間違いない。また、製品のみならず、緩衝材や包装材に関しても環境に優しい材料の使用やプラスチック使用量の削減が行われている。

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パナソニックのオーディオブランド・テクニクスから出ているワイヤレスイヤフォンの本体とケースには植物由来のプラスチックが使用されている

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ヘアドライヤー「ナノケア」は本体の塗装に植物由来の塗料が使われている

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LUMIX G9PROIIには再生樹脂材料が使われている

家電製品は、どんなシチュエーションでどんなものを選ぶかにより、暮らしの基盤にもなり、暮らしをよりよくするプラスアルファの存在にもなる。しかしどちらにせよ、安心して長く使い続けられる高品質の製品やサービスがあることによって、暮らしは豊かになる。その上で、環境負荷の少ないチョイスができるというのは、今、私たちが一番求めていることではないか。

製品を回収し、検査、クリーニング、修理をして新品同様の状態に蘇らせる技術も、その仕組みの構築も、一朝一夕ではできないことだと感じられるからこそ、今後も「Panasonic Factory Refresh」をはじめとするパナソニックの取り組みに期待と注目をしたい。

Text:日比楽那
Photo:村山世織
Edit:白鳥菜都

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ライター・編集者・写真家
日比楽那

2000年生まれ。ライター・編集者・写真家。14歳から役者として活動開始。その後、10代後半から執筆活動を始める。現在は、主にウェブメディアでインタビューやレポートといった記事の企画や制作を担当。ゴールデン街でも働いています。
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