MENU
search icon
media
Beyond magazineでは
ニュースレターを配信しています
検索
Tags
  1. TOP/
  2. ANNEX/
  3. 【第1位】パナソニック「ビストロ NE-BS5C」
ANNEX

石井和美の家電やりすぎ比較レビュー<オーブンレンジ>

【第1位】パナソニック「ビストロ NE-BS5C」

author: 石井和美date: 2024/11/15

今回はフラッグシップモデルではなく、手軽に使えるミドルクラスのオーブンレンジ(26~27L)を比較した。現在はケトル、電気調理鍋、ミキサーなど、特化型の便利な家電が増えており、キッチン内の置き場所問題に悩む方が増えている。よりコンパクトなサイズのものが求められている中、オーブンレンジもサイズで選ぶ方も多い。ただ、使用頻度が高い家電なので、性能が気になるところだ。今回は操作のしやすさや、あたため、トーストといった、基本機能の評価を重視し、評価している。

テストした項目は「ごはんのあたため(10点)」「弁当あたため(10点満点)」「トースト(10点)」「スポンジケーキ(10点)」「独自機能(5点)」「操作性、お手入れ(5点)」の合計50点満点。「ごはんのあたため」は冷蔵庫で冷やしたごはん、「弁当あたため」は市販弁当、「トースト」は一般的な6枚切りのパン(超熟)を使用している。

基本機能もグリルも高評価、操作性が光るミドルクラスオーブンレンジ

fade-image

パナソニック「ビストロ NE-BS5C」の特徴

マイクロ波を吸収し、最高230℃まで発熱する「ヒートグリル皿」が付属しており、フライパンのように食材に熱を直接伝え、ひっくり返さず底面までしっかり焼き上げられる。「フライあたため」ではヒーター・ヒートグリル皿・レンジのトリプル加熱で、外は水分を飛ばしサクッと、中まであたためることができる。

さらに、「定番グリル」ボタン搭載。押すだけで塩サバ、塩ざけ、ハンバーグ、鶏の照り焼き、鶏の塩焼きの調理ができる。大火力平面ヒーターとヒートグリル皿で皮までパリッと美味しく焼けることが特徴だ。トーストは裏返し不要で4枚まで焼くことも可能。電子レンジ機能では、食品の表面温度を見る赤外線センサーを搭載している。

Point ①「ごはんのあたため」

「ごはん」モードが独立しており、設定は簡単。70℃設定にしたところ、冷蔵庫で冷やした150gのごはんは1分10秒で加熱が完了した。中心温度は91.7℃で、70℃の設定にしたものの、かなりアツアツだった。

Point ②「弁当のあたため」

弁当のあたためは、弁当のラベル通りに500Wで1分半加熱。全体にムラなくあたたまっているが、ごはんの部分が少しぬるく感じる。ハンバーグの中心温度は32.6℃。加熱が難しいハンバーグは、今回試した中では高いほうだった。

Point ③「トースト」

表側
裏側

2枚の食パン(パスコの超熟)を加熱した。パンを裏返す必要がないのでラク。トーストモードで加熱したところ、7分12秒。表面はキツネ色で、裏側は少し白っぽいものの、食感としてはさっくりとしていた。

Point ④「スポンジケーキ」

スポンジケーキミックスに卵と牛乳、サラダ油を使うスポンジケーキの素を使い、予熱ありの160℃設定(オーブン)で35分焼いた。真ん中が少し高くなっており、焼き目はムラなくきれいな仕上がり。上だけ焦げることもなく、全体に熱が均等に伝わっていることがわかる。カットしてみるとふっくらと焼けていた。

Point ⑤「独自機能」

塩サバを焼いてみた。「定番グリル」ボタンは独立しているので、メニュー番号などを探す必要がなく、操作がとても簡単だ。ヒートグリル皿にサバを並べるだけで、ひっくり返す必要がない。表面はパリッとしており、ヒートグリル皿が波状なので裏側に脂が溜まることもなく、とても美味しく焼けた。

Point ⑥「操作性、お手入れ」

よく使いそうなボタンが独立しており、操作もシンプル。今回試した中で、一番直感的に操作できた。お手入れもしやすく、水を受けるトレイも外せるので清潔に使える。ヒートグリル皿もするっと汚れが落ちた。

使いやすい操作性!
あたためやオーブン機能などのすべての項目で高評価

ミドルクラスのオーブンレンジは、シンプルな操作性と「あたため」などの基本的な機能の性能が求められる。同モデルは、基本性能はほぼ満点で、文句なしの結果となった。特によかったのは、使用頻度が高い機能はボタンが独立しており、迷わずに操作できること。メニュー番号を確認することなく、直感的に操作できた。

また、「ヒートグリル皿」は、トーストをしたり、魚を焼いたりするのに便利だった。電子レンジとヒーターの組み合わせで、下からも加熱できるのでひっくり返す必要がない。途中で扉を開けて中を取りだしてひっくり返すのは面倒だが、食材を入れてスタートボタンを押せば、最後まで何もしなくてよい。トーストも裏面は焼き色が薄かったものの、表面はこんがり焼けている。「定番グリル」の焼きサバも、皮がパリッとしており、身はふっくらしていて美味しかった。何より、魚を焼いてもニオイがそれほど気にならないことにも驚いた。

調理中の動作音、冷却中のファンの音なども小さめなので、静かなときでも気にならなかった。電子レンジによる「あたため」だけでなく、「定番グリル」などを活用してあらゆる調理で評価が高く、満足度の高いオーブンレンジだ。

SPEC
総庫内容量:26L 外形寸法:幅470×奥行390×高さ350mm
質量(約):約14.7kg
消費電力:1350W(オーブン・グリル)1420W(電子レンジ)
実勢価格:5万9400円

製品貸与:パナソニック
author: 石井和美

author's articles
author's articles

author
https://d3n24rcbvpcz6k.cloudfront.net/wp-content/uploads/2021/05/036.jpg

家電プロレビュアー
石井和美

家電をレビューするため「家電ラボ」を開設、小物家電から冷蔵庫や洗濯機などの大型家電のテストも行っている。製品レビューや家電についての解説はWEB、雑誌、ラジオ、テレビなどで発信している。ライター、家電コメンテーター、家電コンサルタント。
more article
media
福岡市が「デジタルノマド」の聖地になりつつある理由。そして「AI PC」がもたらす変化
ANNEX
date 2024/11/21