MENU
search icon
media
Beyond magazineでは
ニュースレターを配信しています
検索
Tags
  1. TOP/
  2. ANNEX/
  3. 【第2位】シャープ「RE-WF275」
ANNEX

石井和美の家電やりすぎ比較レビュー<オーブンレンジ>

【第2位】シャープ「RE-WF275」

author: 石井和美date: 2024/11/16

今回はフラッグシップモデルではなく、手軽に使えるミドルクラスのオーブンレンジ(26~27L)を比較した。現在はケトル、電気調理鍋、ミキサーなど、特化型の便利な家電が増えており、キッチン内の置き場所問題に悩む方が増えている。よりコンパクトなサイズのものが求められている中、オーブンレンジもサイズで選ぶ方も多い。ただ、使用頻度が高い家電なので、性能が気になるところだ。今回は操作のしやすさや、あたため、トーストといった、基本機能の評価を重視し、評価している。

テストした項目は「ごはんのあたため(10点)」「弁当あたため(10点満点)」「トースト(10点)」「スポンジケーキ(10点)」「独自機能(5点)」「操作性、お手入れ(5点)」の合計50点満点。「ごはんのあたため」は冷蔵庫で冷やしたごはん、「弁当あたため」は市販弁当、「トースト」は一般的な6枚切りのパン(超熟)を使用している。

fade-image

シャープ「RE-WF275」の特徴

らくチン!(絶対湿度)センサーを搭載。食品があたたまることで発生する蒸気を検知して仕上がりを判定するるので、お好みの具材を準備するだけで簡単に一皿料理ができる。フライパン・鍋を使わずに済むので、片付けも簡単だ。オーブン調理した直後の庫内が熱い状態でもレンジの自動あたためや調理が使えるのも便利だ。

「らくチン1品」では、食材や分量、容器が変わっても、失敗なくできる。レンジ加熱可の容器であれば、ガラス製でもプラスチック製でも可能で、2人分は最短3分で完了する。1人分から4人分であれば、分量の設定は不要で、らくチン1品のメニュー番号を選んだら、あとはスタートボタンを押すだけ。手軽にできるので、冷蔵庫にある野菜でムダなく簡単に調理できる。少人数用の便利な機能が満載のモデルだ。

Point ①「ごはんのあたため」

150gのごはんは1分20秒で加熱が完了した。中心温度は95.5℃でということで、かなりアツアツの状態。ここまで熱くならなくてもよいので、もう少し調理時間が短縮されると嬉しい。

Point ②「弁当のあたため」

弁当のあたためは、弁当のラベル通りに500Wで1分半加熱。全体にムラは少ないものの、手前と左側が加熱されており、右側は全体的に少し温度が低い。ハンバーグの中心温度は30.5℃で、他社と比較しても平均的な温度だった。

Point ③「トースト」

表側
裏側

2枚の食パン(パスコの超熟)を加熱した。トーストモードで加熱したところ、8分26秒で平均的。表面、裏側ともにうっすらキツネ色に。食感は香ばしさに少々欠けるが、しっとりしていて美味しい。

Point ④「スポンジケーキ」

スポンジケーキミックスに卵と牛乳、サラダ油を使うスポンジケーキの素を使い、予熱ありの160℃設定(オーブン)で35分焼いた。今回、一番ふっくら仕上がっていたのがシャープだ。キメも細かく、高さもあり、ふんわり。理想的な焼き上がりとなった。

Point ⑤「独自機能」

ワンディッシュメニューで「たらこの色どりごはん」を作った。混ぜたご具材の上にごはんを広げて乗せて、あとはラップをかけるだけ。鍋などの調理道具がなく、後片付けもカンタンだ。にんじんなどもちょうどよく火が通っており、美味しくできた。スチームカップも付属しており、シュウマイなどのあたためもできる。

Point ⑥「操作性、お手入れ」

スチームカップを使い、蒸気で庫内の汚れを短時間で落とせるのもうれしい。角皿がとても軽く、お手入れがしやすいことも、日常よく使う人にとっては注目ポイントだ。

使いやすく、オーブンの機能が優秀でスポンジケーキがふわふわ

オーブン機能が優秀で、今回試した中でスポンジケーキの仕上がりがよかった。設定した160℃をキープしつつ、ムラなく庫内に熱がいきわたっている印象だ。ふわふわ・しっとりした食感で、とても美味しく焼けた。温度設定は正確だったので、ケーキなどのお菓子を作る人におすすめだ。

食品があたたまることで発生する蒸気を検知して、仕上がりを判定できるらくチン!(絶対湿度)センサーも優秀だった。今回は一人用の椀ディッシュメニューを試したが、野菜は少しシャキシャキ感を残しつつも火はきちんと通っており、満足する仕上がり。ラップはふんわりかけることがポイントで、蒸気から火加減を調整してくれるのは便利だった。一人でさっと何かを作りたいときも、アレンジして手軽に色々活用できそうだ。

操作性もよく、ごはんのあたためは入れてスタートするだけで加熱してくれる。よく使う「レンジ」「オーブン」「グリル」「らくチン1品」はボタンが独立。あとはダイヤルでえらび、スタートボタンを押すだけなので迷わずできる。角皿は今回試した中で一番軽く、お手入れも含めて扱いやすい点も評価した。

SPEC
総庫内容量:27L
外形寸法:幅465×奥行385×高さ390mm
質量(約):約13kg
消費電力:1400W(レンジ)1320W(オーブン・グリル)
実勢価格:6万500円

製品貸与:シャープ
author: 石井和美

author's articles
author's articles

author
https://d3n24rcbvpcz6k.cloudfront.net/wp-content/uploads/2021/05/036.jpg

家電プロレビュアー
石井和美

家電をレビューするため「家電ラボ」を開設、小物家電から冷蔵庫や洗濯機などの大型家電のテストも行っている。製品レビューや家電についての解説はWEB、雑誌、ラジオ、テレビなどで発信している。ライター、家電コメンテーター、家電コンサルタント。
more article
media
福岡市が「デジタルノマド」の聖地になりつつある理由。そして「AI PC」がもたらす変化
ANNEX
date 2024/11/21