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現代の健康管理には欠かせない

まるでアナログ時計。「Apple Watchじゃないほう」のスマートウォッチ

author: 山本 敦date: 2022/04/28

コロナ禍の中、ワークアウトのコーチングや健康管理のためスマートウォッチを使う人が増えました。筆者のまわりには「サイズや重さが気になる」「バッテリーの持ちが悪い」など、自分の選んだスマートウォッチに不満の声を漏らす方も少なくありません。今回はアナログ腕時計の感覚でシンプルに楽しめるガーミンのスマートウォッチに注目しました。

私は2015年にApple Watchを買ってからもう長いあいだアナログ腕時計を身に着けていません。手首にはずっとスマートウォッチです。最初の頃はスマホに届くメールやメッセージの確認用途が主でしたが、今はすっかり健康オタクになった自分のヘルスケアに欠かせない神器となりました。スマートウォッチを身に着けていないと夜も不安で眠れません。

周りには最近になってスマートウォッチ・デビューを果たした友人や知人がいます。なぜスマートウォッチにしたんですか? と聞けば、各自「健康に気を配るため」「流行りに乗りたい」など色々な答えが返ってきます。

機種は多くの方がApple Watchを選んでいるようです。スマートウォッチの代表格的なモデルなので致し方ないかもしれませんが、本来スマートウォッチも腕時計と同じように、機能性だけでなくデザインにも自分のこだわりを込めて選びたいものです。そこで今回はガーミンが発売した、アナログ時計のようなデザインが注目されているスマートウォッチ「vivomove Sport」を紹介したいと思います。

軽量33.8グラム、ビジネススタイルにもマッチする

アメリカのテック企業であるガーミンは、創業初期の1990年代からGPS通信機器や航空電子機器で名を馳せてきました。現在はスマートウォッチを中心とするウェアラブルデバイスも多数展開しています。

vivomove Sportはペアリングしたスマホからの通知を確認したり、ユーザーのワークアウトやヘルスケアの記録を行うアクティビティトラッカーを、シンプルなアナログ表示の腕時計とドッキングさせたユニークなスマートウォッチです。

アナログ針による時刻表示と、スマホからの通知やワークアウトのデータを表示するデジタルディスプレイを掛け持つユニークな文字盤を搭載。

ケースのサイズは直径40ミリ。全体の質量は33.8グラムと軽く、女性も軽快に身に着けられるサイズです。

文字盤には時分を刻む針とインデックスを配置していますが、風防越しに文字盤をタッチすると、下半分の領域にモノクロOLEDディスプレイが点灯して、日本語表示にも対応するテキストと数値、アイコンにより様々な情報を伝えます。

ひと目で直感的に時刻がわかるアナログ表示の腕時計にこだわりたい方にも、初めてのスマートウォッチとしてvivomove Sportは良き選択肢になると思います。4色のカラーバリエーションの中には、男性のスーツスタイルにも合いそうなブラック系の「Slate/Black」もあります。

Androidユーザーにもフレンドリーな使い勝手

私は普段、Apple Watch Series 7と昨年手に入れたGalaxy Watch 4を日々ローテーションしながら身に着けています。今回はApple Watchユーザーの目線からvivomove Sportの良いところ・もうひと声なところをチェックしてみます。

まずApple Watchにはないvivomove Sportの魅力は、iPhoneとAndroidスマホのどちらにでもペアリングして使えることです。タッチディスプレイがコンパクトでモノクロ表示だから、バッテリーの持ちもすごく良いです。フル充電から約5日間の長時間駆動に対応します。ただし充電にはApple Watch同様に専用ケーブルが必要です。

デジタル表示のディスプレイはタッチ操作が可能。モノクロ表示のディスプレイなので消費電力が低く抑えられます。

スマホから通知を受けてディスプレイに表示したり、ウォーキングやランニング、サイクリングにスイミングなどアクティビティの記録も残せます。内蔵する光学式心拍センサーにより、ヘルスケア目線からの一般的な心拍計測が充実しています。例えばストレスの変化、体のエネルギーレベルのチェックなどの機能は本機ならではと言えそうです。

ボディ・エネルギーやストレスの変化など、vivomove Sportらしいデータを集計できるところも本機の特徴です。

本体が軽いので、ベッドタイムの間に装着していても苦になりませんでした。睡眠計測をストレスなく継続的に実践、記録できます。ただ、シリコンバンドは夏の暑い時期には汗で蒸れやすくなるので、通気性の良いバンドと交換したいところ。20ミリ幅のバンドと着脱交換ができます。

アプリによるカスタマイズの幅は少し狭い

Apple Watchに比べて物足りなく感じた所もあります。ひとつは、ユーザーが任意にアプリや機能を追加できないことです。専用モバイルアプリの「Connect」を通じて提供される機能はすべてを使いこなすことが難しいほど充実しています。同じアプリ経由で機能の改善・追加を目的とするソフトウェアアップデートも行えるようになっていますが、「話題のアプリ」をスマートウォッチに追加して、使い勝手を自分好みにパーソナライズして楽しめる自由度はApple Watchの方が上手です。

Android/iOSに対応する専用モバイルアプリの「Connect」にユーザーのヘルスケア、ワークアウトなど様々なデータが集約されます

タッチディスプレイは入力操作に対するレスポンスが良く、晴れた日の屋外でも十分な視認性を確保しています。ただ操作エリアが狭いため、画面の上下左右スワイプ操作が私には少し使いづらく感じました。

価格が27,500円(税込)です。Apple Watchの廉価モデルである「SE」が現在は32,800円(税込)から買えるので、vivomove Sportの方が「一段と安くてお得」と一概に言い切れません。ただ、せっかくだから人と違うスマートウォッチを選んで自分の個性をアピールしたい方には、アナログ腕時計を持つ感覚で使えるvivomove Sportは、なかなかキャラが立っている良い選択肢になると思います。

使い込むほど見えてくるスマートウォッチの魅力

これから初めてのスマートウォッチを使い始める方は、最初の半年間ぐらいは頑張って毎日身に着けてみることをおすすめします。アクティビティの記録が蓄積されてくると、コツコツと書き留めてきた日記を振り返るみたいに、自分の生活スタイルや健康のコンディションが可視化されていて、便利さを実感するからです。次第に自身がスマートウォッチを使ってやりたいことも、より具体的になってきます。

既にApple Watchなどお気に入りのスマートウォッチを長く使っている方は、そろそろガーミンのvivomove Sportのような「ほかのスマートウォッチ」も一度使ってみてください。スマートウォッチの特徴には少なからぬ差があり、自分がスマートウォッチに期待する機能とスタイルがより明確に見えてくるはずです。

製品貸与:ガーミン

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スマートエレクトロニクス・ライター
山本 敦

オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。取材対象はオーディオ・ビジュアルからIoT、ウェアラブルまでスマートエレクトロニクスを幅広くカバー。ヘッドホン・イヤホンは毎年300を超える新製品に体当たり中。国内・海外スタートアップの製品やサービスを多く取材、開発者の声を聞くインタビューなどもしています。
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